日本アルプス殺人事件~森村誠一山岳ミステリー傑作セレクション~
著者 森村誠一
北アルプス・槍ケ岳の観光開発をめぐり、鎬を削る若きエリート――国井、村越、弓場。三人は、福祉省・門脇局長への接近を図り、更に、上高地で逢った門脇の娘・美紀子の愛を得ようと...
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商品説明
北アルプス・槍ケ岳の観光開発をめぐり、鎬を削る若きエリート――国井、村越、弓場。三人は、福祉省・門脇局長への接近を図り、更に、上高地で逢った門脇の娘・美紀子の愛を得ようと争う。自分の会社に開発利権を導くために! しかし、彼女に最も近づいていた国井が殺害された。村越と弓場が容疑を掛けられるが……。捜査陣は鉄壁のアリバイを崩せるか!? 山岳本格推理!
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「山」「昭和」「ミステリー」
2015/11/18 21:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヨンデリーヌ - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん、マイ本棚へのジャンル分けに困ります。
「山」「昭和」「ミステリー」
正攻法で行けば「ミステリー」。というよりは「推理小説」ですが。
しかし推理小説としては、時間や機器の仕組みがキーになっているという、要するに女子ウケしにくいジャンルです。
では「昭和」?
携帯がないというだけでモノガタリ感が増します、昭和。
今では手垢のつきすぎた“レジャー”なんて言葉ですら、新鮮な趣を添えるスパイス、うーん昭和だ~
しかし推理小説としても、ただの小説としても、設定があまりにもツクリモノじみていて、そりゃもう思わず笑ってしまうほど。
だとすると、やはりこの本の最大の魅力は「山」。
「山」ジャンルに振り分けるべき一冊です。
てゆーか、そもそも「森村誠一 山岳ミステリー傑作セレクション」だっつーの。
山場面の描写は秀逸です。
この場面のための、その他もろもろかと思えるほど。
この場面があるから、その他もろもろのかったるさや「ありえない!」感もふっとぶわけです。