ソクラテスの弁明
2021/09/02 18:44
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソクラテスの裁判での弁明について書かれている。命乞いのために自身の正義を曲げることはせずに自分の正義を貫いたソクラテスの様子が興味深い
アテナイの大逆事件?
2019/02/21 10:49
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
職業的愛国者を焚き付ける後ろ盾としての仇敵により、ディベート上手の台頭の始まりを正義を貫くことによりあの世へ移住した師の最期を記録した弟子の話。
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何度か読んだ『弁明』も、こうして章ごとに平易な解説付きで読むと、今まで読み流していた重要なぽいんとに気づかされ、有益。
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ソクラテスの最期について、プラトンの手によって語られる真相。自分に正直に、まじめに生きたソクラテス。悪と分かりつつ見て見ぬ振りをする。ダイモーン、心の中で正直になれない部分でのザワつきが多い限り善を求めるには時間がかかる。
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こういう難しい本や古い本は頭をしっかり使いながら読まなきゃ理解ができないからしんどいけど、まずは乗り切れてよかった。
本書については、解説や訳はある程度理解ができたけれども、その解説必要?とか文の構造がおかしくて理解し辛いとかいう部分があったので、そういった点で理解に苦しんだ。
魂を優れたものにする、そのために真実や知恵に気をつかう。自分に付随するもののうち何がためになるのか、それをどう使えばためになるのかみたいなことはあまり考えず、体裁ばかり気にしていた自分にとっては読んでいて苦しかった。こうやって堅苦しく生きてたら精神がもたなそうなので、そこそこ真実や知恵に気をつかいながら生きていきたいね。今の積読減ってきたらパイドンも読んでみる。
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岸見先生の本が好きで読んでみました。
当時の文化や時代背景、政治や裁判の仕組みについても岸見先生の言葉でわかりやすく補足がされているので、哲学の観点以外からも楽しんで読めます。
「弁明」自体からは話がそれますが、ソクラテスがその生涯をかけてしてきたように、「対話」から得られる自発的な「気づき」が人間の成長に重要だと感じました。
今後、人に「教える」場面や、立場や考え方の異なる人との議論の際には辛抱強く「対話」するという意識で接してみようと思いました。
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幸せになる勇気を読んでアドラー心理学とギリシャ哲学に興味を持ちこの本を読んだ。非常に面白くあっという間に読んでしまった。岸見一郎先生の翻訳で読みやすく、時代背景やソクラテスの心情が詳しく解説されているのでよく理解できた。
2500年も前に人間の徳について語っている人がいた事に衝撃を受け、確かにこの考えは今の時代にこそ重要な意味を持つものだと感じた。
ソクラテスは対話による議論を重視していた点と、ソクラテス程の知識があり人でも知らない事は知らないと自覚しているところが特に共感できた。
哲学に興味がない人にもおすすめしたい一冊。
哲学者とは知を愛し求める者
善美の事柄
善とは自分のためになること
無知を自覚しているという知
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無知であるというのは全く何も知らないということではなく、「善美の事柄」「最も重要な事柄」について知らないという意味ってあるけど、「善美の知」とか「最も重要な事柄」ってのは詳しくはどういうことなんかな?とモヤモヤした〜
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ソクラテスとは、どのような人物だったか。
知恵や真実に気を使い、魂を優れたものに、という思想。無知に対する無自覚ぶりと、無知を自覚している自分の優越性を背景に、ソクラテスが賢者であるという評判が広まる一方で、無知を指摘された人々やその関係者からは憎まれ、数多くの敵を作る事になった。
授業料も受け取らない。当時、授業料をとって教育するソフィスト、つまり家庭教師的な存在は、国家有数の人物となるための能力、具体的には説得の技術としての弁論術を教えていた。弁論が巧みで博識なソフィストによる普遍的教養の理念とは、人間をより高めることを目指し、他に論争術、競技問答、今で言うディベートの技術の教育が中心。しかし、これは面白い。弁論術を鍛えるためには基礎知識が重要であり、これが博学に通ずるならば、弁論術が学問の基礎になる事もおかしな話ではない。
やがて、憎しみは募り、ソクラテスは「アテナイの国家が信じる神々とは異なる神々を信じ、若者を堕落させた」と裁判へ。ソクラテスは魂が優れてある事が、人間としての徳(アレテー)であると考え、ソフィストの弁論術に抗わず、死刑を甘受。こうしたソクラテスの生き様を語ったのがプラトンによる『弁明』である。
本著はこの流れを詳しく解説してくれるので、時代背景も含めてよく分かる。良書だった。
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アリストテレス、ダレス、スピノザ等掻い摘んで読んでみたがよく分からず。
こちらの書籍は読者と一対一で寄り添ってくれ、一つひとつ丁寧に解説してしてくれる良書。
ソクラテスが何を語り、そして何を語らなかったか。彼の語った言葉を正確に読み取ることから何が見えてくるのか。非常に良い読書体験でした。
アカデミックでシンプルな表紙も良い。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1764613883346690480?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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【知らないことを知っている】
・固定概念からの脱却。
・知の追求。
・多数決では計れない真実とは?
ソクラテスが超人なのか?プラトン、親友クリトン。
ソクラテスの周りにいる人が卓越されているのか?
