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電子書籍
新装版 カディスの赤い星(下)
著者 逢坂剛
ダイヤが埋められたギター「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡った漆田は、ギター製作家ラモスの孫娘・フローラが属する反体制過激集団FRAPのフランコ総統暗殺計画に巻き込...
新装版 カディスの赤い星(下)
カディスの赤い星 新装版 下 (講談社文庫)
商品説明
ダイヤが埋められたギター「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡った漆田は、ギター製作家ラモスの孫娘・フローラが属する反体制過激集団FRAPのフランコ総統暗殺計画に巻き込まれる……。スペイン内戦時の秘密を軸に、日本とスペインを舞台に展開される、サスペンスにみちた国際冒険小説。直木賞受賞作。
目次
- 第五章 グラナダの落日
- 第六章 大聖堂の攻防
- 第七章 フランコ暗殺
- 第八章 サントスの光と影
- エピローグ 一九八六年六月
- 『カディスの赤い星』文庫新装版あとがき
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紙の本
カディスの赤い星
2021/10/30 20:32
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公がついにスペインへ。危険につぐ危険を乗り越える姿はPR会社の社長というよりも警察官やSPのようで、ちょっと不自然ですが、そこは気にしないようにしてとにかく続きが気になって仕方がなかったです。テロを阻止するために命を懸けたある人物には胸を打たれました。
紙の本
スリリング
2017/07/15 17:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
畳み掛けるように危機、また危機!そのあたりは面白いが人間の描写、特に若い女性のキャラ作りはおじさんのドリーム入りで説得力がなかった。
紙の本
執筆前にしっかりと構成された人間関係の謎解きは、推理小説の醍醐味ですが、このように見事に種明しをされるとただただ感服でした。
2016/12/07 00:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻は舞台をスペインに移して速いテンポで独裁者フランコ暗殺計画へと進んでいく。
下巻の7割がたを占める独裁者フランコ暗殺計画は、著者得意の活劇部分であり、日本人爆弾テロ専門家を招聘したスペイン人テロ集団と、彼らと行動を共にするラモスの娘・フローラ、そしてフローラの後を名器“カディスの赤い星”持って追うパコ津川、それを追う漆田とそれらの周りを取り囲むスペイン秘密警察と極右過激武闘派集団とが混然として展開する追跡劇は適度な活劇を交えながら息詰まる追跡劇で一気に読ませてくれる。しかし、本作の真髄は、2週間という短期間ではあるが手に汗握るスペインでの事件が収斂して関係者達が帰国し、スペインでのどさくさに紛れてマノロ清水がかすめ取った名器“カディスの赤い星”を所在を追う第8章「サントスの光と影」である。ラモスの手から名器“カディスの赤い星”奪い日本に持ち去ったサントス=高野修三が何と太陽楽器取締役宣伝部長・大野顕介であったことを始め、アントニオ=佐伯や全日本消費者同盟書記長・槙村真紀子(アントニオの妻だったマリア)、オイワケといった面々が実は複雑な関係で繋がっていたことが明かされる謎解き部分なのだが、この創造力はフィクション作家の力量そのものですね。執筆前にしっかりと構成された人間関係の謎解きは、推理小説の醍醐味ですが、このように見事に種明しをされるとただただ感服でした。