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紙の本
危機管理専門家最後の著作
2019/04/09 22:01
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、昭和から平成にかけて日本の治安維持に大きな役割を担った。本書は、「私を通り過ぎた政治家たち」、「私を通り過ぎたマドンナたち」シリーズ最後の作品として2016年に刊行された「私を通り過ぎたスパイたち」が文庫化されたものである。
北朝鮮諜報無線捜査や日本海沿岸での北朝鮮スパイの潜入・脱出事件(温海事件)など著者が直接携わった事件については、臨場感あふれる内容である。その一方で、著者が、直接タッチしていない事案については、真相究明にまで至っていない記述も多く、一連の著作の中では、若干期待外れの一冊であった。例えば、■東芝機械ココム事件でソ連への大型工作機械の輸出に大きな役割を果たした中曽根政権のブレーンであった伊藤忠商事の瀬島龍三相談役が、ソ連の潜伏諜報工作員(スリーパー)との疑い。■橋本元首相と中国女性スパイとの関係等。最後に40ページ程にわたり、内外のスパイ本が多数紹介されているが、内容紹介も不十分であり、現在入手することも困難な本も多く含まれている。これらの多数の紹介文献は、著者が長年にわたりインテリジェンスに傾注してきた努力の証であろうが、紙幅を埋めるための窮余の一策に思えるのは、下種の勘繰りか。
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