複眼の映像 私と黒澤明
著者 橋本 忍
息詰まる創作の現場、あの名作の秘話が今、明かされる「生きものの記録」以後はどうも冴えない作品ばかり--。『羅生門』『生きる』『七人の侍』の共同脚本家が見た映画人、黒澤明の...
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商品説明
息詰まる創作の現場、あの名作の秘話が今、明かされる
「生きものの記録」以後はどうも冴えない作品ばかり--。『羅生門』『生きる』『七人の侍』の共同脚本家が見た映画人、黒澤明の真実
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書店員レビュー
事実は小説より奇なり...
ジュンク堂書店新潟店さん
事実は小説より奇なり、とはよくいったものでどんな秀逸な小説もかなわない程に、黒澤明という一人の映画人の映画という仕事、芸術に対する狂気に満ちた執念と壮絶な人生がそこにあった
著者は「羅生門」「七人の侍」等、黒澤映画代表作の脚本の共著という形で黒澤明と共に日本映画の一時代を築いた脚本家の一人、橋本忍
これは2006年6月出版の単行本が2010年3月に文庫化されたものである
日本を代表する映画監督だけあって黒澤明に関する書籍は多くご本人の自伝やお嬢様の和子さんが書かれたもの等その他様々、それぞれに違った切り口で父として、また監督として、芸術家としての黒沢明が記されているが、黒澤映画の心臓部ともいえる脚本の製作の様子を当事者として克明に語ったこの作品はまさに黒澤明という一人の人間の生き様を捉える中核となるものだと思われる
タイトルにある複眼とは、脚本を作り上げる際の黒沢、橋本、他共著の脚本家による複数の視点という意味だが、このように製作のはじめの段階から複数の脚本家が同時に原稿を書き、それぞれの持つ個性やエッセンスを紡いでひとつの脚本を仕上げるという手法は他に類を見ないそうだ
雑誌担当 保科
名作誕生の瞬間
2017/05/10 20:27
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと言っても「七人の侍」に関するくだりが印象深い。「農民が侍を雇う」というコアが出来上がった瞬間 全てが動き出した流れは圧巻。関係者のその後の人生といい 運命の映画だったんだな。