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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親を惨殺された少女、山中で暮らす謎の男、大学の教授、時の首相の思惑なども絡んで来て面白かった。
語り部である精神科医の平凡さが非凡な登場人物の対比になってて、読み手も所詮脇役なんだと印象付けられます。
赤い靴は何の意味?
2025/02/24 12:48
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
目の前で母親を殺された女の子が、犯人を探して復讐しようとする。女の子と櫂さんの山での暮らしが、とても心に残り共感できることがたくさんあった。いろんな人たちが絡んでいて、最後は衝撃的である。ほっこり系の大山淳子さんらしくないストーリーだと思って、ちょっとびっくりした。
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凄惨な事件現場に居合わせ、その復讐のために生きる少女の物語。
物語自体の面白さは言わずもがな。
一気に読んでしまう。
それにもまして、これほど振り幅の大きい作品を出してしまう著者に驚く。
今までのファンも驚くはず。
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いつもどちらかといえばほのぼの路線の温かい物語を書かれる方だと思っていたのですが。今回のは壮絶ともいえる惨殺事件と復讐の物語。でも残酷なばかりの物語ではなく、ほっとさせられる部分もありました。読後感も悪くなかったです。
目の前で母親を惨殺され、逃げ出した少女。山に住む老人に拾われ、奇妙な「教育」を受けながら犯人への復讐を胸に秘めて育つ過程は、一般からすれば「異常」であり「不幸」であると思えます。だけど櫂の教育は、決して悪いものとは思えないなあ。むしろ世間一般の「勉強」よりもよほどためになるのでは、と思ってしまいました。
そしてその後の展開も、いったい何が起こるのかどきどきさせられます。犯人と事件の真相がなんだったのか、そして彼女の復讐はいったい何なのか。一気にぐいぐい読まされました。
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冒頭読み進めるのが苦痛で途中でやめようかとも思ったのですが、カイが登場してから俄然面白くなり、長編ですが中盤からはグングン引き込まれて、予想と全然違う終わり方も好印象でした。面白かったです。
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葵が痛々しく、どうなるか気になって一気読み。
最後は…良かったのかな?
しかし、「お兄ちゃん」あっさりやな。
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7歳で母親を目の前で惨殺された葵。
山で櫂というおじいさんに拾われる。
櫂が少女に与えたものは
生きるに足るだけの食事と学問。
櫂は少女を「あなた」と呼ぶ。
やがて、櫂は亡くなり、少女は山を下りる。
鬼退治のために。
この山暮らしのところが一番面白かった。
誰が悪いって父親が一番悪い!
ちょっと読んでてむなしい感じさえしたけれど
映画の「レオン」を思い出させた。
全然違うんだけどね。
おじさんと少女の組み合わせだからかなぁ。
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目の前で母親を殺された女の子が、人跡未踏の山中で暮らす老人の力を借り、知識・体力・気力を蓄え、母を殺した鬼を退治する。
話としては悪くないと思うのだが、登場人物があまり好きになれない。
主人公を筆頭に、どの登場人物も感情が乏しいといえばいいのか、何と言えばいいのか。。。。
たんたんとしてしまって、盛り上がりに欠ける感じがした。
大山さんといえば、心あたたまる優しい作品という印象が強い。
私はそちらの方が好きかな。
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母親とそのお手伝いさんが凄惨な事件に巻き込まれた、少女が人里離れた山奥である人物とともにサバイバルや復讐などを身につけて仙人のような生活を送り、下界に降りて鬼退治に行く話。ある女性として生きていき、その女性と関わりのある人物が登場し、老人との繋がりが明らかにされたり、ある学者の過去なども明らかにされていく。名前も呼ばれない生活から自分の名前も忘れ、新しい自分として鬼退治のために生きていき、園美、俊達、赤い靴チームの関わりで葵の人生像がわかり、復讐の目的もはっきりしない中終わった消化不良な感じもあった。
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目の前で母親を殺害された7歳の葵。そしてその後、山で老人と10年暮らすことに。その生活の異様さとそこで得るもの。この物語はどこへ向かっていくんだろうという展開とぐいぐいと引っ張られていく力。1人の少女の人生と少女に関わりを持った人たちの人生。山での生活が葵に与えたもの、そこで作られた人格。葵にある秘密。これまでとこれからの葵を分ける出来事。ずっと抱えてきたもの。生きてきた意味。生きていくこと、死んでいくこと、生まれた場所、たくさんのものを問われているような物語。
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よくある殺人事件と思いきやの
奇想天外で怒涛の展開に興奮し
どんどん期待がふくらんだのに
後半、案外普通だったのが
肩すかしだったかも。
葵と櫂の生活編がよかった
「ボイドシェイパ」を彷彿させるようで
このままこの世界に浸りたかったくらい。
ここまでいろんなことを仕込まれた葵を
もっと活躍させてほしかったなぁ。
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11月-11。3.5点。
7歳の時、目の前で母親を殺害された少女。山の中で隠遁生活をしている男性に育てられる。
男性の死亡後、男性の指示に従いある家へ。
父親の正体は。成長した少女の目的は。
面白かった。ラストは救いがあって安心した。
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物語の中にも出てきたが巌窟王的な面白さがぐいぐい読ませる.かろうじて生き延びた少女が復讐を道しるべとして成長する姿に胸を締め付けられ,応援せずにはいられなかった.また,登場人物の人間を突き抜けている部分が凄くて,山に隠棲し縄文人のように暮らす興津櫂,邪魔な人間は排除して総理大臣に上り詰めた早乙女頼通,もちろん主人公の葵も含めて本当にこんな人いるかしらと思った.だから,精神科医の語り手の普通具合が好ましく,彼女をかばった笹本の母親の暖かさに癒された.
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本屋でジャケ買い、初めて読む作家さん。
冒頭の上流家庭の優雅な雰囲気から惨殺シーンの悲惨さへ、櫂との生活では大自然と葵の成長が頼もしく、下山後からは推理小説的な展開と章ごとに雰囲気を変えながら進行していき、ワクワクしながらページをめくった。
葵の「皆が傅く美しさ」ってどんな感じだろうか?色んな女優さんをイメージしながら読んでいた。自分の中ではエマ・ワトソンが一番しっくりくる(日本人ではないが…)
ただし後半は少し残念、そもそも登場人物が天才学者とか総理大臣とか大手建築事務所の社長の娘とか立派な人が多過ぎるのに加えて途中から結論が読めて来て尻すぼみない感じもした。
章ごとに登場人物を変えて最後に結びつく手法も少しあざとさ(作者は文中でそういう小説を園美を通じて否定的に語ってたが)を感じた。素直に葵を中心に話を進めても良かった気もするが、事実を多面的に描きたかったのか?あと、春生の記録とすると何でそんなことまでわかるの?という事柄が多い。想像で埋め合わせたとするとそうなのかもしれないが、通常の医者にそこまでの文才があるものなのだろうか?
まぁ細かく考えると色々不思議ではあるが、読んでる最中の次が気になる感は凄かったので楽しめました。
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不安にさせる表紙デザイン。内容を知らずに読んだせいもあって、ただただびっくりする話だった。奇妙な母娘に猟奇殺人に謎の世捨て人。天才と悪徳政治家に振り回される家族。ラストも良かった。