紙の本
逃げる。
2019/11/24 15:25
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投稿者:miyajun - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は、誰からも影響を受けないことはできない。
変化を欲したら、逃げればいい。去れば、いい。
ある程度、生きたいように生きていけると思う。
声を上げれば。
電子書籍
田中さんが
2019/06/10 07:13
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
言ってくれると、すごく説得力があって、孤独でもいいよね!と思えてくる。自分は1人でどこでも行くのが楽しく、好んでしているのだが、それをバカにされることが多い。
しかし、別にいいではないか!と思っていたので、田中さんの言葉はなおさらありがたい!
電子書籍
書いてほしかった…
2018/05/17 16:28
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投稿者:わらび - この投稿者のレビュー一覧を見る
「そんなうまくいくかよォ!!!」と感じつつも、昨今の、労働者すり潰し社会を見ると、田中さんぐらいの感覚が正しいんだろうなあとも思います。
「そんなうまくいかねえよ…!」っていう声を浴びながらも、こういうことを言ってくれる人の存在は大事。元気づけられました。
ただ、最後に「インタビューをライターが書き起こしたもの」みたいに書いてあったのには「え?」ってなった。
あんなに「書く」という話をしていたのに…作家なのだから、あなたの「書いた文」を読みたかったです…。
紙の本
人生論というより自省。
2017/05/28 20:52
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校卒業後、自宅に引き込もって読書と執筆で日々過し、いわゆるアルバイトやパートなどの非正規雇用も経験なし。
しかし、小説家になった筆者。世間知らずと言われようが、常に自身と向き合い、孤独から逃げなかった。易きに流されず、自分の意思を通し続けているのは天晴れである。
不器用ながらも、意思を曲げなかった一つの生き方、そしてその覚悟が綴られている。
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たいしたことない本。独り言に近い。会社でロクでもないレポート書いて給料が貰えるに近い、物書きも一度賞を取ると駄作でも飯が食える見本。
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芥川受賞作家田中慎弥氏による人生論。田中氏は30代まで引きこもりの生活を続けていたそうだ。作家以外の職業に就いたことはない。世間的に見れば、非常に苦しい立場にあったわけだ。そんな逆境を乗り越えて作家になった意志の強さには、心を打たれる。現代人の多くは奴隷の地位に甘んじている、と彼は指摘する。それは誤りではないと思うが、奴隷として生きるしかない人もいるわけで、そういった人達の胸の内にもっと思いを巡らせて欲しかった。書けても書けなくても必ず机の前にすわるという粘り強い姿勢は、生きる上で参考になる。
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この著者は芥川賞とって
なんか変なこと言ったりやったりして
面白いなあ、って思ってた。
ヒッキーみたいだし
独自の考え方とか生き方を
持ってる人なんだろうなあって
題名の「孤独論」も好き
さあどんなオリジナリティがあるかな
って興味津々でひもといた。
でも読んでいて「~論」というわりには
口語体でエッセーみたいだけど
オチはないみたいな、中途半端な
印象を持った。
三浦しをんや内澤旬子、酒井順子
(うわあみんな女性だなあ)みたいな
思わず唸るような箇所もないし
中野孝次や水上勉のような
論理的思考もない。
五木寛之に近い作家的な間延びした
感じ感じだろうか
「はじめに」で自分は引きこもりで
社会的に成熟してない、みたいな
内訳話があったから
それが尾を引いて
人生経験の裏打ちのない
言葉に聞こえてしまうのかも知れない
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P33
自分が損なわれる、自分の人生を失う
それ以上の苦しみはありえない。
四の五の言わず、後先を考えず
その場から逃げろ
P33
一度逃げてしまうと
ずっとふらふらしてしてしまいそうだ
戻って来れなくなる。
そう心配するかもしれないけど
そんなことはありません。
だいいち、ずっとふらふらしていたっていいと思う
P33
そうするうち
体力も精神力も奪われていく。
これがもっとも危険な状態です
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どうも一般論の枠を超えてない気がする。
緻密でないというか
当事者感がないというか
例えば
P37「かつての夢から視野を拡げる」
の野球やサッカーのプロを目指す話とか。
ひとごとに聞こえる
