聴き屋の芸術学部祭
著者 市井豊
生まれついての聴き屋体質の大学生、柏木君が遭遇する4つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快に描いた表題作、結末が欠けた戯曲の謎の解明を...
聴き屋の芸術学部祭
商品説明
生まれついての聴き屋体質の大学生、柏木君が遭遇する4つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快に描いた表題作、結末が欠けた戯曲の謎の解明を演劇部の主演女優から柏木君が強要される「からくりツィスカの余命」、模型部唯一の女子部員渾身の大作を壊した犯人を不特定多数から絞り込んでゆく「濡れ衣トワイライト」、深夜の温泉旅館で二人組の泥棒とともに〈いったいここで何が起こったか?〉を推理する「泥棒たちの挽歌」の4編を収録。第5回ミステリーズ!新人賞佳作入選のデビュー作を皮切りに、文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の愉快な面々が謎を解く過程を描いた快作。ユーモア・ミステリ界に注目の新鋭登場!
目次
- 第一話 聴き屋の芸術学部祭
- 第二話 からくりツィスカの余命
- 第三話 濡れ衣トワイライト
- 第四話 泥棒たちの挽歌
- 単行本版あとがき
- 文庫版あとがき
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書店員レビュー
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ジュンク堂書店福岡店さん
誰のどんな話でも、しっかり聞くことができる。そんな聴き屋体質の大学生・柏木君は、愚痴や自慢話など、同じ大学の学生たちから様々な話を聴かされている。しかしその体質のせいか妙な事件に巻き込まれることも……。
聴き屋探偵柏木君の活躍を描いたシリーズの第一作となる連作短編集。芸術学部祭に現れた黒焦げ死体、結末のない劇の脚本などを、柏木君が軽快に解き明かしていきます。殺人事件が起こったりはするものの、基本的に明るい作風であり重さもほとんどないため、謎解きと併せて軽快に読み進めることが出来ます。特に表題作である第一話「聴き屋の芸術学部祭」は柏木君の切れ味鋭い推理が光ります。
柏木君の所属する文芸サークル第三部〈フール〉のメンバーなど、変人ばかりの面々の中でも一際輝くのはやはり主人公である柏木君。いわゆるワトソン的な役回りかと思いきや、実はホームズ役であったという語り口の軽妙さにはしてやられた感があります。
ライトミステリー好きにはかなりおすすめの作品ですので、よろしければご一読ください。
史上最高の聴き屋現る!
2015/02/28 13:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どちらかと言われたら聞き役 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルとカバーイラストに引かれて購入しました。聴き屋の柏木くんが個性の強いキャラクターたちに半ば巻き込まれる形で難事件の謎を解いていく。溢れるユーモア、二転三転する展開、短編ということも相俟って、思わず読み返してしまいました。推理に若干の強引さが感じられるものの、謎解きだけでは終わらせていない構成がこの小説の魅力です。
ザ・フール、いいですね
2019/07/30 15:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の話で、大学の文化祭の最中に、
いきなり黒焦げ死体が出てくるのはどうかと思ったけど、
ストーリは面白い。
「ザ・フール」について細かい描写がない点も、逆に面白いです。
謎とキャンパスライフ
2017/04/21 18:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
変わり者が揃った登場人物たちの個性の描きかたに好感を持った。ただ主人公がフツーかな?聴き屋の設定をもう少し活かして欲しかった。