商品説明
少女は、刑事にならねばならなかった。
1992年7月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という少年が行方不明になった。両親、警察関係者、地元住民の捜索も実らず少年は帰ってこなかった。最後に姿を目撃した同級生の杉村純少年によると、貢少年は湿原のほうへ向かっていったという。
それから17年、貢の姉・松崎比呂は刑事となって札幌から釧路の街に帰ってきた。その直後、釧路湿原で他殺死体が発見される。被害者は、会社員・鈴木洋介34歳。彼は自身の青い目を隠すため、常にカラーコンタクトをしていた。比呂は先輩刑事である片桐周平と鈴木洋介のルーツを辿るように捜査を進めてゆく。
事件には、混乱の時代を樺太、留萌、札幌で生き抜いた女の一生が、大きく関係していた。
『起終点駅(ターミナル)』で大ブレイク! いま最注目の著者唯一の長編ミステリーを完全改稿。待望の電子化!
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- 氷平線恋肌硝子の葦起終点駅(ターミナル) ゴールデンボンバー
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紙の本
面白かったです
2016/11/29 16:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おばさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろかったです。みなさんもよんでみてください。ありがとうございました。またよろしくお願いします。
紙の本
戦争の被害者
2021/11/10 15:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
釧路の湿原で青い眼をした男性の遺体が発見された。現場に臨場した松崎比呂は過去に湿原の谷地眼で弟・貢を思い出す。男性は何故、この場所で死ななければならなかったのか。比呂は殺害された男性の足跡を追い始める。彼は自分のルーツを探し求めていたのであった。捜査が進むうちに、第二次大戦中の当時日本領だった樺太で日本人に降りかかった悲劇が・・・。
この作品を読んで新たに樺太や北方領土での日本人に降りかかった悲劇を改めて感じた。戦争の悲劇は時がたっても簡単には癒えないのですね。
紙の本
すごく複雑な物語
2021/04/13 22:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくもまぁ,こんな入り組んだ物語を考えついたものだと関心してしまう。樺太からの引き上げと,釧路湿原での事故と,現在の殺人事件が撚りあってストーリーが進んでいく。途中までは「すごい名作だ!」と思いながら読んだ。誰が誰で,犯人もわからないし…。
後半,事件の全容が見えてくると,その気持ちが少し萎えてきた。この作者の作品ではいつも思うのだが,ちょっと詰め込み過ぎじゃね,って思う。ここはもっと長編にして,大河ドラマにすればよいのに,ちょっともったいない。
しかし桜木柴乃って,やたらと不幸な人々に詳しいな。裁判所に勤めていたからか…。
物語の筋とは関係ないが,湿原や釧路の街の描写が多くて釧路好きの評者には楽しめた。春採湖のほとりに別荘がほしい。
電子書籍
凍原
2015/12/11 22:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
桜木紫乃は、警察小説(ミステリー)も書くのか…。ちょっと驚いた。著者の小説は、北海道を舞台に厳しい自然や困難な状況を力強く、したたかに生きる市井の人々(主に女性)を描いたものが多かったように思う。以前「硝子の葦」というミステリーに分類できる作品が発表され違和感を覚えたが、今度は本格警察小説だ。ミステリーや警察小説が好きなら別の作家がいるだろう。しかし「硝子の葦」にしろこの「凍原」にしろ、作品としての成否は別にして、これまでの桜木作品に流れる潮流はしっかり流れており、面白いことに変わりはない。今後の作家としての広がりが期待されることにも変わりはない。
それにしても、釧路湿原には地下水脈に通じる底なし沼のような穴が存在し、時折人を飲み込み遺体さえ上がらないというのは、本当の話なのだろうか…。