カラ売り屋
著者 黒木亮
昭和土木工業にカラ売りを仕掛けたものの反撃に遭い、資本の大半を失う窮地に立たされたパンゲア&カンパニー。敵の腐った財務体質を暴く分析レポートを作成できるか?カラ売り屋と企...
カラ売り屋
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商品説明
昭和土木工業にカラ売りを仕掛けたものの反撃に遭い、資本の大半を失う窮地に立たされたパンゲア&カンパニー。敵の腐った財務体質を暴く分析レポートを作成できるか?カラ売り屋と企業の熾烈な攻防を描く表題作ほか、「村おこし」「新興国へのハイリスク融資」「温泉旅館の再生」に一攫千金を夢見る男たちの執念と苦闘を活写する熱き物語、全4編。
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金融マンならではの金融の仕組みを生かした物語に感心させられる。
2021/09/30 10:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
金融マンならではの金融の仕組みを生かした物語に感心させられる。金融の目的は金を儲けることにあるのだが、その方法には人間の思惑が絡んでおり、その人間の思想・人格が滲み出てくる点を巧みに描いてるのが本著者の魅力だと感じる。勧善懲悪など無い混然一体とした金融の世界にも人情・仁義ありといったところか。そうした意味で、単純明快な私は、破綻したリゾートホテルを最善の方策で再生するという目的の明確な『再生屋』が最も気に入った。
面白いのだけど
2021/01/09 18:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は長編経済小説を数々ものしている。本書は,それらの作品へのネタというか習作でしょうか。それぞれ短編として面白い。表題の「カラ売り屋」が面白いのは当然として,「再生屋」も興味深かった。友人の旅館もまったく同じように無理な設備投資をさせられて潰されてしまった。友人の多くが銀行に就職したのだが,銀行員をやっていると良心がなくなるのだろうか…。親しい友人は良心をもち続けたので,評者同様出世しませんでした。(笑)