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姫君たちの明治維新
著者 岩尾光代
明治150年に贈る、幕末維新をきっかけに思いもしなかった苦労に見舞われた大名・華族の姫君たちの物語。 深窓の令嬢どころか、堅固なお城の大奥で育った、正真正銘のお姫様たちも...
姫君たちの明治維新
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姫君たちの明治維新 (文春新書)
商品説明
明治150年に贈る、幕末維新をきっかけに思いもしなかった苦労に見舞われた大名・華族の姫君たちの物語。
深窓の令嬢どころか、堅固なお城の大奥で育った、正真正銘のお姫様たちも、維新の大波には翻弄されます。しかし、決してそれにめげることなく、それぞれの運命を逞しく生き抜いてもいきました。
徳川家では、最後の将軍、慶喜の義理の祖母でありながら、淡い恋心を交わした一橋直子、また、そのとばっちりを受けた形の、正妻の徳川美賀。
加賀百万石の前田家では、東大の赤門を作るきっかけとなった、将軍家から嫁入りした溶姫のさみしい晩年。
九州の大藩、鍋島家では、新政府の外交官になった夫とともに、ヨーロッパに赴き、社交界の華とうたわれた鍋島胤子。
篤姫や和宮など、メジャーどころはもちろん、歴史教科書には出てこない、お姫様たちの生涯は興味津々。
とくに落城の憂き目にあった姫君たちの運命には、思わず涙します。
なかでも、もっとも数奇な運命をたどったのが、四賢侯の一人、松平春嶽の側室の子である池田絲。維新後の混乱で彼女は松平家の庇護を受けられず、なんと芸者に。そこで、お雇い外国人であったフランス人の軍人と知り合い結婚。二人の間に出来た子が、明治の歌舞伎界の大スターである十五世市村羽左衛門! まるで小説のような物語がそこにあります。
20人を超える姫君たちの物語にご期待ください。
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紙の本
スバラシイ
2019/01/16 12:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸から明治の変換の中で、姫君たちも歴史に翻弄されたが、
それぞれに、家に・夫に・子供に尽くした姫君たち。
写真の残る姫たちは、立派なお顔です。
紙の本
「倉富勇三郎日記」と「秘苑の花」
2018/09/19 22:44
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
梨本宮妃伊都子について「晩年になって、土蔵のなかで古いトランク二つにあふれんばかりに詰め込まれていた日記帳をみつけ、伊都子はこれをもとに自伝を書き上げ」とあるが、これは「三代の天皇と私」のまえがきを元にしている。「梨本宮伊都子妃の日記」には親本では2頁、文庫版では5頁にわたって目録が印刷されているように、「日記」といっても伊都子妃の書き残したものを総称したものと言い換えてもいい。
「三代の天皇と私」の英親王についての記述は張赫宙の「秘苑の花」を下敷きにして書いているのは明白だが、「古いトランク二つ」の中に「秘苑の花」の単行本か連載していた「富士」の当該号も一緒に入っていたのだろうか?折角、「秘苑の花」は新本で読めるのに、著者は参照していないようだ。
規子女王と山階宮武彦王の婚約と破談については「三代の天皇と私」を元にしている。「梨本宮伊都子妃の日記」に引用されている個所と相違点があるし、「山階宮三代」には「梨本・山階両宮」の了承で破談にしたと書かれている。実際は「山階宮三代」の記述が正しいようだ。それに武彦王は規子女王の又従兄弟で、関東大震災で薨去した武彦王妃佐紀子女王は従姉妹に当たるのに武彦王が「仮寓にいた規子をどこで見そめたものか」はないだろう。
方子女王について「李垠の妃に方子を決めたのは誰か。どのような意図があって方子を選んだのか。公開された史料で経緯を語るものは何もない」とあるが、「梨本宮伊都子妃の日記」と「李方子」を読んでいるならば、実際は梨本宮家が進めた事が明白なのに、何故無視するのだろう。それに「朝鮮王公族」が宮内公文書館が所蔵している談話を引用している。
「倉富勇三郎日記」のような刊行中の一次史料を使って書かれた個所もあるのに、伊都子妃と方子女王については、この著者が関わった「日本の肖像」が刊行された当時の「定説」に基づいて書いているのは不可解だ。
紙の本
維新後
2021/10/14 05:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
貴族の女性が明治をそれぞれどのように生きたか紹介している。しかし根拠への深堀がほとんどなく信憑性に欠ける部分も。知られざる人たちを紹介してるのは良い、