初めてちゃんと、この作品を読みました
2019/01/17 22:58
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
シラノ・ド・ベルジュラックという人はロスタンが創作した人ではなく実在した人物だった!と喚いても、その事実を知らなかったのは私ぐらいなのかもしれない。ベルジュラックは17世紀に生きた剣術家で詩人であり、ロスタンの戯曲によって名声が広まった。奇怪なでかい鼻を持つ剣術家ということしか事前に知識がなかったものだから、てっきりコメディかと思っているとそうではなくて一生を従妹ロクサーヌへの純愛で貫いた尊い男の話であった。切ない戯曲だ、最後のロクサーヌが真実を知ってしまう場面では、思わず「遅いだよ」と叫びそうになった
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投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る
シラノ、クリスチャン、ギーシュなどの男たちが非常にカッコいい。心を揺さぶられるセリフがてんこ盛りでとても燃える。
モンパナッシュに惚れる。
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台詞の表記の仕方が独特ではじめは慣れませんでしたが、50ページほど読むと慣れてきて、リズム感が心地よくなってきました。
内容は笑えるところあり、切ないところあり、とテンポがいいです。ラストは感動的。
ぜひ読んでほしいです。特に自分に自信の持てない才能ある男性の方に。
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男はハートだ!
外見は醜いかもしれないけれど、なんと高貴な心を
お持ちなのでしょう。無償の愛というテーマには弱いので
心にズキュンと響きました。
シラノやロクサーヌのことを想うと特に最後は涙なしでは
読めません。読後は感動のあまりしばし呆然とした程。
初めて読みましたがリズムがあって巧く訳されていると
思いました。この作品はいつか生で観て耳と目で愉しみたい。
光文社古典新訳文庫には心くすぐられるタイトルがちらほらあるので今後も要チェックです。
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★はあくまで私主観です。
私、基本的に戯曲が苦手なんです。
これは諸事情によって読まなくてはならなかったので。
まあベケットとか安部公房とか、
戯曲でも好きなものもあるんだけど。
世界で繰り返し上映されている作品ですし、
まあね、★が低いのは好みの問題と考えて頂ければ。
ただ、この本に限って言えば。
台詞の書き方がどうも好きになれない。
よく行の途中から台詞が始まるのだが、
それが読みづらい読みづらい。
その書き方は会話中に多いので、
恐らく書き手(訳者?)は視線が流れるようにしたつもりなんだろうけど、
殆どの読み手は行の頭から始まる普通の書き方になれているだろうから
返って逆効果なんじゃないかなー。
少なくとも私にはそうでした。
それもマイナスの理由かな。
まあでも訳者は思い入れがあるようで、
立派な訳注、長い解説、
作品としてではなく資料も欲しい私のような人間にとっては
いいかもしれない。
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顔が醜い?それが何だってんだ!男は魂で決まるんだ!!
かっこいいなーシラノは。貴方の心意気に惚れてしまうぜ
テンポ良く読めるし是非お勧めしたい。
モン・パナッシュ!!
光文社古典新訳文庫シリーズ今後も色々読みたくなった
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キャラメルボックスの次回作。
読み始めはとても読み辛かった。
途中、気付いたら、シラノを阿部丈二さん、クリスチャンを多田直人さんに置き換えて読んでた。
面白い所も有るけど、シラノの気持ちがとても切なくて最後は泣いてしまった。
シラノ役はとても難しそうなので、丈二さんがどのような演技を見せてくれるかとても楽しみです。
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慣れない形式、慣れない時代設定だったけどとても読みやすく、長台詞も読んでて気持ちいい。構成も隙がなく、第五幕が圧巻だった。
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この物語の魅力は、なんといっても主人公のシラノにあります。
文武両道で心優しく、客観的に見れば誰からも好かれるであろうシラノは、自分の“ある部分”に強いコンプレックスを持っており、恋に対して非常に臆病で繊細な面も持っています。強さと繊細さを併せ持ち、悩みながらも信念を強く持って行動していく彼の生き様には、感動と憧れを抱かずにはいられません。ロクサーヌやクリスチャンなどメインの登場人物たちも魅力的で、時にコミカルに、時にドラマチックに物語を盛り上げてくれます。笑って泣けて、かつロマンチックな一冊です。
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ケロQの『素晴らしき日々〜不連続存在〜』の影響で衝動買い。
劇の台本のような体裁。ページ数の割に文字数はそれほど多くない。
詩のおもしろさがわかるようになればさらに楽しめる気がする。
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衒いの無い清純で典型的な筋書きの物語であること、そして読む側にアイロニーの構えを要求しないこと。これが古典の要件ではないだろうか。或いは、古典という金看板が無ければ、もはやアイロニー抜きで純粋に物語を愉しむことができなくなっている、そういう状況なのかもしれない。
"俺たちはな、ただ名前ばかりがシャボン玉のように
膨らんだ、夢幻の恋人に恋い焦がれている。"
片想いの巧みな表現。
"恋する時は、才気など、わたしはいらぬ。
そんな才気の遣り取りに現を抜かす、許せない罪だ!
それにいつかは必ず、その時が来る、
――それを知らずに終わる奴は、哀れとしか言いようがないが――
二人のなかに存在する高貴な恋をひしと感じて、
交わす言葉の綾などは、虚しいものだと思い知る時が!"
恋は手練手管でする暇潰しではない。
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『素晴らしき日々』から来てしまいスミマセン(挨拶)。
上記の通り、ゲームにインスパイア(とか言ってみる)されて読み始めました。初めて読む形式で、最初は面食らいましたが慣れてきた頃には物語にすっかり引き込まれていました。台詞回しがいちいち粋で、なるほどこれは惚れる。
当時の戯曲などのパロディが多いらしく、しかも注釈読んでも分からんという('A`)
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臆病な自尊心と尊大な羞恥心という言葉を思い出した
読後感は結構さっぱりしていると思うが、とにかく言い回しがすごいとしかいいようがないので、物語には引き込まれる
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映画『愛しのロクサーヌ』を見て気に入り、この作品が元ネタということで購入。
頭が良く、勇敢なシラノ。しかし、その大鼻のために、愛するロクサーヌに愛を伝えることが出来ない。
そのうち、美男子クリスチャンとロクサーヌは惹かれあって、シラノはクリスチャンを応援するために彼の代わりに愛を語り、戦火の中手紙まで代筆する。
どこまでも、まっすぐにロクサーヌを愛するシラノ。
最後まで愛する彼女の唇に口づけすることのできない彼は、哀しく美しい。
ロクサーヌが、手紙の送り主はシラノだと気づくやりとりは素晴らしく、思わずため息が出ました。
ただ、ロクサーヌに強い個性がなく、ただ美しい言葉、容姿に惑わされる「かわいい女」にしか思えませんでした…
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DVDを見たので再読、というか、この光文社版は初めて。本編の訳がリズミカル(もともと韻文なのだけれど)でノリノリなだけでなく、大量の注と解説がすごい。