紙の本
確かに心配(笑)
2019/03/09 12:12
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見エリートなお兄ちゃんの頼りなさ、御先祖様が出て来ざるを得ないのも納得です。
アグレッシブな妹と足して2で割ればちょうどいいのに(笑)
その妹を怯えさせる編集者が最強でしょうが。
ミステリとして面白いトリックでした。
紙の本
キャラクターが魅力的なミステリ
2018/09/29 13:10
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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
主題は本格的な推理モノなのですが、魅力的なキャラクターがお話の中心にいてコミカルに話が進むことで、読みやすく仕上がっています。表紙も可愛いですし、ミステリ初心者、という方に読みやすいのではないでしょうか。
登場人物がみんな魅力的で、「次はどうなるの!?」とワクワクしながら読めます。
しかし、「自分はゴリゴリの推理モノが読みたいんだ!」という方には、キャラクターが推理ではない方向で目立ちすぎていると感じてしまうかもしれません。(同じ著者でも、猫丸先輩とかは、推理方向でのキャラ立ちだと思うのですが。)私は、ゴリゴリの推理モノもキャラクター小説もどっちも好きなので、楽しめました(笑)
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ヒロイン?の性格がどうしても好きになれなかった。
人を人とも思わないあの身勝手さ。
兄さんは、よく付き合ってると思う。
事件の謎も、特段、、、
ま、合わない作品はある、ってことで。
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2018年112冊目。不可能犯罪をテーマにした短編集。⌈文豪の蔵」王道の密室もの。南京錠のすり替えまでは想像できたけど、マスター錠なるものがあるとは知らず。⌈ドッペルゲンガーの銃」それしかないという真相に収束するけど、そもそもの犯人側の計画の杜撰さが目についてしまう。コンビニの天井は確かに盲点だと思う。⌈翼の生えた殺意」この手の真相は、反則とまでは言わないまでも少し萎えてしまう。
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新人ミステリー作家の女子高生灯里は焦っていた。受賞後二作目のプロットが全く通らないのだ。そこで、兄からアイディアを得ることにした。若くしてキャリア警察官僚のわりにぼんやりした兄に、奇想天外な事件を教えてもらうのだ。現場にも行き、そこで出会う謎につまづくが、その謎を解くのは妹でも兄でもなく……。密室の蔵に突如現れた死体、2つの地点で同時に事件を起こす分身する犯人、痕跡を残さず空を飛んで去っていった犯人の三編収録。
構えていたよりあっさりした仕上がり。兄と灯里のやりとりも慣れてくると微笑ましく、事件もそこまで突飛でなく。確かに先祖の一件を抜いて書いたら編集さんに地味ってボツにされるのは分かるわってな仕上がり。タコ踊り始めた時は構えたけど、先祖かわいいよ先祖。軽い読み物として、シリーズ化するなら読みたいかな。
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どうしたんだろう一体。このところ、倉知淳さんの刊行ペースは早い。今回は、ガチ本格の作品集だという。一見、ユーモア路線っぽい装丁。確かにユーモアという側面もある。しかし、メインはあくまで謎であり、論理的解明である。
いわゆる本格ミステリの中には、現場が「不可能状況」になっているものがある。例えば「密室」などである。僕も含む大抵の読者は、どうせ抜け道があるのだろうと思いつつ、自ら推理することなく読み進む。そして真相が明かされると、何だよそんな手かよと、文句を言う。その「そんな手」に気づかなかったのに。
本作でも、3通りの不可能状況が描かれる。もちろん、そこには抜け道があるが、論理的に可能性を一つ一つ検証していけば、なるほど、それ以外にないことは納得せざるを得ない。読者に、「そんな手」かよとは思わせない納得性の高さこそ、本作のすごさなのである。
「文豪の蔵」。密室に忽然と出現した死体。殺害現場はここで間違いない。ただ一つの鍵は、肌身離さず管理されていた。どこか見落としはないか? そこかおいっ! 正直、冗長だなあと思いながら読んでいたが、ちゃんと伏線になっていたのである。盲点を見事に突いた、ありそうでなかった1編。
「ドッペルゲンガーの銃」。離れた2箇所で同時に起きた事件。ドッペルゲンガーが起こしたとしか思えない状況の根拠は、ミステリ好きなら聞いたことがある、あの用語。そう、○○○は決して嘘をつかない。だからこそ、こんな状況が生まれてしまった。何だか悔しい気がするが、ぐうの音も出ない。
「翼の生えた殺意」。状況からして自殺と考えられる、資産家の死。他殺だとすれば、容疑者はたった3人に絞られるが…。本格にはお馴染みの要素がてんこ盛り。その必死の様子を想像すると、涙ぐましいけれども…これだけはちょっとずるい気がする。まあしかし、その点も含めて計算されていると言えるだろう。
このキャラクター設定は必要なのか? とちょっと思ったが、こういうキャラクターだから、本格としてのガチさが際立つのかもしれない。
