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電子書籍
ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―
著者 塩野七生
若々しく大胆な魂と冷徹な現実主義に支えられた時、政治もまた芸術的に美しい。ルネサンスとはそういう時代であった。女たちはその時、政争と戦乱の世を生き延びることが求められた。...
ルネサンスの女たち―塩野七生ルネサンス著作集2―
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ルネサンスの女たち (新潮文庫)
商品説明
若々しく大胆な魂と冷徹な現実主義に支えられた時、政治もまた芸術的に美しい。ルネサンスとはそういう時代であった。女たちはその時、政争と戦乱の世を生き延びることが求められた。夫を敵国の人質にとられれば解放を求めて交渉し、生家の男たちの権力闘争に巻き込まれ、また時には籠城戦の指揮もとる──。時代を代表する四人の女の人生を鮮やかに描き出した、塩野文学の出発点。 ※当電子版は新潮文庫『ルネサンスの女たち』を元に制作しています。地図・年表なども含みます。
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紙の本
塩野作品の源流
2020/03/18 17:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
塩野七生はここに始まったように思う。
それほどに豊かエピソード揃い。
ルネサンスを強く儚く生きた女たちの物語。
紙の本
ルネサンス
2019/11/25 19:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
イザベッラ・デステ、ルクレツィア・ボルジア、カテリーナ・スフォルツァ、カテリーナ・コルネールの4人。ルネサンスを生きた女性達、それぞれの個性が興味深いです。
紙の本
それぞれの人生を歩んだルネサンスの女たち
2017/06/06 10:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サラーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主役が男性であることがほとんどの塩野さんの作品では珍しく女性を中心に書いた作品。男から見て面白いのはカテリーナ・スフォルツァとイザベラ・デステでしょうか。カテリーナは絵に描いたような女傑でエピソードやチェーザレとの対決を読んでも楽しく、エステ家の女主人ことイザベラは当時の君主たちよりもブレない君主らしく振る舞いながら母親らしい一面もあり、とても興味深かったです。最後のカテリーナ・コルネールは政略に使われた感があり少し不憫に見える。チェーザレの妹も紹介されているのでボリューム的にもお得な一冊。
紙の本
ルネサンスの女たち
2015/10/17 17:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:十字軍の鏡 - この投稿者のレビュー一覧を見る
塩野七海さんの「ローマ人の物語」にはまってしまい、彼女の初期の3部作を読みたくなって購入しました。予想通り、ルネサンス時代の4人の女性の生きざまに感動しました。
これを機会に「神の代理人」と「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」も読んでみたくなりますよ。なかなか本屋さんないのが残念ですが、探してみます。
紙の本
塩野文学の出発点
2012/10/31 23:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
1969年に出版された塩野七生の文壇デビュー作。後に『ローマ人の物語』全15巻を書き上げ、その後も西ヨーロッパ中世史に関する数々の著作を執筆中である彼女の出発点となった作品が文庫本になったのは、意外なことに今回が初めてという。それを記念してか、今回の文庫版では、執筆当時の思い出を振り返った序文がつづられている。
それによれば、本作を書いた動機には、1960年代の高度経済成長のさなか、日本社会に充満していた微温的な雰囲気への反抗があったという。「みんなで仲良く、なんて嘘っぱちだと思っていたし、それで社会が進んでいると思って疑わない当時の日本のエリートたちが大嫌いだった。...イイ子でいたんでは生きていけないんですよ、昔のヨーロッパにはこういうたくましい人間が生きていたんです、と日本人に突きつけたい思いでいっぱいだった」。
本作におけるそのたくましい人々は、人類史上稀に見るほどに権謀術数の発達したルネサンス期のイタリアに生きた4人の女たちである。4人はそれぞれ、地位も、性格も、またそのたどった運命もさまざまであるが、どの女もさまざまな艱難を経験しながらも、運命を甘んじて受けるだけでなく、彼女らなりに我を通しながら生きている。塩野にとって、戦乱を生きぬいた女たちを描くことは、ぬるま湯のような環境に生きる60年代当時の日本人への反撥であり、また当時(今でもか)一般的だった「女=男の被害者」という視点へのアンチテーゼだったという。
それゆえ本書は、自主独立を尊び保守正道を歩むというその後の塩野文学の出発点となった作品といえよう。彼女はまた、ルネサンス時代を扱った本作の執筆を通じて、フィレンツェ、ヴェネツィア、さらに古代ローマといったその後彼女自身が取り込むことになるテーマが次々と見えてきたという。この意味においても、『ルネサンスの女たち』は文学者としての彼女の出発点となったわけである。
紙の本
若さゆえ
2012/09/27 18:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiti - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者自身が書いているように、若さゆえのよく言えば勢い、悪く言えば粗さが見える作品。
年を経て今の著者ならどう書くのか読んでみたい。
この著者の本を読むとイタリアに行きたくなる。