分かりやすさ、ピカイチ!
2019/09/07 07:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:figaro - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手の本、学者が書いたものがいくつかある。が、いろいろな知識を披露するばかりで、何ともという感じをもっていた。一方、この本、予備校の先生が書いただけあって、とても分かりやすい。ピカイチ!の分かりやすさだ。
どうも私が習った世界史のいうのは、「お花畑の話」で、どこかで人間の「正義」を信じている、そういうものがあったと思う。でも、世界史を見て分かる通り、領土と権益をめぐる戦い、それが世界史の現実だ。「隣国は潜在的な敵国」、ということが日本の場合、海という「バッファー」があるため、その感覚が鈍い。この本は平坦な文章で、世界の「見方」を教えてくれる良書だ。
歴史と一緒にわかりやすい
2019/10/31 05:53
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史とかで、どうしてこの国はこんなことするんだろう?と思っていまいち理解出来ずにいたことが、ふんわりとわかった気がする。
国の立地条件ごとに他の国からの脅威をどの様に受けるのかとか利害関係とか、そう言うのが解説されてる。
ちょいちょい著者の思想が漏れ出てる部分で気になるところはあるけれど、地政学に興味があるなら読んでみても良いかも。
地政学に触れる入口には適している
2021/12/27 15:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
国際紛争を地政学から読み解かれていて、概要として掴みやすい。
分かりやすいが、著者の思想が随所に出ており(表現も稚拙)、これを地政学の入口として、他の地政学の著書を読むキッカケにはできる。
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史とチリが一緒に入ってくるので記憶しやすかったです。地理的な条件を、しっかり理解すると場所も覚えやすかったです。
投稿元:
レビューを見る
世界史をこれまでまともに勉強してこなかった身としては、根強く残る世界中の諸課題の背景について、少し理解できたような気がした。また、著者は世界情勢に対して強い問題意識・危機感(特に日本に対してかな?)を持っており、本書では著者の考えや解釈が強く主張されているように感じた。「◯◯は△△という国のやり方だ」といった表現など引っかかる箇所はあったが、そのような主張をされる根拠も説明されていたので、確かにそう言えなくもないかもなとは思った。「無責任な平和主義が国際紛争を抑止するどころか増長させることも、国際社会の現実なのです。」(p.193)という一文は一番印象的であった。歴史認識は人によっても異なってくると思うので、他の著者の文献とも読み比べたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
これまでは、歴史を学ぶとき、現代と切り離されたストーリーを見ているような気持ちがどこかあった。本書を読んで、現在は過去から淀みなく続いてきた流れの延長線上にあること、また、現在も世界は強国同士の生存競争の真っ只中にあることを思い知らされた。これは、地政学という視点で見たからこそ得られた学びだと思う。人類(国家)の行動は地理的要因に強く影響されるから、同じような条件がそろえば、異なる地域・異なる年代でも似たような出来事が起こる。「歴史に学ぶ」の意味をやっと理解できた気がする。
投稿元:
レビューを見る
世界史では学べない近代から現在までの歴史と地理を含む隣国との関係が一気にわかる本。
日本ー朝鮮、中国
インドーパキスタンetc
トルコーロシアetc
イスラムやユダヤなど日本にはあまり馴染みのない国がなぜニュースになって、日本や欧米とは違う価値観なのかが説明されています。
地域別に古代からの歴史で別冊を作ってもらえると嬉しいです。
断定的に書かれている部分もあるので、そこは差し引いて考えないとと感じました。
投稿元:
レビューを見る
通信技術の発達してきた昨今、まるで物理的な制約が無くなってきたかの様に勘違いするが、地政学という観点で世界を見ると、様々な根源が物理制約に依存すると感じた。
投稿元:
レビューを見る
地政学。世界の国家間の関係を地理の観点で説明する学問。この本は9つの地域に分けて、それぞれの地域の歴史と現在の国家間関係を説明しています。
世界を大局的に考える視点が面白いです。英国とロシアの対立におけるグレート・ゲーム。世界をどのようなパワーバランスで統治していくか。同盟と牽制と。あまりに複雑系で、理解は難しい。
様々な人種宗教文化が混合する世界をどうやって切り盛りするか。
・ユーラシア・中東・アフリカを1つの大陸と見立てると、ヨーロッパは半島に過ぎない。ロシアは世界大陸とハートランドを抑えている。シーパワーでは攻略のしようがない。
・世界のチョークポイントを抑えると海洋権で優位に立てる。ジブラルタル海峡、ポスポラス海峡、スエズ運河、バブエルマンデブ海峡、ホルムズ海峡、マラッカ海峡、バシー海峡、パナマ海峡
投稿元:
レビューを見る
現在の世界情勢が大まかに分かった気になれる良書。こういった知識や政治、選挙がいかに重要かが滲みてくる。
投稿元:
レビューを見る
何気にニュースをみて、その事柄を漠然と受け止めていただけだったけど、本書を読むことで、それぞれの国の歴史的なな背景を知ることで、深く洞察することができるようになる。
投稿元:
レビューを見る
比較的理解しやすいアジアの地政学から入り、徐々に全世界に展開していく構成で読みやすい。
地政学と世界史、繋がりが非常に理解しやすかった。
以下学び
・地政学上では、国家は英米、日本などのシーパワーとソ連、中国などのランドパワーに大別される。この観点で冷戦や代理戦争などを見ると理解が容易。
・境遇が似ている国もある。朝鮮、ギリシアなどの半島国家は付け根の強国に命運を左右されがち。日本、トルコは急激な西洋化に苦しんだがその後は成功。
・拉致問題、領土問題はそれ単体では決して解決しない。二国間の関係性ではなく、他国の情勢が変化した際に初めて機が生まれる。
投稿元:
レビューを見る
ランドパワーとシーパワーを軸に論理的に説明されている。征服するかしないかの歴史で、日本がいかに平和ボケしているのかがよくわかる。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーで地政学を語っており理解しやすい。
多少著者の想いが溢れている箇所があるのはご愛嬌。
各地域の世界史と地政学的な観点から紡がれるストーリーは教科書とは異なり腑に落ちる。
体型的な理解とはこのことだと思う。
投稿元:
レビューを見る
所々、読みづらいところがあったが、大きな流れがわかるいい歴史書かなと。コレをきっかけとして、各論に入っていけば、スムーズかなと