宮部先生唯一の小説以外の本
2023/11/05 16:31
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸の痕跡を訪ね、東京を中心に、方々を歩き回る企画。散歩本の先駆けで、当時かなりの評判だったとのこと。何よりも宮部先生の楽しむ様子が生き生きと伝わる好著でした。具体的には、忠臣蔵、罪人引き回しコース、箱根関所破り、皇居一周、八丈島、お江戸七不思議、善光寺参り、お伊勢さん、半七捕物帳等。宮部先生唯一の小説以外の本とのことで、一読の価値ありです。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮部みゆきがあの事件が起こったルートを歩く、それだけでもう充分!
優れた作家が四十七士の辿った道を歩くというだけで何故か泣けました。
てくてく宮部氏が歩いて語る
2023/08/14 09:37
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
あちこち宮部氏が気になる場所を歩いては立ち止まり語る。ときたま、くたびれて休む。
時代・歴史小説に出てくる名所を現代人がフーフーいいながら歩いていく。
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
四十七士の歩いた道、箱根の関所など、実際に歩いてたどりながら、江戸時代の習俗にも触れ、美味しい物も食べ、とても楽しそう。
楽しく読めて、そのうえ最高のガイドブックです。
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前口上
90年代中ごろ、ミヤベのお江戸学習と腎臓結石治療のために、赤穂浪士討ち入りあとの泉岳寺までの道のりや、市中引き廻しのルート等々を歩いてみよう、と始まったこの企画、好評を得まして平成12年に文庫本「平成お徒歩日記」と相成ったようです。中島みゆきの歌とラジオ番組の中島みゆきの声が別人のように、宮部みゆきの小説とミヤベのエッセイが別人であることを、このとき世間は初めて知るのでありました。それにしても31pの写真のミヤベが若い!「おかち」と書いて「お徒歩」と、「どびんむし」と書いて「土瓶蒸し」と、変換しないワープロ「一太郎」が懐かしい。今回一編加えて新装完全版が出ました。
あとがき
前の文庫本も出た直後に買っています。すっかり蔵書の奥の何処かに隠れていますが、頭の何処かに記憶があったのか、この16年間に東京の散歩ルートはかなり歩いていましたよ。ミヤベのシマは深川です。両国吉良邸跡も、小塚原の刑場跡も、深川7不思議のほとんどの場所も、剣客商売「浮沈」の深川も、8年前や2年前に歩いていました。歩いて初めてわかる江戸人たちの時間感覚。江戸城一周コースはやったこと無かったなあ。今度やってみよう。令和のコース(半七捕物帳「津の国屋」を歩く、神田-四谷-赤坂)もやってみよう。今回再読してわかったこともいくつか。ミヤベの実家って、あの辺りだったんだ!歩いた!歩いた!
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平成お徒歩日記の新装版。令和の話がひとつ加わったが、あとは同じ。
表紙の絵がちょっと良すぎではないでしょうか。
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宮部みゆきと新潮社担当一行による、珍道中な旅エッセイ。
「平成お徒歩日記」に書き下ろし一編を加えた新装完全版。
其ノ壱 真夏の忠臣蔵・・・吉良邸討ち入り後、泉岳寺までを歩く。
其ノ弐 罪人は季節を選べぬ引廻し・・・小伝馬町牢屋から刑場へ。
其ノ参 関所破りで七曲り・・・箱根旧街道(東海道)から関所に。
其ノ四 桜田門は遠かった・・・皇居(江戸城)一周してわかった事。
其ノ伍 流人暮らしでアロハオエ・・・かつて流刑地だった八丈島。
其ノ六 七不思議で七転八倒・・・深川七不思議の地の今。
其ノ七 神仏混淆で大団円・・・善光寺と伊勢神宮。
番外編 半七捕物帳「津の国屋」を歩く・・・25年ぶりにお徒歩復活!
