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「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々
著者 著者:小林 和幸
明治時代、国民の困難を見ず専制的な政治にかたよる藩閥政府に対峙すると共に、民権派や政党の利己的な行動を非難する政治勢力があった。陸羯南が「国民主義」と称すこの政治勢力には...
「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々
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商品説明
明治時代、国民の困難を見ず専制的な政治にかたよる藩閥政府に対峙すると共に、民権派や政党の利己的な行動を非難する政治勢力があった。陸羯南が「国民主義」と称すこの政治勢力には、国民の利益を守ろうとする政治家や軍人、思想家、新聞記者、時には宗教家や探検家などさまざまな人々が連携、結集する。いま、忘れ去られようとしている国民主義が担ってきた役割を検証し、近代国家建設期の日本の多様な姿を描き出す。
目 次
序 天皇と群臣の誓い――「天皇親政」「公議輿論」
一、結集/民権、藩閥政府との対峙――「中正不偏」
二、模索/条約改正反対運動――「和而不同」
三、構築/帝国議会の開設――「至公至平」
四、対峙/条約励行問題と日清戦争――「正論とう議」
五、連携/千島・沖縄問題と足尾鉱毒事件――「日月無私燭」
六、拡散/それぞれの日露開戦――「至誠憂国」
結 明治の終焉――「不羈独立」
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紙の本
藩閥でもなく民権でもない第三の道
2017/03/30 23:18
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷干城や近衛篤麿と聞くと保守的なイメージが強いがそうしたイメージを覆してくれる一冊。
「国民主義」の下に選挙権を有さない農民や半ば植民地状態であった沖縄の人々を包摂し弱者を見捨てることのなかった彼ら国民主義派を、現代の所謂「保守」にも是非学んでもらいたい。
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谷干城と国民主義
2021/08/16 06:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
藩閥政府と過激な民権派のどちらでもなく公正公平を掲げた勢力が果たした役割が述べれている。その中でも谷干城が国民主義の立場に立ち言論の自由の擁護、地租増税反対、足尾銅山鉱毒への救済、八重山諸島の人頭税廃止に関わっていたことを初めて知った。