- 販売開始日: 2022/09/01
- 出版社: 毎日新聞出版
- ISBN:978-4-620-32065-6
作家たちの戦争―昭和史の大河を往く〈第11集〉
著者 保阪正康 (著)
荷風、大岡昇平、山田風太郎、大佛次郎・・・・、あの戦争が彼らを作家たらしめた。昭和史の視点から作家の日記と作品を読み解く画期的な文学論。 <目次>山田風太郎の『戦中派不戦...
作家たちの戦争―昭和史の大河を往く〈第11集〉
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
荷風、大岡昇平、山田風太郎、大佛次郎・・・・、あの戦争が彼らを作家たらしめた。
昭和史の視点から作家の日記と作品を読み解く画期的な文学論。
<目次>
山田風太郎の『戦中派不戦日記』を読む
「戦争に負けると、ああなる」──山田風太郎と中国兵捕虜
八月十日の終戦──山田風太郎の心のなかの戦い
「十五日(水) 炎天 ○帝国ツイニ敵ニ屈ス。」
山田風太郎が終生感じた日本人へのもどかしさ
永井荷風の『断腸亭日乗』を読む
荷風が覚悟を決めた昭和十六年六月十五日
「アメリカと戦争するなんて莫迦ばかですよ」
戦時下、荷風が上野駅地下で見かけた男女
八月十五日、疎開先で知る「日米戦争突然停止」
大佛次郎が終戦直後に書いた「英霊に詫びる」
大佛の特攻への共感と荷風、志賀直哉への嫌悪感
「正直に生きていることに悔はない」
東久邇内閣の「内閣参与」として
大岡昇平のフィリピンでの戦場経験
大岡昇平が『俘虜記』で伝えたかったこと
『野火』から伝わる昭和陸軍の狂気
『レイテ戦記』執筆に至る公刊戦史の嘘への怒り
書いたのではなく、亡き戦友たちに書かされた大岡昇平
丹羽文雄が目撃した『海戦』の生と死
高見順が向きあった昭和二十年八月十七日の島木健作の死
清沢洌の怒り──「こんな戦争をやるのは誰だ」
徳富蘇峰が「自ら吾が愚に驚」いた八月十五日
伊藤整が感じた十二月八日の奇妙な静けさ
『戦艦大和の最期』──著者・吉田満の戦後
あとがきに代えて──残酷な踏み絵を作家に迫った時代
著者紹介
保阪正康 (著)
- 略歴
- 1939年札幌市生まれ。同志社大学文学部卒。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。2004年に第52回菊池寛賞を受賞。著書に「あの戦争は何だったのか」など。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
作家たちの戦争
2021/08/27 12:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
永井荷風、大佛次郎、大岡昇平、高見順、伊藤整
、丹羽文雄、吉田満、清沢洌、徳富蘇峰など戦時下を生きた作家たちがいかに戦争、そして終戦に向き合ったのかを書いている。作品への読み込みも素晴らしく、読んでよかったとおもえた。
誰にとっても簡単な時代じゃなかった
2022/02/03 00:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和史に関する著書を数多く著している
著者が、戦中の日本人作家の著述や行動に
ついて物した本です。
取り上げられている作家は、
山田風太郎、永井荷風、吉田満、
大岡昇平、伊藤整、大佛次郎、
徳富蘇峰、丹羽文雄、高見順の面々。
これらの物書きたちが、どのように、
戦中を生き、終戦を迎えたのか、
に興味があるかたは是非一読を。