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潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆
著者 大橋 幸泰
幕藩体制下に弾圧されたキリシタンは、明治政府によって解放された――。このように思われている「日本社会の近代化」は、歴史の真実なのだろうか。そもそも、「キリシタン」とは何な...
潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆
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潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆 (講談社学術文庫)
商品説明
幕藩体制下に弾圧されたキリシタンは、明治政府によって解放された――。このように思われている「日本社会の近代化」は、歴史の真実なのだろうか。そもそも、「キリシタン」とは何なのか。非キリシタンであったにもかかわらず、領主の苛政に一揆を起こした民衆を「切支丹」として弾圧した事例や、問題化を避けるために、穏健なキリシタン百姓を黙認した事例などを取り上げ、歴史と宗教のかかわりに新しい視野を提供する。
目次
- 序章 キリシタンを見る視座
- 第一章 「伴天連門徒」から「切支丹」へ
- 第二章 「異宗」「異法」「切支丹」
- 第三章 島原天草一揆と「切支丹」の記憶
- 第四章 異端的宗教活動から「切支丹」への転回
- 第五章 信仰共同体と生活共同体
- 第六章 重層する属性と秩序意識
- 終章 宗教は解放されたか?
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紙の本
江戸時代のキリスト教徒について、私たちの考えを180度転換させてくれる一冊です!
2020/02/29 14:05
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たちがこれまで信じてきた江戸時代のキリスト教徒に対する国家の態度を180度転換させる内容をもった画期的な一冊です。私たちは、学校の日本史で、江戸幕府に弾圧されていたキリシタンは明治になってようやく解放されたと学びましたが、実は「これは真実ではない」と同書の著者は言います。正確には、領主の苛政に対する一揆や、浄土真宗の異端的集団が「切支丹」として弾圧される一方、秩序維持のために穏健なキリシタン百姓を許容する村もあったということなのです。同書では、こうした江戸時代のキリスト教徒について、膨大な史料をひも解きながら、わかりやすくその真実を解説してくれる一冊です!
紙の本
隠れ切支丹の常識とは
2019/03/21 11:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代、キリスト教は禁止され、信仰を守ったいわゆる隠れ切支丹は、迫害されたというのが、教科書的な説明である。しかし、本書は、切支丹が潜伏していたことは確かだが、藩により地方ニより、その存在が認知されて平和共存していたというのだ。なかなか面白い話しである。常識は常識では必ずしもないことを知らせてくれる。
紙の本
潜伏と殉教
2020/02/29 23:57
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと読み進めたいと思いながらできていなかった本。
やはり、ずっと信教を守っていた、という説明も、キリスト教じゃなかった、という説明も納得できていなかったので、一番しっくり来ました。