- 販売開始日: 2019/05/29
- 出版社: 白水社
- ISBN:978-4-560-09688-8
貿易戦争の政治経済学:資本主義を再構築する
著者 ダニ・ロドリック(著) , 岩本正明(訳)
グローバル経済の行く末は、ますます不透明になってきた。ブレグジットやトランプ大統領の誕生で、米国と欧州は傷ついた巨人としてもがき苦しんでいる。低成長に喘ぐとともに、格差の...
貿易戦争の政治経済学:資本主義を再構築する
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商品説明
グローバル経済の行く末は、ますます不透明になってきた。ブレグジットやトランプ大統領の誕生で、米国と欧州は傷ついた巨人としてもがき苦しんでいる。低成長に喘ぐとともに、格差の拡大で社会の足場が大きく腐食されているのだ。
本書の著者、ダニ・ロドリックは『グローバリゼーション・パラドクス』でこうした展開を正確に予測していた。本書は、『グローバリゼーション・パラドクス』以後の世界を展望した最新刊である。
本書によると、米英を中心とした自由主義陣営と中国を中心とした重商主義陣営が相互に共存できる時代がここ数年で終焉したという。先進国においても雇用や輸出が重視され、米国が重商主義に改宗しようとしているのは象徴的だ。
成長の核になる途上国の未来も暗い。グローバリゼーションとテクノロジーの進展は、貧困国に十分な産業化の時間を与えず、「早すぎる脱工業化」が世界を蝕んでいるのだ。
ポピュリズムや「怒りの政治」はこうした事態を栄養源として成長してきた。自由主義と重商主義の攻防にどう向き合うのか? 中道左派はいかに国民の信頼を取り戻すべきなのか? 資本主義を再構築するための新たな提言!
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幻想のグローバル・ガバナンス
2019/07/27 17:17
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
グローバリゼーションに反発する国民心理を抱え、重商主義経済に舵取りをするポピュリズム政権の国々、テクノロジー先進国との差を縮める後進国の能力の話など、貿易戦争真只中の現代の経済状況を端的に解説している。