狼と香辛料XIX Spring LogII
2017/05/31 19:45
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投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり狼と香辛料は面白い、そう思わさせてくれる内容だった。
安心感があるお話
2021/02/21 13:03
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投稿者:匿名希望 - この投稿者のレビュー一覧を見る
旅がなくも問題が起こって
ホロたちでときほぐす
ホロたち二人のやり取りは
甘々でお話の解決の仕方も
心温まるやり方で
安心感のある作品です
春のような、温泉のような
2020/11/06 00:49
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
行商をしていたころを振り返る、
花弁の香り。
ミューリがまだ宿で大暴れする、
甘い牙。
祭りの喧騒の後のひと時を切り取る、
毛づくろい。
流れ去る時間を留めたいと願う、
狼と香辛料の記憶。
の、4編収録。
こんなに最終巻感のある話があるのに、
まだまだ続くすごいシリーズ。
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読了。安定の面白さ。結婚して13年経ったホロとロレンスの湯屋経営での生活を綴っているので、いささかトキめかない(笑)ハッピーエンドで終わった物語を改めて続けるのは正直どうかとは思うが2人の娘とコルの物語が始まったので番外編として出版するのは読者の購買意欲を刺激するだろう(笑)
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SpringLogという物語に波乱なんていらない。事件なんて起こらなくていい。ただただ、2人の幸せであり続ける物語を見せてくれたらそれでいい。
書き下ろし中編『狼と香辛料の記憶』のラストには震えた。ホロの視点から見る、幸せであり続ける物語からは悲哀がひしひしと伝わって来て僕の胸も苦しい。起伏なく続く日常に恐れを感じるというホロの焦燥が痛いくらいに伝わって来て。それならばと旦那が示した策は、読者にとっても余りに魅力的。
必ずや、1巻から読み返したくなる。ファンにとっては堪らなくそそる好編だった。
ってかさ、わっち可愛すぎんだろわっち。こんな真面目くさった気障な文章書いてる間も顔が緩んで緩んで仕方がない。ほんともう。。。ホロは俺の嫁!そんな老害みたいな文字列を並べたくなるくらい可愛いんだって!
てっきりこれで『香辛料』の物語は終わりだと思ってたのに、なにやらまだ出るらしい。
蛇足だなんて思わない。ホロとロレンスの物語を死ぬまで書いてください支倉先生。
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どこを取ってものろけ話になるような短編集。ハッピーエンドを迎えての続きはこうなるのかという話。いいね。
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ああもうイチャイチャしやがって!まあイチャつくというよりは二人の落ち着いた雰囲気が見られて、このあたりは長年連れ添った円熟みが見せられるものですね。最後の一編はそんな温かい時間にも限りがあるという話。いずれは来ることが確定している別れの時を想うホロの姿に切なさを感じた。その想いに応えられるようになったロレンスの成長(という言葉を当てはめていいか微妙だけど)も見られて、夫婦・家族の温かみを感じられた素敵な話でした。
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短篇集。コル視点の「狼と甘い牙」、ホロ視点の「狼と香辛料の記憶」など多様ではあるが、シリーズ本編完結後の物語ということもあり、飽きが訪れるのは避けられない。
特に「狼と香辛料の記憶」では、平凡な日々の繰り返しが記憶に残らずに流れていってしまう不安がホロを襲う。彼女のような特殊な環境にあらずとも、じりじり追い詰められるだけの受け身生活を送っている自分にとって無関係のテーマではない。
こうした不安の中でまず考えるのは、やはり何かイベントの発生により生活に刺激を与えることだろう。作中のホロのように、ハンナの登場で夫と一悶着・・・とか、なるほど分からんでもない。自分から新しい世界にどんどん踏み込んでいくのは、こと若いうちは絶対に重要なことだと思う。
しかし、そうした手段とはちょっと違う方向で物語が収まっていくのがこの小説の魅力なのかもしれない。双方の静かに燃える愛情が素敵ですき。終わり方はちょっと陳腐だけど、それはそれで。
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10周年を機に新しく始まった狼と香辛料の後日談物語の2巻目。
4つの短編が入っている。
そのうち一つはコルとミューリのニョッヒラ時代のお話だけど、後はたっぷりホロとロレンスのお話が読める。
うん、幸せ。
行商時代のお話もいいけれど、やっぱり今のホロとロレンスのお話がいいなあ。
ホロがかわいすぎる!
