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老子
著者 蜂屋邦夫訳注
古代中国の書『老子(老子道徳経)』は,熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論であるが,同時に,世の中と人間についての深い洞察力によって,人類の教科書ともい...
老子
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老子 (岩波文庫)
商品説明
古代中国の書『老子(老子道徳経)』は,熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論であるが,同時に,世の中と人間についての深い洞察力によって,人類の教科書ともいうべき普遍性を持っている.ここで説かれる平和的で,自足,素朴なあり方,謙虚さは,時代や地域を超えて,現代の人々の心に直接訴えかける.
目次
- 目 次
- 凡 例
- 老 子(第一章─第八十一章)
- 解 説
- あとがき
- 索 引
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紙の本
老子を 素読 すること
2009/01/11 14:40
31人中、27人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
老子はいくつか持っているが この岩波文庫の厚さが気になって 更に購入したところだ。
「素読」という言葉がある。
昔は 四書五経を とにかく声に出して読み上げるという「素読」と名付けられた教育方法があったという。読まされている子供は とにかく音読するだけであり 意味も内容も 教師からは何の解説もないというスタイルである。音読しているうちに 段々と その内容を分からしめるという時間のかかる ある意味では贅沢な教育方法だ。
本書は その「素読」にぴったりだというのが 僕の第一印象である。
本書において 著者は 白文、読み下し文、現代語訳を載せているだけであり 解説は一切ない。もちろん現代語訳部分に「解釈」と「解説」が表れているわけだが それ以上の「言葉」は付け加えていない。これは ある意味では 大変すがすがしい作りになっていると正直感心した。確かに 「老子」を目の前にして 種々解説を聞くのも ある意味で「老子」らしくない話だ。
こういう「老子」が2008年に発行された点は注目されて良いと思う。ひるがえって2008年を考えると 激動の年であったことは誰しも同意されると思う。そんな混乱の中でこそ「老子」の言葉が 光輝くのだと思う。2000年を超えて 老子が 現代人を嗤っている姿が見えてくるようではないか。
紙の本
普段の生活に疲れた無害な薬として
2018/09/14 21:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雲というか、仙人的というか、読んでいくにつれ、こんな感覚で今これからを生きていけば、おそらく今より苦しい思いをせずに生きていけるかも...と卓観したような味わいを得られる本かと思います。
内容的には特に極端な主張はなく、何となく癒しのような諦念のような、でも今現在の自分に行き詰まっていたら、これからを生きる為の一つの指標を掲げてくれている気がします。
紙の本
自然な生き方
2015/01/27 02:16
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶろっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
老子は無為自然を説き、自然に身を任せて生きることをよしとした。この本にはそんな老子の思想がたっぷりと詰まっている。
例えば、争わないこと。水のように流れにしたがって生きること。欲を捨ててみること。どれも厳しい現代の社会に生きる私たちには忘れがちのことだが、これらの老子の言葉は人生をより良くするためのヒントになるのではないだろうか。
紙の本
難解な部分もありますが、とても面白いです!
2022/12/18 16:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:羽村 - この投稿者のレビュー一覧を見る
林雄介先生の書籍でのオススメがあり、繰り返し読んでいます。
難解な部分も多いので、誤読しているとは思いますが、
個人的には20章がとても好きです。読むと涙が出てきます。
非常に奥深い本なので、本当の意味での理解は難しくとも、心で感じて、何回も読みたい本です。
紙の本
中国春秋時代に哲学者、老子によって書かれた統治論です!
2020/05/03 09:34
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、中国春秋時代における哲学者である老子が著した書で、『老子道徳教』ともよばれています。諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎としており、また後に生まれた道教は彼を始祖に置いています。彼が著した同書は、熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論でもありますが、同時に、世の中と人間についての深い洞察力によって、人生の教科書ともいうべき普遍性をも備えているとされている書です。表紙にある「馬に乗った老子」は、老子が隠君子として周の図書館の司書をつとめていたころ、周の国勢が衰えるのを感じ、直ちに牛の背に乗って西方に向かった姿を描いたものです。この中国の古典を、ぜひ、今一度、お読みください。