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文学論 (下)
著者 夏目漱石著
倫敦の孤灯の下で文学とは何か問い続け,研究ノートを唯一の財産に帰国した後の帝大講義録.F+fなる恐るべき公式を提唱し,世界文学の内容を片端から引用して読んでみせ,書く方法...
文学論 (下)
文学論 下 (岩波文庫)
商品説明
倫敦の孤灯の下で文学とは何か問い続け,研究ノートを唯一の財産に帰国した後の帝大講義録.F+fなる恐るべき公式を提唱し,世界文学の内容を片端から引用して読んでみせ,書く方法の発見へと誘う.社会,心理,科学,芸術,道徳など多彩な視点から文学の巨像をとらえ,漱石は文豪への道を踏み出す.【注解=亀井俊介】
目次
- 目 次
- 第四編 文学的内容の相互関係
- 真を伝ふる手段/聯想法
- 第一章 投出語法
- 意義/抽象事物の擬人法/その価値/十八世紀文学
- 第二章 投入語法
- 意義/投出語法との関係
- 第三章 自己と隔離せる聯想
- 範囲の拡大/写生/条件/古典の引用/Homeric simile/Arnold
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紙の本
漱石文学論の応用
2021/01/06 12:19
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻では漱石文学論の基軸である「F+f」の公式の理論的基礎が盛り込まれていたが、下巻ではこの公式の応用を試みている。とくに、漱石の生い立ちから西洋の文学作品の例にこの公式を当てはめて、理論的分析を行っている。公式の詳細や応用から導き出された文学の類型論など、読むに値する論考であると言える。この作品を読まずに文学に携わることはできない。