このとおりなのが怖い
2019/12/23 22:37
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくぞ書いてくれました。
40年、高校の先生をやって、なかなか表には出しにくかったことばかり。
生徒の自己責任ではない。
今の日本のまさに社会の闇。
底辺校の現実。
これをなんともできなかった後悔ばかりです。
まずは、読んでください。
目からうろこが落ちました!すばらしい著書です!
2019/07/22 17:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
各都道府県で偏差値底辺に位置する「教育困難校」で実際に教鞭を執った著者が、体験を基に教育困難校の実態を如実に表した1冊です。
教育困難校の生徒といえども、きっかけをつかめば勉強をするのだということが分かりました。
いわゆる偏差値の高い「進学校」の生徒よりも、教育困難校の生徒の方が進学・就職にがむしゃらになれる、それが分かった内容でした。お世辞にも、進学校に比べ世間にクローズアップされない教育困難校。しかし、進学校の生徒よりも教育困難校の生徒の方が人間味にあふれているのでは、それに気づかされる1冊です。読み切ってみて、目からうろこが落ちました。新たな視点を1つ、養えた1冊です。
ぜひとも購読してください。本当に勉強になります。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる教育困難校の実態が、よくわかり興味深く読むことができました。日本の現状を理解するうえで、必要だと思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
良書。星4つにしようか悩んだが、こういう具体的で、わりと現実的な本が、新書という形で刊行されていることの意義を強調する意味で星5。ぜひ、教育関係の方々には読んでほしい。ぼくら、こういう現場で働いているのです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
私は中堅校、娘と妻が教育困難校、もう一人の娘は進学校です。教育困難校を扱った前著が良かったため、本書も買い求め、一気に読みました。
貧困の問題はよく扱われるようになりましたが、それを高校という舞台で、地を這うように共感を持って迫っています。
前著と比べての情報の精緻化、統計的裏付け、豊富なエピソードの紹介など読み応えがあります。
幼児教育の無償化、高等教育の無償化、私立高校の実質無償化を手放しで喜べない側面を感じられたのは大きな収穫です。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
現在、私自身筆者の定義する「教育困難校」で勤務しています。
読んでて、ほんとに共感しまくり。
この書物で書かれている事例、ほとんど似たような経験しました。
これは中にいた人しか書けない文章です。だから、多くの人に読んでもらい、現状を知ってもらいたいと思います。
これ読んだら教員なるのやめよって思う人がいるかもしれません。でも、何も知らないで教員になって、無気力に仕事されたり辞められたりしたら、生徒にとって不利益になるだけです。だから「教育困難校」に赴任が決まったら、是非読んで考えてもらいたいです。
……といっても、私自身教員になる前に、「教育困難校」で働くことを深くイメージしていたわけではありません。
なってからいっぱい勉強しました。その勉強してきたこと、経験してきたことの多くがこの本の中にありました。
概説書として申し分ないように思います。
最後にですが、少なくとも私が勤めている「教育困難校」
の教員はいろいろありながらも、生徒のために動いています。おそらく多くの他の学校もそうだと思います。その結果、少しでも生徒の未来が明るくなれば、社会が良くなればと思っています。そんな想いを再確認させてくれる本でもありました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
■内閣府が行った「平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速歩)」によれば,2018年度の高校生のスマホ所有率は97.5%で前年同調査より0.4%増加している。
・利用内容はコミュニケーション89.9%,動画視聴85.2%,音楽試聴78.8%,ゲーム71.5%
■日本自動車教育振興財団の調査では高校生の関心事のトップ5は音楽,ゲーム,マンガ・雑誌,ファッション,SNS・インターネットで特に上位3つは60%近い回答。
・これらに興味を持つのは学力層に関係なくすべての高校生に認められる
■「進学校」や「中堅校」に通う生徒は多彩な体験を通じてスマホやゲーム以外の楽しみがあることを知っている。ゲームは好きだが,それは自分の興味・関心の一部分で自分が将来学ぶことや仕事に選ぶことは別にあるというスタンスになる。だが「教育困難校」では教員が意識的に指導しないと,生徒は限られた興味・関心のままにゲームクリエーター,ユーチューバー,アニメ作家,声優メイクアップアーティストやスタイリストなどを自分の適性を顧みずに選ぶことになる。
■「教育困難校」にとって最大の存在意義は生徒に「高卒」の資格を授与すること。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
しっかりと現場を観察してあると思う。
本書に書かれている様な、教育現場は実際にある。自分もいろいろな現場で経験したからよくわかる。
ただ気になるのは、教育困難校の教員も生徒たちの将来を見据えて、汗をかき努力をしている人が大半であり、何とかやり過ごそうとしている人は少ないというのがあまり見えない点だ(私の県だけかもしれないとは、思いたくない)。
本書は、教員ではなく、教育に携わっていない方に現状をしってもらうという点ではよくできた著書だと思う。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
教育困難校に通う生徒、教員の現状、抱える課題について書かれている。
本人の学力ややる気の問題だけでなく、家庭環境や経済状態などが関係していることが、よくわかった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
教育困難校のことをよくわかっている筆者が書いた本です。読んでいて共感できること多数。ただ進学校の内容に関してはちょっとやっかみかなと思える部分も。発達障害についてもう少し深く掘り下げてあるとよかったかもしれません。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
教育困難校の教師が生徒目線で分かりやすい授業を工夫するのは、自己防衛上必要(p.50)という点は納得。確かにその通りだ。「見捨てられた高校生たち」の時に感じられたリアルな現場からの報告という点が希薄なのは、現場から離れた年数のゆえか。いくつか参考にはなる点はあるが、全体として教育ジャーナリストが書いたルポとしては掘り下げ不足と思う。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この人が書いた「見捨てられた高校生たち」という本を以前読んだことがあります。この本も主張としては、「見捨てられた高校生たち」と大きな差はありません。
以前よりもデータの参照が増えた点と、教育困難校への処方箋として、実際の取り組みについて書かれている点が違いです。なので、この本を読んだ後にら「見捨てられた高校生たち」を、読む必要はないと思います。
この本にあるような学校での勤務経験があります。非常に実態に近い話が多く、よく取材されているなという印象です。決して万能な解決策が書かれているわけではないですが、こういった問題提起が社会にされること自体に意味があると思います。これからも教育困難校に通わざる得ない子どもたちのために、著者には頑張っていただきたいです。また、多くの人に読んでいただき、実態を知っていただきたいと思います。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
教育困難校はなぜそうなったのか、働いている教員はどんなところに力を注ぐ(注がざるを得ない)のかが理解できた。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
読後感の重い話ではあるが、多少なりとも教育困難校の生徒と接することのある身として深く納得できる話だった。
読んでみての感想は思ったより酷くない。生徒も教員も了解可能な苦しみであり、解決が不可能な課題には思えない。しかし、現実それをするための人と資金が不足している。その背景には社会の侮蔑と無関心がある。本当にその通りだと思った。
教育困難校に通うとされる彼らは純粋で、人間としての魅力に溢れている。それが中高段階での挫折を経て人生を諦めてしまう。こんなに悲しいことはないと感じてきた。
多くの人が本書を読んで、偏見も無関心も取り去ってくれることを祈るばかりだ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
家庭環境は大事。
塾講師をやっていた時期、底辺校に進学する生徒を送り出したことがあるが、その子の親も子どもが通う高校がどんなところか知らず、興味がないようで私がショックを受けたことを思い出した。
成績が悪くても「私も勉強ができないので」と言われ、仕方ないと諦めていたのを思い出した。
これを読むことで教育現場に携わることを考え直す人が一定数いそう。