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男流文学論
吉行淳之介、島尾敏雄、谷崎潤一郎、小島信夫、村上春樹、三島由紀夫ら、6人の「男流」作家の作品とそれらをめぐる評論を、当世“札付き”の関西女3人が、バッタバッタと叩き斬る!...
男流文学論
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男流文学論 (ちくま文庫)
商品説明
吉行淳之介、島尾敏雄、谷崎潤一郎、小島信夫、村上春樹、三島由紀夫ら、6人の「男流」作家の作品とそれらをめぐる評論を、当世“札付き”の関西女3人が、バッタバッタと叩き斬る! 刊行当初から話題騒然となり、「痛快!よくぞいってくれた。胸がスッとした。」「こんなものは文芸論じゃないっ!」など、賛否両論、すさまじい論議を呼び起こしたエポックメーキングな鼎談。面白さ保証付。
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紙の本
男視点がわかって女性作家に興味がわいた
2021/12/06 10:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさぎさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んだ後の、私の行動。
意識せず、これが文学か とあきらめていた。軽い小説しか読まない私は、男視点イコール文学と刷り込まれていた。男視点というものを意識して、次に読む文学は、女性視点なるものを選択してみた。
電子書籍
パフォーマンス
2020/01/12 13:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んで先ず思ったのは、これは文学論じゃないだろう、という感じ。だが考えてみると、フェミニズムとしてのパフォーマンスだったのかもしれない。読んでいて愉快ではないが、心に何らかの形で残る気がする。
紙の本
男の子の視線。
2002/09/23 00:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛々 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は当時「フェミニズム批評」が浸透していなかった時代(とは言ってもたかだか10年程前のコトなのだけれども)に投げられた石のようなものだと思います。
当時は未だ私は小学生。「女の子は今頭が良くてもだんだん男の子に抜かされるんだ」なんて言葉にも傷つくこと無く「何歳に結婚するか」と無邪気に占いにせいを出してるようなジェンダーの壁にぶち当たることない子供という世界にいました。
ジェンダーというものに気づかされるのは「不躾な視線」。
なんて女の子らしくない、女の癖に、生意気…女の子は素直が一番…etc。その不躾な視線とは何だったの?
この本にはその視線の所在がおしゃべり形式でするどくえぐられていました。そうだ私に向けられていた視線にはこういうものがあった!
かつて何だか厭だ!と思いながら書かされた読書感想文の題目の面々…その厭の所在が座談会形式で綴られていました。
それに気がついてしまうことは、余計な生きずらさを背負ってしまう事なのかもしれません。不躾な視線をそのままに享受して「可愛い女」になる方が楽やもしれませんが、私はこの本ですっきりすると同時に少し勇気を貰えました。
確かに綿密な検証には向かない形式のおしゃべり形式で食い足りないものも感じますが、面白くてわかりやすいおすすめの本です。