- カテゴリ:一般 大学生・院生
- 販売開始日: 2019/10/24
- 出版社: 岩波書店
- ISBN:978-4-00-420113-7
電子書籍
折々のうた
著者 大岡信
過ぎてゆく四季の折々に自然の輝きをとらえ、愛する人を想いながら、人びとはその心を凝縮された表現にこめてうたい続けてきた。「日本詩歌の常識づくり」を目ざす著者は、俳句・短歌...
折々のうた
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商品説明
過ぎてゆく四季の折々に自然の輝きをとらえ、愛する人を想いながら、人びとはその心を凝縮された表現にこめてうたい続けてきた。「日本詩歌の常識づくり」を目ざす著者は、俳句・短歌から漢詩・現代詩に至るまで、日本人の心のふるさとともいうべき言葉の宝庫から秀作を選び、その豊かな光沢と香りを鑑賞する。朝日新聞連載一年分に加筆。
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紙の本
大岡信に触れる、最高の入門書
2018/06/23 21:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミカちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた折々のうたである。
有名なのはわかっていたが、恥ずかしながら私は、昨年、大岡信が亡くなって、初めてこの書を手にとった。
有名な歌(句、詩)も、初めて接する作品も、難解な作品も、大岡の解説のおかげで等しく読者に歩み寄ってくれる気がした。
寝る前のひと時、少しずつ読み進める。小説を読むときのようには急がず、ゆっくり一つの作品を味わってみる。そういうひと時のために最良の書であると思う。
紙の本
著者の鑑定眼に狂い無し
2023/03/17 22:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
山のような量の関連作が
出版されていますけれど、
取り敢えずヮ、
本作から入っておいて
間違いないでしょう。
日本語定型詩の名作が
多数収録されているので、
いつかどこかで目や耳にした作品を、
じっくりと味わえます。
解説も長過ぎず、
まことにもってさらりと読める、
それで飽きのこない、一冊です。
その気になった方ヮ、気に入った作品を、
是非とも声に出して読んでみてください。
紙の本
美しい「言葉の宝庫」
2017/05/15 21:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:四月うさぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先達て、大岡さんの訃報を新聞で読んだとき、久しぶりに読み返したくなったのがこの本でした。
奈良時代から現代まで、時には外国の詩歌も取り上げながら、その歌の本質を大岡さん独自の感性で捉えたエッセイですが、初めて読んだ時に、和歌の解説をこんなに美しい文章で書ける人がいるのかと大変感動したことを覚えています。
学生時代の参考書のような注釈程度の解説ではなく、歌に対する生身の、血の通った愛情が感じられる大岡さんの言葉は、まるで歌への言祝ぎのようでした。
「和歌も漢詩も、歌謡も俳諧も、今日の詩歌も、ひっくるめてわれわれの詩、万人に開かれた言葉の宝庫。この常識を、わけても若い人々に語りたい」と、大岡さんが望まれたように、多くの人達がこの言葉の宝庫から自分だけの宝を見つけて欲しいと願ってやみません。
紙の本
「言葉の宝庫」を堪能しよう
2017/05/09 05:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久方ぶりに本棚から引っ張りだして読んでみるきっかけは、著者の大岡信さんの逝去だった。
著者の死が再読のきっかけなど不謹慎と言われればその通りなのだが、本を開くきっかけはそういうことも必要かもしれない。
特にこの本のように朝日新聞に連載が始まったのが1979年1月、岩波新書として一年分の記事がまとまった1980年3月、それから余りにも長い歳月が過ぎて、そういう本を手にとるきっかけとなれば、著者の死でもあっても仕方がない。
どころか、どういうきっかけであれ若い人にはこの本を読んでもらいたいものだ。
大岡信さんにはこの本を若い人々に読んでもらいたいという思いがそもそもあって、だから手軽な新書として刊行することを希望したと、「あとがき」に記されている。
この「あとがき」であるが、ここから続くどの巻でもこの「あとがき」の文章がよくて、ぜひ味わってもらいたい。
特にシリーズ最初のこの巻では新聞連載と新書版との文字数の違い(ちなみに書いておくと新書版は新聞より30文字多い210字らしい)や、大岡さんがこの連載で試みたこと(これもちなみに書いておくと、「日本詩歌の常識」づくり、とある。これはどういう「常識」かというと、「和歌も漢詩も、歌謡も俳諧も、今日の詩歌も、ひっくるめてわれわれの詩、万人に開かれた言葉の宝庫」であるという常識を、明らかにすることだと読めます)などが記されています。
著者の死が大きなニュースになって、その功績も語られて、この連載や本が出版された時にはまだ親の世代も若かっただろう、今の若い人たちにもぜひ「言葉の宝庫」を楽しんでもらいたい。
電子書籍
故人を偲ぶ
2021/10/09 06:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が亡くなって、もう、数年ですね……。この本は、高校のとき、国語の教師から、大学入試に役に立つから、読んでおくよう言われて読んだのが最初でした。時を経て再読すると違う発見ありますね