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電子書籍
シャボテン幻想
著者 龍膽寺雄
「シャボテンは、──この不思議な植物は、それが生えていた砂漠の、人煙絶えたはるかかなたの世界の孤独を、一本々々影ひいて持って来ている。雲もなく晴れて刳れた空の下の、ただ焼...
シャボテン幻想
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シャボテン幻想 (ちくま学芸文庫)
商品説明
「シャボテンは、──この不思議な植物は、それが生えていた砂漠の、人煙絶えたはるかかなたの世界の孤独を、一本々々影ひいて持って来ている。雲もなく晴れて刳れた空の下の、ただ焼け石と砂ばかりの世界に、淋しく乾いた音をたてて風が吹き抜けている」作家・龍膽寺雄は小説執筆の傍らシャボテン栽培に打込み、世界的な研究者となった。多くの入門書、専門書、写真集を刊行したが、中でも本書はシャボテンへの偏愛が横溢した随想集で、彼の説く「荒涼の美学」、「寂寥の哲学」はいまだ多くの愛好家を惹きつけてやまない。
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紙の本
作家であり、シャボテンを偏愛した龍膽寺雄氏によるシャボテンについてのエッセイ集です!
2020/04/13 10:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、戦前から文壇に登場したにも関わらず、苦難の道を歩み続けた龍膽寺雄氏の「シャボテン」についてのエッセイ集です。実は、龍膽寺雄氏は作家として執筆する傍ら、シャボテンを偏愛し続け、シャボテンの世界的な研究者ともなった風変りな人物なのです。彼は、シャボテンの栽培に打ち込み、シャボテンに関する多くの入門書や専門書、さらには写真集を刊行しましたが、なかでも同書『シャボテン幻想』には、彼の説く「荒涼の美学」、「寂寥の哲学」がよく表現されていると多くの愛読者がいると言われています。ぜひ、龍膽寺雄氏の「シャボテン愛」を感じるために、また彼の独特の美学を共有するためにも、一度、同書を読んでみてください。
紙の本
なにもかもが懐かしい。
2017/03/22 18:30
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代、松岡正剛氏のブックマップで推薦されていて読んでみたかったが、当時は入手しづらい本だった。近年のちくま学芸文庫のラインナップには、2000年代直前のサブカルのにおいがする。実際読んでみると普通な本だが、懐かしさが良い味付けをしてくれている。この手の本の刊行が続いてくれるよう購入していきたい。