裏切られた自由 上 ~フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症
著者 著者:ハーバート・フーバー , 編集:ジョージ・H・ナッシュ , 翻訳:渡辺 惣樹
本書は第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバー(任期1929~33)が第二次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録です。誰もが避けたいと思っていたにもかかわらず、二度目の...
裏切られた自由 上 ~フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症
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商品説明
本書は第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバー(任期1929~33)が第二次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録です。誰もが避けたいと思っていたにもかかわらず、二度目の世界大戦が起こってしまったのはなぜか。そして、あの戦争についていまだ語られざる真実とは――。「正義の連合国」対「邪悪な全体主義国」という従来の見方を真っ向から否定する本書は長いあいだ公にされませんでしたが、2011年に米国で刊行され議論を呼んでいます。さまざまな情報にアクセスできたアメリカの最高権力者が、20年の歳月をかけて完成させた第一級の史料です。
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この夏、必読
2017/07/29 18:30
11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:451 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ながらく翻訳が期待されていたフーバー回顧録「裏切られた自由」
第二次大戦におけるFDR、チャーチルの失政に筆誅がくだされる。
ヒトラーが悪なのは当然として、なぜ同様に悪のスターリンとくんでしまったのか?
ソ連の承認と融和政策、ミュンヘン会談(そもそも当初のヒトラーの要求は許容範囲)、ポーランドの独立保証、日本への経済制裁と和平の拒否、無条件降伏の要求、戦後の東欧をソ連のものにするという密約…。
8800円+消費税の価値はあります!下巻も期待しています!
追伸・モーゲンソー・プランもハリー・デクスター・ホワイトだったんですね。
ちなみに、ホワイトといえば、ハル・ノートの真の起草者として有名なソ連のスパイ。
時間をかけて
2018/02/21 09:49
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フーバー元米大統領が20年の歳月をかけて第2次世界大戦の過程を検討した回顧録であり、上・下1300ページにも及ぶ大著である。
この大著を読む前に訳者の著作渡辺惣樹「誰が第2次世界大戦を起こしたのか」を読んでおくと理解が早い。
日米の戦争に至る経過については種々論考が発表されている。米側の記録としては当時の状況を整理し妥当な評価ではないかと思う。但し、だからといって、ルーズベルト、チャーチル、スターリン達だけが諸悪の根源というものでもないだろう。
一方の当時の日本を経過をみれば、戦争を回避するように、可能な限り情報を入手し、適切な判断の基に決断できる指導者がいなかったということなので、大きな責任は一方の当事者として免れないだろう。
不可侵条約を結んでいたソビエトに英米との戦争終結の調整を依頼するような愚をおかしている。情報戦争に著しく能力を欠いていたことは大きな不幸だった。外交下手は昔から変わらない。情報収集能力も含め外交能力の抜本的改善を図らないと再度の不幸な事態に陥る危険性は高い。
フーバーとルーズベルト、2人の元大統領の生い立ちや人柄について訳者が記している。これを読んだだけでもフーバー元大統領の高潔さがわかる。