見栄っ張りで意地っ張りでそのくせ寂しがり屋で、いつの間にか賢狼というより、ただの恋する乙女になっている様が、なんともかわいい。
羊の群れをうまく従わせられなくてべそをかくホロなんて、ロレンスじゃないが抱きしめたくなる。
最後の話はホロ視点。
たぶん、この長いシリーズでホロ視点のお話は初めてなんじゃないかな。
ホロから見たロレンスの優しさ頼もしさがなんともいいね。
そして、その胸の内に拭いがたく存在するホロの怯え。
何百年も生きてきたその辛さがホロを苦しめる。
それはまだ失ったことのないミューリの天真爛漫さとは全く異なる。
この、いつか失われることが分かっているからこその、幸せの大切さに胸が締め付けられる。
でも、そんなホロの救いの神は、やっぱりロレンスなのだ。
100年経っても、1000年経っても色褪せない幸福をホロに届けられるように、そんなロレンスの心配りに、涙が出る。
まだまだ、続きが読みたいね。
あと、ノーラやエーブなど昔の登場人物のその後のお話も読んでみたい。
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狼と香辛料 後日談2巻目が刊行されましたね。
相変わらずホロとロレンスの夫婦仲は良好だし、ニョッヒラ時代のミューリのことも少し描かれていて良かったです。
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短編4篇を集めた短編集。
いくらでも量産できそうな「旅の途中で見かけたこんな問題を、こうやって解決した(ついでにちょっとホロといちゃついた)話(実際、「小梅けいと画集 狼と香辛料~十年目の林檎酒~の巻末にはそんな話が載っています)が2話、ミューリとコル坊の喧嘩と仲直りの話(これもいくらでも量産できそう)、そして、ホロ視点で進む幸せだが毎日同じ生活の繰り返しに不安を感じる話。
このうち、前3話は「そう言えばこんなこともあったねえ」と昔を振返る形にすれば、無限に量産できる(もっとも、そんな話ばかりだったら読者も飽き、シリーズの勢いも無くなってしまうだろうから、そんなことはしないだろうけれど)軽いもの。
ところが、最後の話が刺さりました。
ラノベとして面白いのはもちろんなのですが、それ以上に胸に刺さったのです。
ロレンスと湯屋で暮らすホロは、毎日幸せに暮らしている。でも、人よりはるかに長い時を生きる人ならざるものホロは、いずれ最愛のロレンスに先立たれてしまう。ホロの幸せはいずれやってくる未来の孤独という暗い井戸に蓋をした上に成り立っているもの。ホロはその幸せの思い出すら忘却のかなたに消えてしまうことを恐れ、「幸せに名前をつけたい」とぼんやり思っている…。
そんなホロに、ロレンスは日記をつけるよう提案します。稼いで羊皮紙をたくさんと眼鏡(犬は目が悪く、視力は0.3未満だそうです。狼も同じでしょう)を買ってやるから、「最後まで読んだら最初を忘れるくらい」たくさん書け、と。
そんな日記は、「スプリング・ログ=春のような、温泉のような本になる」だろう。日記のタイトルは…「狼と香辛料」にすればいいじゃない、と。
おお、なかなか驚愕のアイデアです。XVIII、XIX巻と続けてサブタイトルになった「Spring Log」を伏線として回収しちゃったとともに、なんとこのシリーズ自体、実はホロの日記だった、かも知れないというメタフィクションの視点を提供しちゃいました。
作者の発想はすごい。
でも、自分に刺さったのはそこではありませんでした。
幸せに名前をつけたい、というホロの気持ちです。
自分は、かなり長いことブログを書いています。ブクログももちろん、その他いろいろな手段で「ライフログ」を残すのに夢中になっています。手書きのメモ程度ですが、断続的に日誌(恥ずかしくて日記とは言えません)をつけることも続けています。
その気持ちを「幸せに名前をつけたい」からだ、とホロに分析されてしまいました。判で押したような同じ繰り返しの平日にも、小さな幸せが隠れています。そのままにしておけば忘れてしまうような家族との何気ない会話も、書き留めておいて、1年経ってみれば「そんなことがあったねえ」と懐かしく思えます。iPhoneの「写真」アプリも、1年前の今日はこんな日でした、って写真をまとめてくれます。手を動かすか、テクノロジーに頼るのかの違いはあれど、自分が幸せに名前をつけて残すことに夢中になっていたんだというちょっと恥ずかしいことに気がつかされてしまいました。
そう言えば自分は、自分のブログも、ブクログのレビュー��、読み返すのが大好きです。ブログなんて読み返せば何時間でも読んでいる自信があります。もしかしたら作者もそうなのかもしれませんね。
あと、もっと重たい気付きとして…
はっきり意識していたかどうかはともかくとして…
自分は今の生活を、幸せだと思っていたんだなあ、と。
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ホロと出会って2年目の旅の回想、青い花を退治する話。ミューリとコルが宿屋で暮らしている頃の話。旅の途中の羊飼いの話。狼と香辛料の話は先に死ぬロレンスからホロへのプレゼントだったというようなオチ。相変わらず読了感優しいいい作品ですねぇ。
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【内容】いずれこのぬくぬくとしたしあわせも終わり自分だけが残されてしまう。そのことを意識したホロには妙な焦りが生じ。
【感想】このシリーズのサブタイトルの意味がわかる。ああ、なるほど、と。珍しくホロの一人称なのと。ロレンス亡き後のホロの切なさも。
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数年ぶりに続編を読んだ。毎日が繰り返しだと少しずつ幸せに慣れてしまう、とか、いつかは顔を見れなくなる日が来る、とか、自分が結婚してから見るとぐっとくる。
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「狼と花弁の香り」
探し物をしていた時に。
こんな場所に放置されていたというのに、鮮明に記憶が蘇るほどのだと実物は凄い匂いだったのだろうな。
「狼と甘い牙」
反省の色が見えない故。
日々少しずつ蓄積されていった不満は、誰にも打ち明けることが出来なければ爆発するのも仕方ないだろ。
「狼と羊の毛づくろい」
上手くいかないのなら。
本気を出されたら誰だって従うだろうが、その怖さを普段は見せず隠し通せているのは凄いことだろうな。
「狼と香辛料の記憶」
幸せだと感じることは。
いつまでも続くことはないうえに必ず遺されると分かっているからこそ、素直に受け入れられないのだろ。