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謎のレベルはそれほど高くない。
それに同じことを何回も何回も言うから飽きてしまう。
丁寧といえばそうかもしれないけれど、正直に言うとちょっとうざったい。
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不可能犯罪物の中編が3編収録された連作ミステリ集。全て殺人事件だが、倉知さんらしくユーモアミステリに仕上がっている。
エリートだが現場には不向きの警察官僚である兄と、ミステリ作家を目指しネタの為に不可解な事件に首を突っ込もうとする女子高生の妹。2人で謎を解明しようとするが行き詰まる。するとそこに・・・という話。
倉知さんのこういうトリッキーな作品は久しぶりで、その点は面白かった。ただ、どのトリックも似た前例があるなあ。アレンジはされているけどね。帯の『今年度ベスト級の謎』は明らかに煽り過ぎ。
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★学生選書ツアー2018選書図書★
【所在・貸出状況を見る】
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/217672
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女子高生ミステリ作家(の卵)灯里は、小説のネタを探すため、
警視監である父と、キャリア刑事である兄の威光を使って事件現場に潜入する。
彼女が遭遇した奇妙奇天烈な三つの事件とは――?
・密閉空間に忽然と出現した他殺死体について「文豪の蔵」
・二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について「ドッペルゲンガ-の銃」
・痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人について「翼の生えた殺意」
手練れのミステリ作家、倉知淳の技が冴えわたる!
あなたにはこの謎が解けるか?
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謎解きよりも何よりも、まず設定に目を惹かれる。警視監の息子で警部補だが、陽だまりのタンポポのようにのほほんとしている大介と、高校生ながらミステリ作家の卵の灯里(あかり)のコンビが、不可解で不思議で謎に満ちた事件現場に赴き、関係者から事情を聴いて謎解きをするのである。だがそれだけではなく、実際謎解きをするのは、また別の人物(?)であり、あまりにも無理やり感満載であるにもかかわらず、なんかあるかも、と思わせてしまうのが著者のキャラクタづくりの妙なのかもしれない。ともかく、不可思議な事件の謎は解かれ、警視庁での大介の株は上がるのだから、文句はない。愉しく読める一冊である。
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ミステリにおいて、シリーズの最初の作品、あるいは、シリーズ外の作品は誰が探偵役で誰が助手役なのかが分からない状態で読めるのが魅力。助手役が最初に推理してミスリードした上であとから探偵役がズバッと解決するのがよくある流れだと思うけど、であるがゆえに、裏をかいて、ということもあるかもと思って読み始め。三作品とも久々の正々堂々とした本格物という感じ。「人類に翼があったらどうなっていたか」という思考実験が興味深い。
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女子高生ミステリ作家の卵が小説のネタを探すため、刑事の兄を丸め込んで事件に介入。そして実際に謎を解くのは…というミステリ中編集。
密室の蔵に死体が出現したり、離れた地点で同時に事件を起こす犯人などの不可能犯罪で、事件の経過や不可能性の説明がとても丁寧でわかりやすいが、ミステリに慣れている読者なら真相の見当がつくと思う。
続編がありそうな終わり方だったが、シリーズ化するのだろうか。
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女子高生でミステリ作家の卵である灯里。兄・大介は刑事。小説のネタ探しに兄に事件を紹介してもらう。兄と灯里と灯里を助言する者が事件を追う。密閉空間で死体「文豪の蔵」、二つの地点で同時に事件を起こす「ドッペルゲンガーの銃」、空中飛翔したとしか考えられない状況の「翼の生えた殺意」の3遍。
灯里と大介のやりとり、助言する者が小説内の場を和ませました。謎解きのところ、読ませましたね。そういったところで楽しさと解決とダブルで楽しめる作品集でした。続編があってもいいかなあ。
サディスティック佐田山氏のコメントがいいね。佐田山氏の鋭さ抜群。
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事件の説明や謎解きがていねいで分かりやすい。元気な女子高生の主人公と兄やその身体を借りるものとの掛け合いも微笑ましくてやさしい一冊。のほほんと読めます。
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探偵の設定、どうなんだろう。出現の仕方も何回も続くと、、、。謎もどれもどこかで既読感が、、、。
終わり方からすると続編があるのかもしれないが、読まないかな。