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人外魔境
人外魔境 (河出文庫)
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紙の本
小栗虫太郎氏の秘境探検シリーズの興味深い一冊です!
2020/06/09 11:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、戦前の活躍した作家・小栗虫太郎氏による秘境探検小説の連作シリーズの一冊です。同書は、1939年(昭和14年)から1941年(昭和16年)にかけて博文館発行の雑誌『新青年』に掲載された全13話を収録したものとなっています。内容は、世界各地に今だ残された人跡未踏の魔境に挑み続けてきた高名な日本人探検家・折竹孫七の回想を、小説家の「私」が小説の形にまとめたもの、というのが基本的な設定となっています。執筆にあたり、著者はアメリカのナショナルジオグラフィック協会の発行していた雑誌『ナショナルジオグラフィック』を参考文献にしたとも言われています。なかなか興味深い秘境の地を巡る物語です!
紙の本
意外に読みやすい。
2018/09/29 20:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
分厚さにちょっとひるみつつ読み始めましたが、
連作短編集で、
ひとつひとつの話が短いので、
思いのほか読みやすかったです。
いろいろな人外魔境が登場して飽きずに楽しめました。
ただひっかかるのは、
美女が登場すると不幸になる事が多いような・・・。
紙の本
やや読み辛いところもあるけれど
2018/05/02 14:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
初見の作家さんです。
いろんな推理小説の解説や本文中に氏の「黒死館殺人事件」のことが取り上げられているので、以前から読んでみたかった作家さんでした。
同じ河出文庫から2017年に「黒死館殺人事件」の新校訂版が出ているので、初めはそちらを買うつもりでしたが、こちらのタイトルに惹かれてしまいました。
この作品も1968年に桃源社から出版されたものを文庫化したものです。
本文中で使われる漢字が旧字だったりして、書かれた時代の雰囲気などはよく伝わるのですが、その分やや読み辛くもありました。
今読むと、荒唐無稽なお話に感じられるのは仕方ないこととして、作品に流れる雰囲気や作者の想像力を素直に楽しむ作品だと思います。
現代のように、あらゆる情報が多少の嘘や間違いがあるとは言え、非常に手軽に得ることができる時代では、この作品ような作家一人が持つ膨大な知識から想像された世界観をワクワクしながら楽しむことができなくなっているのは、ある意味不幸せなことでもありますね。
やっぱり「黒死館殺人事件」も近々手に入れて読んでみようと思います。