プレお徒歩日記的な旅エッセイ2編。
注釈・講釈・後日談、参考文献有り。
江戸時代を題材にした、旅のエッセイです。
実は「平成お徒歩日記」は過去に読んでまして、
深川七不思議巡りや皇居一周はそんなにしんどくないぞと、
ツッコミ入れて楽しんでいたことを思い出しました(^^♪
なんというか、初志貫徹のお徒歩は回を追うごとに何処へやら。
早駕籠(タクシー)使用、グルメ、同行者たちとの漫才的な会話が
増えていってしまう・・・とはいえ、歴史その他の蘊蓄はさすが。
注釈・講釈・後日談にも楽しませていただきました。
そして番外編は25年の年月でこなれた読み易い文章での登場。
半七捕物帳「津の国屋」が読んでみたくなりました。
また、プレな深川エッセイ2編が、実は一番読み易くて
面白かったりする・・・住み慣れた地元を意外と知らない、あるある。
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日本の街を歩いていると、石碑とか、立て看板とかが多いことに気づく。スルーしてしまいがちだけれども、今自分がいる場所の昔のことがわかったりして、なんとも不思議な気持ちになるものだ。
たくさんのご先祖さんがいて、自分たちが存在してることは文章で読めばわかるけど、普段実感することなんてあまりない。
そのヒントになるものが、街中にはちりばめられていると思う。まだそれが多い今の時代に大切にしていきたいと思う。自分の街も、もっと歩いてみよう。
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宮部さんが編集さんと江戸を歩いた「平成お徒歩日記」に書き下ろし一編を加えた新装版旅エッセイ。
赤穂浪士の引き揚げ道や市中引き回しのルートなど、当時の情報を交えつつ徒歩で巡っています。
井伊直弼の史実に関する宮部さんの考えが書いてあるところがすごく印象的だった。さすがベテラン作家さん故の言葉選びの巧さ。
平成篇から25年の時を経ているそうで、宮部さんと写真に納まった人懐っこい下町の少年も今頃は社会人になっているんでしょうね
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実際に歩いてみる!とかちょっと楽しい企画ですよね。確かに時代物を読んでいると暮六つとかどこそこまで後何里とかよく出てくるのに、どのくらいか想像つかないですもんね。でも随所に美味しそうな話題も出てくるところが「ほのぼの」でいいかも。
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いつの間にやら、頭が“ほのぼの”に変わっていたので、読んじゃった本w
しかし、「其の壱:真夏の忠臣蔵」が、平成6年7/22って!
しかも、その前段である「剣客商売『浮沈』の深川を歩く」は、平成5年3/17。
平成5年っていったら、93年だ。
93年の3月っていったらあ、あぁー、あぁー、あぁーってw
何を血迷ったか、その頃あった、あんなことやこんなことをまざまざと思い出してしまった(^^;
「其の参:関所破りで七曲り」(95年7/17、18)では、“東京非常厳戒体制”なんて言葉が出てきたり。
「其の六:七不思議で七転八倒」(97年5/13)では、神戸の例の事件の犯人が捕まって数日後だとか。
平成って、あっという間だったけど、こうしてみると(当時の著者の写真とともに←失礼w)31年間だったんだなぁ~と。
なんだか感慨にふけってしまった。
ていうか、93年の「剣客商売『浮沈』の深川を歩く」の中で出てきた、「イタリアン・トマト」には、あー、あった!あった!と大笑いw
「イタリアン・トマト」って、今でもあるんだろうか?
しかし、「イタリアン・トマト」って。今、見ると、スゴい店名wだなーって思っちゃうのは自分だけだろうか?
