孤鷹(こよう)の天 下
著者 澤田瞳子
若者たちの不安を煽るように、仏教推進の阿部上皇派が大学寮出身者を排斥し始め、儒教推進派の今上天皇・大炊帝との対立は激化していった。斐麻呂が尊敬する桑原雄依は、儒学派から崇...
孤鷹(こよう)の天 下
商品説明
若者たちの不安を煽るように、仏教推進の阿部上皇派が大学寮出身者を排斥し始め、儒教推進派の今上天皇・大炊帝との対立は激化していった。斐麻呂が尊敬する桑原雄依は、儒学派から崇仏派に寝返った高向比良麻呂を襲撃し、斬刑に処された。雄依の無二の親友で弓の名手であった佐伯上信は、義に殉じた雄依の心を胸に、大炊帝とともに最後の戦に臨む。権力や理不尽の中で生命を賭して「義」を貫こうとする大学寮の学生たち。彼らの思いはどこへ向かう?
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続 信義の道
2025/03/02 16:47
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻は熱い。読む側も熱きものを感じてページを進めるが、作品自体が熱い。仏教に傾きすぎ政務を偏った方向に進める女性上皇。良吏育成機関の大学寮を謀反人の巣窟とみなし廃止するが、そこに学び国を良くしようとする先輩・同朋・後輩・教師・奴婢から良戸となり位官まで得た者まで個々の道は違えども己の信義を考え思い、それを行動に移す主人公達。望まぬ政争に巻き込まれながら何を思っていたか。今の世に通じることを含んだ時代小説。読み応え十分。