走れトマホーク
著者 著:安岡章太郎
奇妙でユーモア溢れるアメリカ旅行記「走れトマホーク」。身辺私小説仕立ての「埋まる谷間」「ソウタと犬と」。中国の怪異小説家に材を取る「聊斎私異」など多彩な題材と設定で構成さ...
走れトマホーク
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商品説明
奇妙でユーモア溢れるアメリカ旅行記「走れトマホーク」。身辺私小説仕立ての「埋まる谷間」「ソウタと犬と」。中国の怪異小説家に材を取る「聊斎私異」など多彩な題材と設定で構成されながら、一貫する微妙な諧調――漂泊者の哀しみ、えたいの知れない空白感。短篇の名手の円熟した手腕が光る読売文学賞受賞作。表題作を含む9篇を収録。
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走れトマホーク
2023/07/14 21:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安岡章太郎の短編集。作品としてのクオリティが高い表題作もよかったが、おそらく美空ひばりのひばり御殿を題材にしたであろう作品が衝撃的だった。このころ家に押しかけていた人は、今頃どうしているのだろう。
トマホークというのは本来はネイティブアメリカンが使っていた斧のこと
2020/10/14 22:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに使われているトマホークについて、私は初め米軍のミサイルにそんな名前のがあったな思い、そしてミサイルなら走れではなくて跳べだよなと考え、攻撃的な作風でない作者にしてはえらく物騒なタイトルだなと勝手に想像していたのだがそうではなくてトマホークというのは西部で作者が乗るはめになった馬の名前で、本来はネイティブアメリカンが使っていた斧のことだったのだ、そういえばアトランタブレーブスのユニフォームにもデザインされていたような。「瀑布」や「走れトマホーク」のような愉快なアメリカ旅行記、「ソウタと犬」の父との確執(別に喧嘩しているわけでもないのに)、「球の行方」のような切ない少年期の思い出、そしてユーモアと哀しみのあるその他の短編、やはりこの人は短編の名手だ