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苦手なことを排除して、好きなことをする時間を突き詰めていったら作家になっていた。苦手なことを排除しても、好きな読書から自分の感じ方を拡張することが出来た。最近ノンフィクションばかり読んでしまいがちですが、フィクションの方が自分の試されてる感が大きいのかなと思いました。
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「周囲の空気を読んだり、無理して嫌なことはしなくていいんだよ」と言いたいのは判る。
ただお母さんや陰で支えてくれたの人々への感謝の気持ちもあった方が良かったかな…
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世の中の人はあまりにも孤独を恐れている。ネットで常につながっていたい。1人でメシを食うところを見られたくない。・・・何を言っているのだ、人は孤独なのだ。
著者は高校卒業から10数年の引きこもりを続け、小説家としてデビューし、芥川賞を受賞。孤独な引きこもり時代があったからこそ、今がある。そんな著者が過去を振り返りながら語る孤独の肯定論。
ブラック企業に勤め、自分を見失いそうな人へ、著者は「逃げろ」とアドバイスする。プライドや意地を捨て、親や友人でも頼り、引きこもる。引きこもりだって生きるための立派な術なのだ。そこで初めて孤独のありがたさを知るのだろう。
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高校から引き篭もり、読書と執筆の中に身を置き、果てに芥川賞を受賞する著者。捻くれてそうで、常識人ぽくない所が面白そうではないか。本来、作家稼業は生き様が詩的であって欲しいものだ。そして確かに、彼の書く純文学には詩的な魅力があった。
しかし、主張は一本、生業の奴隷になるなと。自分を押し殺し、思考停止、ただ働くだけ、主客転倒に仕事や道具に使われてたまるか、と。少し、ズレているか。奴隷とはある種の状態だが、人は、カロリーを得るために自由を交換する社会性生物なのだから、一時的な「奴隷状態」などは飯を食うためには必ず経験する事だ。それはつまり、肉体の限界や根源的な欲望に対し、それこそ、精神との主客転倒状態が、生理現象では避けられない事だからだ。シンプルに言うと、我々は生きながらに奴隷であるという事になるが、少なくとも現代は肉体的には拘束され続ける訳ではなく、欲望の奴隷という事だ。だから、生業の奴隷の方は、これは手段なのであって、彼の主張は少し言葉の選びがズレていると感じてしまう。奴隷になるなというよりも、単純に、自らの意思を捨てず、自分が何をしているかは理解しとけ、程度の事だろう。その上で、自殺しないで逃げろと。
まあ、この事はあまり大きな問題ではない。後半割かれる読書論が、非常に的を射ており、共感できた。それだけでも、読んで良かったかなと。
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この著者の初読みだが、口述筆記でライターが文章整えたらしく、あまり毒がないように思われた。
就職したことがないのに、インターネットをほとんど使わないのに、仕事の奴隷、情報の奴隷になるなを連呼する。その是非はともかくとして、どこかで読んだ、あたりさわりのない意見を借りている感じも否めない。
読書の効用を語る部分だけ読んでおけばいいだろう。
「孤独」についてがテーマなのだが、著者は十年以上引きこもりで社会から断絶していたが、働き者の母、年金・恩給が充実している祖父に養われていただけで、ほんとうの孤独を味わってはいない。
本当に誰も助けてくれなくて、頼るものもいなくて、暗い部屋に一人きり…という極限状態を孤独というのではないのだろうか。
多数派の意見に惑わされない姿勢は評価したいが、他人と関わらない生活ばかりしていると経験値が落ちて、小説も薄っぺらくなるのではないだろうか。過去作の真似事ばかりで。
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高校を卒業してから引きこもりだったという田中慎弥氏、パソコンや携帯電話は所有せず、インターネットも使わないらしい。変わり者と一言で言うのは簡単だが、考え方は興味深い。金儲けとか効率化、成功には興味がないようだ。子供の頃から読書が好きなのは又吉氏と共通だ。
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共喰いの作者、と思って読み始めた割にはものすごく健全で、明るくて希望に満ちている。思考停止に陥った奴隷になるくらいなら、今いるところから逃げて孤独に自分と向き合い自分が好きなことから始めよう。本は自分の視野を広げてくれる。人生の全てが無駄ではなく、何か得るものがある。といった、とにかく明るい本。装丁とのギャップ。
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心に響くフレーズ!!
「人間は慣れる生き物だし、環境への適応能力もきわめて高い。だからそもそも現状肯定に走りやすく、それは容易に思考停止してしまうこととイコールです。「まあいいか、不満はあるけれども、なんとか今日はやり過ごせたのだし、明日もなんとかなるだろう」などとうやむやにしてしまいがちなのはそのためですが、長い目で見て本当にそれでいいですか?あなたの人生であるようでいてあなたの人生ではない。そんな生き方がいいわけない」