そう思うと、バブルのあの頃って、今は蔑んでみたり、憧憬してみたりだけど、そうは言っても今よりいろんなことが貧しい時代だったんだなぁーと。またもや感慨にふけってしまう(^^ゞ
いや。別に、「イタリアン・トマト(いわゆるイタトマねw)」が貧しいとか、そういう意味では全然なくてね。
失われた20年とか言ってても、日本人って、なんだかんだと平成の31年間で「イタトマ」を、コンセプトから、ネーミングから、全部消費しちゃったんだなぁーって。
やっぱり、いろいろ感慨にふけっちゃうのだ。w
そういう意味では、あの宮部みゆきもOLだった頃があって。
当時の流行りのレストランである「イタトマ」に憧れを感じていたりしていた、普通の若い女性だったんだなー、なんて。やっぱり、感慨w
宮部みゆきって。小説のイメージが強いこともあって、その家族や生い立ちを考えたことがなかったんだけど、この本はその一端を知れて、それが面白かった。
ていうか、著者の親父さんが、幕末の町奉行の矢部駿河守という人を「あれはな、おめえ、うちの御先祖だぞ」と言っていたという件が、すごく好きw
実は、ウチの家にも、そういう話があって。そういうのって、やっぱりどこの家にもあるんだなぁーって、大爆笑してしまったのだ。
大爆笑といえば、“現代の実話怪談を読んでいると、ときどき、四谷大木戸跡にからむお話を見つけます(中略)
あてずっぽうですが、「四谷四丁目」と「四」が重なるのが、何となく不吉なイメージを醸し出すのでしょうか”もそう。
さすが宮部みゆき! 実話怪談は有名な大きな事件や事故の現場には必ずあるけど、有名じゃない大きな事件や事故の現場には全くないことを考えても、当たってると思う(^^ゞ
その流れでいうと、「番外編:半七捕物帳」での、“人の心が理屈で割り切れないものであるからこそ、理屈に収めてルールを守り合うことで、初めて社会��成り立つ。
ルールに光を当てれば捕物帳になり、ルールで掬いきれない闇を見つめれば怪異譚になる”とか。
「其の七:神仏混淆」での、“何百年もの間(中略)無数の善良な人々の信仰を集め、心の支えとなってきた(善光寺や伊勢神宮等の)神様仏様の底力を、小賢しく侮ってはいけません”、辺りもいろいろ考えさせられる。
たまたま、ちょっと前に「99.9%は仮説」を読んだせいもあるのだろうが。
科学を否定する気はないけど、今の科学がわかっている「こと」というのは、ほんの一部のことで。その歴史というのも、たかだか数百年のこと。
一方、そんな科学が安直に否定してしまう、先人たちの知恵というのはウン千年、ウン万年の経験則でもあるわけだ。
「科学」に基づいてルールが決められる今の世だからこそ、先人たちの経験則には心に留めておかなければならないことがある。
そんな気がする。
そんな、やたら大爆笑したり、感慨だったり、考えさせられたりなこの本だが、都内のお徒歩巡りなんかは、馴染みの場所だったりすることもあって。
その場所の風景がまざまざと浮かんでくるので、「あー、あそこね」と楽しかった。
とはいえ、泉岳寺なんか、駅はさんざん利用しているのに、泉岳寺そのものは行ったことがなくて。
写真を見て、「こんなすごい門があるんだ」と感心してしまった。
そういう意味では、八丈島編が、もうちょっと何とかなんなかったかなぁ~と。そこは残念。
ていうか、表紙の女の人は誰?(爆)
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面白いんですが、いまいちマニアックさと酒と肴の良い意味でのいい加減さが足りず、品行方正に過ぎまする。
もうちょいハチャメチャに行ってほしいところですが、これはあくまで「嗜好」の問題ですな、間違いなく。
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普段何気なく通過している場所がたくさん出てきて面白かった。
涼しくなったらまずはお堀の周りを歩いてみようかな。
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宮部みゆき「ほのぼのお徒歩日記」、2019.12文庫。様々なところを楽しんでらっしゃいます。市中引き廻しコース、箱根旧街道、江戸城一周、八丈島流人コース、本所七不思議コース、善光寺、伊勢神宮、半七捕物帳コース、剣客商売コースなど。
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書かれた時期によって文章のテンションの違いがすごい そこもかなりおもしろかった
小説にでてくる島流しや市中引廻しがどんなかんじなのか具体的に書かれていてよかった
名古屋の味噌カツが口に合わなかった話、愛知県民が読んだら悲しむぞ…っておもった まあ自分が食べ慣れてる味噌以外は微妙というのもわかる