亡国スパイ秘録
著者 佐々淳行
「スパイ天国・日本よ、目を覚ませ」──初代内閣安全保障室長をつとめ、「危機管理」という言葉を創った男が、最後の告発! 少年時代にゾルゲ事件に関与。警察官僚として米国でスパ...
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商品説明
「スパイ天国・日本よ、目を覚ませ」──初代内閣安全保障室長をつとめ、「危機管理」という言葉を創った男が、最後の告発!
少年時代にゾルゲ事件に関与。警察官僚として米国でスパイ研修を受け、007のように華麗にはいかないスパイ捜査や、ハニー・トラップの実態を学ぶ。国際インテリジェンス・オフィサーとして、戦中戦後の日本を見つめてきた著者の「インテリジェンスなき国家は亡びる」という遺言の書。
解説・伊藤隆
【本書で明かされた佐々淳行の“スパイ大作戦”】
・少年時代に見た、父佐々弘雄と「ゾルゲ事件」
・ワシントンで、CIA、FBIの秘密スパイ研修を受けた
・「ラストボロフ事件」で対ソ協力者に政界・財界の大物が
・外国人スパイを運用し、MI5に監視される
・我が友、MI6のフォーサイス
・各国諜報機関のハニー・トラップの実態
・大物スリーパーとして瀬島龍三をマークしたが──
【本書は単行本『私を通りすぎたスパイたち』を文庫化にあたり改題したものです】
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危機管理専門家最後の著作
2019/04/09 22:01
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、昭和から平成にかけて日本の治安維持に大きな役割を担った。本書は、「私を通り過ぎた政治家たち」、「私を通り過ぎたマドンナたち」シリーズ最後の作品として2016年に刊行された「私を通り過ぎたスパイたち」が文庫化されたものである。
北朝鮮諜報無線捜査や日本海沿岸での北朝鮮スパイの潜入・脱出事件(温海事件)など著者が直接携わった事件については、臨場感あふれる内容である。その一方で、著者が、直接タッチしていない事案については、真相究明にまで至っていない記述も多く、一連の著作の中では、若干期待外れの一冊であった。例えば、■東芝機械ココム事件でソ連への大型工作機械の輸出に大きな役割を果たした中曽根政権のブレーンであった伊藤忠商事の瀬島龍三相談役が、ソ連の潜伏諜報工作員(スリーパー)との疑い。■橋本元首相と中国女性スパイとの関係等。最後に40ページ程にわたり、内外のスパイ本が多数紹介されているが、内容紹介も不十分であり、現在入手することも困難な本も多く含まれている。これらの多数の紹介文献は、著者が長年にわたりインテリジェンスに傾注してきた努力の証であろうが、紙幅を埋めるための窮余の一策に思えるのは、下種の勘繰りか。