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電子書籍
「朝ドラ」一人勝ちの法則
著者 指南役
ドラマ作りで大事なことは、脚本家の名声やプロデューサーの思いつき、役者の知名度ではない。ヒットの法則に沿ってドラマを作ることである。そして、そのノウハウは一朝一夕で生まれ...
「朝ドラ」一人勝ちの法則
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「朝ドラ」一人勝ちの法則 (光文社新書)
商品説明
ドラマ作りで大事なことは、脚本家の名声やプロデューサーの思いつき、役者の知名度ではない。ヒットの法則に沿ってドラマを作ることである。そして、そのノウハウは一朝一夕で生まれたものではない。(中略)その意味では、『ゲゲゲの女房』はかつての朝ドラ全盛期――ローマ時代の黄金法則を発掘した、いわばルネッサンスのような立ち位置なのだ。(本文より)。「朝ドラ」の全96作品を分析してわかった、ヒットの法則。
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紙の本
掴め習慣視聴
2018/01/30 20:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は朝ドラ96作品を、後半は「月9」の連続ドラマをそれぞれ分析し、ヒットの法則を明らかにした本です。
私は朝ドラをほとんど知りませんが、面白い考察でした。例えば、朝ドラは「おしん」が、月9は「HERO」の成功が、その後の遠因となったとし、習慣視聴を掴むポイントを明示。その他にも「物語の36パターン」「マジックナンバー・エイト」「ニコハチ」「オマージュ」「脚本家の全盛期は10年間」といったキーワードは知っていて損はしません。そして最大のポイントは「ドラマは脚本」という至極真っ当な結論でした。
ところで、朝ドラは「ゲゲゲの女房」「あさが来た」を録画視聴しました。「あさが来た」はファンタジー大河でしたが、朝ドラですので面白く視聴できました。
一方、もう一つのNHKドラマの雄である「大河ドラマ」の最近の朝ドラ化は残念です。女城主直虎に至っては、史料が存在しないので、韓流時代劇真っ青の創作ファンタジーでした。ドラマとして面白くするために多少の演出は必要ですが、その加減が分からなくなっているのでしょう。「花神」や「太平記」等の骨太大河が期待できないのであれば、いっそ「卑弥呼」や「日本武尊」くらいやってほしいものです。
紙の本
ドラマの作り方教えます
2017/11/10 07:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もったいないな、どうしてこんなタイトルをつけたのだろう。
成程、ここ数年テレビのドラマが不調で、そんな中、NHKの朝の連続テレビ小説、通称「朝ドラ」だけは好調で、それは本書のタイトル通りだし、そもそもの出版の企画も「朝ドラの本」であったみたいだから、このタイトルは間違っていない。
しかし、この本を執筆した草場滋さんを代表とするメディアプランナーである「指南役」のメンバーたちは、もっと違うことを書きたかったのではないか。
それは元気のない連ドラのことでもあるが、そしてそれはここでも表現されているが、そういった元気のいい「朝ドラ」と元気のない「連ドラ」をひとまとめてにして、どのようなドラマが人をひきつけるのかといいことではないだろうか。
せめて、「ドラマの作り方教えます」みたいな、サブタイトルがあってもいいのに。
この本にこうある。
「ドラマがヒットする際に最も重要なのは、脚本である」。
ただ、これは「テレビドラマ」の場合で、「映画は監督」「舞台は役者」と区分けされているようだ。
しかし、そうはいっても、映画にしてもドラマにしても舞台にしても総合芸術であることには違いがない。
脚本も重要だが、「朝ドラ」を見ていると美術や音楽、小道具に至るまで実に丁寧にできている。作品をつくる上での予算が民放の「連ドラ」とは多いに違うような気がする。
それはともかく、この本はドラマをつくりたいと思っている若き脚本家の卵の皆さんには必読の一冊である。
紙の本
面白かったです
2020/10/01 19:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝ドラと連ドラという真逆の性質を持つドラマシリーズの盛衰、はたまたどうしたらヒットするドラマを作れるかについて綴られた一冊です。両形態のドラマが低迷する理由として、朝ドラが定型を逸脱すること、逆に連ドラは芸能プロダクションの圧力等で、自由さを制限されることという相反する理由が挙げられているのがとても興味深かったです。