時代を超えて、なおも現代に影響を与える重厚さ。
今聞いても鮮度が維持される。
不思議な感覚を体感した。
時代も土地も環境も違うにもかかわらず、なんだろう?
善と悪。為になる事とならない事。洗練されたシンプルで美しいと言って良いのか?魂の磨き。
言葉として言うのは簡単だが、言葉の奥に映る何かがある。
そこに気づきを求めていく事。
他人ではなく、常に自分に影響を与え続ける事で周りにも伝播する。
時間の流れによる知の探求。
スタートと今と未来とでは必ず考え方に変化が訪れている。
終わりはない。
進化し続ける。
生物としての礎。
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真実によって裁かれる。自分の生き方を正しくない方に持っていき楽をすれば後から真実によって裁かれ辛い思いをすることになる。だからこそ1番楽で安全で容易な道は、間違えに気付いたらそこで改めて正しい道を生きようとすることである。
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ソクラテスの生涯と背景
- 生い立ちと哲学の形成: ソクラテスは、政治家としての道を考えていたが、ペロポネソス戦争後の政治的混乱を目の当たりにし、哲学に向かう決意を固めた。特に、師であるソクラテスの死は彼に大きな影響を与え、哲学と政治の統合を模索するようになった。
- アカデメイアの設立: プラトンは40歳の時にアテナイの郊外にアカデメイアを設立し、若者たちに哲学を教えることを通じて理想的な国家の実現を目指した。
裁判と弁明
第一の弁論
- ソクラテスは、告発者たちの主張が真実でないことを指摘し、自己の哲学的立場を守るために弁明を行った。
- 自らの生き方を語り、真実を語ることの重要性を強調。
第二の弁論
- 有罪判決後、ソクラテスは軽い刑を提案するが、同情を引くような演技はせず、誠実さを保ったまま弁論を続けた。
- 裁判員に対し、自らの信念を貫くことの重要性を訴えた。
第三の弁論
- 裁判の結果が出た後、ソクラテスは自らを死刑にすることがアテナイにとっての災いであると警告し、哲学者としての使命を遂行する意義を再確認した。
ソクラテスの哲学
知恵と無知
- ソクラテスは、自分が無知であることを認識している点で他者よりも知恵があると述べ、知識を追求することの重要性を強調した。
- 知者と思われる人々との対話を通じて、実際には無知であることが明らかになるケースが多いことを指摘。
魂の価値
- 魂を優れたものにすることが人間の徳であるとし、善悪の知を持つことの重要性を説いた。
- 財産や名声よりも、魂の状態に気を使うべきであるという考えを示した。
結論
ソクラテスの弁明は、彼の哲学的信念だけでなく、真実を追求する姿勢や倫理観を示す重要な文書である。彼は自らの死を恐れず、真実を語ることが人間にとって最も価値のある行為であると訴え続けた。この作品は、私たちにとっても哲学的な探求や倫理的な判断を再考するきっかけを与えている。
ソクラテスの生涯に関する要約
概要
本書では、ソクラテスの裁判と死刑判決に至るまでの経過、彼の哲学的信念、及び彼の教えが持つ倫理的意義について詳述されています。ソクラテスは、真実を追求し、魂の徳を重視する生き方を貫いた哲学者であり、彼の言葉と行動は後の哲学に多大な影響を与えました。
ソクラテスの裁判
法廷のプロセス
- 裁判は原告と被告の弁論から始まる。
- 弁護士制度がなかったため、被告は自己弁護を行う必要があった。
- 投票によって有罪または無罪が決定され、有罪の場合は刑罰が議論される。
裁判の結果
- ソクラテスは死刑判決を受けたが、デロス島での祭りのため、すぐには執行されなかった。
- 友人たちがソクラテスを救おうとしたが、彼は逃亡を拒否し、毒杯を仰ぐ選択をした。
ソクラテスの哲学
徳と真実
- ソクラテスは「魂の優れた状態」を徳(アレテー)と考え、物質的な富や地位よりも精神的な成長を重視した。
- 彼は弁論術を通じて人々を教育しようとするソ��ィストたちに対し、真実の探求が最も重要であると主張した。
哲学的探求
- ソクラテスは「知を愛し求める」ことが哲学の本質であると考え、他者の知識を吟味し、無知を認識する過程が重要であると説いた。
- 彼は倫理的な真実を求めることを重視し、幸福とは物質的なものではなく、内面的な徳に基づくものであると教えた。
ソクラテスとプラトン
- ソクラテス自身は著作を残さなかったが、プラトンの対話篇を通じて彼の思想や裁判の様子が伝わっている。
- プラトンはソクラテスの教えを受け継ぎ、彼の哲学を発展させた。
ソクラテスの死
最期の言葉
- ソクラテスは死を恐れず、真実を語り続けた。彼の最後の瞬間は、彼の信念に従った生き方の象徴であった。
- 彼は裁判官に対して、倫理的な生き方を選ぶことが重要であり、死は恐れるべきものではなく、むしろ神の意思に委ねるべきであると述べた。
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オススメの古典で出てきたので、手にとってみた。
「魂の世話をする」という言葉が心に残った。 自分自身も付属するものよりも自分を磨かないといけないと改めて思った。でも、やっぱり付属するものも手に入れたいな