- 販売開始日: 2017/03/30
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: メディアワークス文庫
- ISBN:978-4-04-870682-7
スメラギガタリ弐 ~外道陰陽篇~
著者 著者:宇野 朴人
反乱の首謀者として陰陽寮に身柄を拘束され、裁きを待つ身となった在野の陰陽師・芦屋道代。だが、思いもよらぬ発言で仮釈放の特別措置を引き出す。三枝介や幾多郎、さらには陰陽寮か...
スメラギガタリ弐 ~外道陰陽篇~
商品説明
反乱の首謀者として陰陽寮に身柄を拘束され、裁きを待つ身となった在野の陰陽師・芦屋道代。だが、思いもよらぬ発言で仮釈放の特別措置を引き出す。三枝介や幾多郎、さらには陰陽寮からの監視役を伴って彼女が向かった先は、自らの故郷である芦屋道満に縁の地。一方、そんな道代の後を追って帝都を出奔した夜統は、旅先で雨宮潤という霊媒の少女と出会い、平安の世に名を馳せた二人の大陰陽師へと繋がる雨宮家の宿業に踏み込んでいく。だが、その夜統の後を追って澄香内親王殿下までが皇居を抜け出したことで、多忙な晴見の心労は続々と重なり……。疾風怒濤の第二幕、開演!
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過去から続く因縁の解決が、また新たな因縁を起こす契機となる
2011/12/01 20:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽寮が帝都を守護するために、大怨霊・平将門公を利用して作り上げた術式「地星・浄魂労獄」の苦行から解き放ち、彼を成仏させるために、澄香内親王殿下を拉致し、継実夜統を利用した罪で捕らえられた芦屋道代だったが、意外なことにすぐに極刑という流れにはならなかった。
そもそもの容疑を立証するためには、澄香内親王殿下が無断利用した御言霊や、陰陽寮の負の側面である地星・浄魂労獄を公表しなければならず、それは次代陰陽頭となる土御門晴見にはできない相談だったのだ。
そして道代はさらに切り札を持っていた。彼女の故郷である瑠胡江市には、蛟あるいは河伯と呼ばれる竜神がおり、それは人身御供を捧げなければならない神なのだ。切り札となるべき殿克夜は蝦夷へと公務で赴いており、その調伏には地元の陰陽師である道代の協力が欠かせない。しかもその竜神は、道代と晴見の祖師である芦屋道満と安倍晴明が関わっているという。
一方、平将門に背中を押された格好の継実夜統は、一振りの古びた刀を背負い、芦屋道代を追ってやってきた瑠胡江市で、霊媒の素質を持つ少女、雨宮潤と出会う。この出会いが導く戦場は、夜統の人生を変える場所となるのだった。
とても分厚いのだけれどそれもそのはず。現代の竜神を巡る問題と、そもそもの発端がある千年前の出来事の両方が、同じ程度の分量で描かれているのだから。つまり、2冊分の内容と何ら変わりがない。しかしこれが密接に絡みついていて分けられないから厄介なんだな。
どちらかというと芦屋道代側が主人公に近いので、視点は芦屋道満の側にある。そこで彼が何を見てどう生きたのか。そしてそれに安倍晴明がどんな影響を与えたのか。前巻で語られた事件における道代の動機がここで明らかになる。
すごく面白かった
2019/01/17 09:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
反乱の首謀者として陰陽寮に身柄を拘束され、裁きを待つ身となった在野の陰陽師・芦屋道代。だが、思いもよらぬ発言で仮釈放の特別措置を引き出す。夜統の謎も少し明らかに。この続きがいつになっても出ないのが残念です。
夜統の謎
2017/01/14 11:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
反乱の首謀者として身柄を拘束され、裁きを待つ身となった在野の術士・芦屋道代。クライマックスは、竜神を倒す為にかつて敵対同士だった道代と晴見が共闘。その竜神は、道代と晴見の祖師である芦屋道満と安倍晴明が関わりが。毎回凄い厚みがあるけど、中身は十分面白いです。夜統の謎も少し明らかに。