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電子書籍
日本型資本主義 その精神の源
著者 寺西重郎 著
長期にわたって停滞を続ける日本経済。混迷から抜け出せないのはなぜなのか。本書では、その解明を歴史に求め、経済システムを支える日本人の「資本主義の精神」を探究する。強欲な金...
日本型資本主義 その精神の源
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日本型資本主義 その精神の源 (中公新書)
商品説明
長期にわたって停滞を続ける日本経済。混迷から抜け出せないのはなぜなのか。本書では、その解明を歴史に求め、経済システムを支える日本人の「資本主義の精神」を探究する。強欲な金儲け主義への嫌悪感、ものづくりへの敬意や高品質の追求、個人主義ではなく集団行動の重視など、欧米はもとより、中韓など東アジア諸国とも異なる特質を明らかにする。そのうえで現代日本の経済システム改革への指針を示す。
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紙の本
なぜ日本型資本主義は独特なのか
2018/09/26 20:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和田呂宋兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本型資本主義は、キリスト教を原点とする欧米型資本主義や、儒教を原点とする東アジア型資本主義と、どこが違うのか、なぜ違うのか。「日本的経営」がもてはやされた頃から、様々な説が唱えられた。著者は、鎌倉時代の新仏教が、寺での修行より日常生活での実践を重視する「易行化」を広めたことによって、日本型資本主義の精神が形作られたという。そして江戸時代に社会的分業が進む中で、石田梅岩や二宮尊徳に代表される庶民道徳が普及し、商取引のコストが引き下げられることによって、日本型資本主義の経済的基盤が形成され、明治以降の近代化につながっていくという。
江戸時代の庶民道徳は、儒教の言葉を多く使いながらも、根本となるのは仏教であり、身の回りの人達を大切にし、与えられた仕事にいそしむことこそ善とする仏教の考え方が、日本で今も残る間接金融の優位や、「ものづくり」の精神につながるという著者の主張は、骨太で実に興味深い。
学術論文的な難解さは著者も認めているが、じっくり読みこめば大変面白い本である。
紙の本
歴史を繙き、経済システムを支える日本人の「資本主義の精神」を探究
2018/09/26 20:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
長期にわたって停滞を続ける日本経済。混迷から抜け出せないのはなぜなのか。本書では、その解明を歴史に求め、経済システムを支える日本人の「資本主義の精神」を探究する。長期にわたって停滞を続ける日本経済。産業革命を経験することなく短期間で高度経済成長を実現したにもかかわらず、混迷から抜け出せないのはなぜか。
紙の本
低迷を続ける日本経済の原因を分析した貴重な書です!
2018/08/26 11:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、長年低迷を続けている日本経済の原因をその歴史に求め、それを徹底的に究明、分析した書です。同書では、低迷を招いているのは日本人がもつ独特の資本主義思想にあると言います。例えば、金儲け主義への極度の嫌悪感、モノづくりに対するこだわりなどです。こうした思考は、欧米とは明らかに違いますが、加えて、東アジアの国々とも違っていると筆者は説きます。そのうえで、今後、日本経済の回復のために日本がとるべき経済システムを検証していく良書です。