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ツタよ、ツタ
著者 大島真寿美
直木賞作家が描く「幻の女流作家」の運命!明治の後期に、沖縄の士族の家に生まれたツタ。父親の事業の失敗によって、暮らしは貧しくなり、父親が亡くなったことで母と二人きりの暮ら...
ツタよ、ツタ
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ツタよ、ツタ (小学館文庫)
商品説明
直木賞作家が描く「幻の女流作家」の運命!
明治の後期に、沖縄の士族の家に生まれたツタ。父親の事業の失敗によって、暮らしは貧しくなり、父親が亡くなったことで母と二人きりの暮らしになった。しかし、女学校の友人・キヨ子の家で音楽や文学に触れるうち、「書くこと」に目覚める。
雑誌の短歌欄へ投稿を始め、千紗子という筆名に出会い、自分の裡にあるものを言葉にし始めた。窮屈な世界から自分を解き放つ術を得たツタは、やがて「作家として立つ」と誓う。
高校卒業後の教員としての仕事、異国での結婚、愛する我が子との別れ、思いがけない恋愛――さまざまな経験を経て、ツタはとうとう作家としてデビューする機会を得た。昭和七年、婦人雑誌に投稿した短編小説が意外な形で評価されたのだ。
ところが、待ち受けていたのは、思いもよらない抗議だった……。
『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で直木賞を受賞した著者が、実在した「幻の女流作家」と呼ばれるひとりの女性の数奇な運命を描く。
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生き方に敬服
2021/03/17 09:38
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ツタの生涯は、沖縄だけではなく、日本社会の底辺で生きた人たち全部に共通するものではないかと思った。現代よりもっと様々な権利意識が薄かった時代これだけ自分を通せたことに拍手を送りたい。