グッジョブな邦題
2009/02/18 09:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
原題は「Anne of the Island~島のアン」ですが、邦題は「アンの愛情」です。
島で生活をするアンというだけではなく、アンやその周辺をめぐるさまざまな愛情について書かれていますので、邦題グッジョブ!です。
気のあう仲間たちとのステキな家での共同生活。
勉強をしたりケーキを作ったりステキなドレスに刺繍をしたり、昔あこがれた学生生活がここにあります。
そして、すっかり大人になっていろんな人たちに愛情を捧げられる存在になったアンのロマンス。ひどく現実的だったり滑稽だったりしますが、ラストはきちんとロマンチックに締めくくりますのでご安心を。
大人になっていくということは、別れを経験していくということでもあると思うのですが、アンにもさまざまな別れがあります。
ダイアナとの娘時代の別れ、ルビーとの永遠の別れ。
時は過ぎ行くという誰にとっても平等な真理がきちんと描かれています。
ですが、実はこの巻の裏の主役はフィリパです。
美人でお金持ちで頭が良くて崇拝者をたくさんもっているフィリパが真実の愛に出会うかわいらしさをご堪能ください。
今でいうところのツンデレ風味なのが新しいです。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンの大学生活がとても楽しそうでです。年を取って気が短くなったせいか、ギルバートとやたら回り道をするところがもどかしくてたまりませんでした。アンシリーズはここまででも良かったような気もします。
フィリパ・ゴードンの清々しさ
2025/01/28 10:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもの頃に初めて読んだ時は結末にホッとしましたが、大人になってから読み返すと、当時の価値観や差別等、なかなか辛辣なことも書かれていて、今はどうなのだろうと思います。
心優しい思いやり深いアンも、気に染まない崇拝者や求婚者にはとても手厳しく、明らかに格下と見做しているあたり、少々幻滅しました…まぁ、二十歳前後はこんなものかもしれませんが。
それでも様々な言葉にハッとさせられるのは、やはりモンゴメリの素晴らしさ。
そしてフィリパ・ゴードンの人物造形がお見事。「欠点込みの私をそのまま受け入れて」、「他人の見る目で自分を見たら不安でたまらなくなる」といったことをはっきり言い、「これが私」と堂々としている。他の登場人物から時折誤解されていますが、この姿勢がとても清々しくて、素敵だなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
ダイアナよりもフィルやプリシラが好きという理由で最も好きなエピソードはこれ。
ギルバートは…どうでもいいや、アッハッハ〜
これ以後のお話は印象薄い。
投稿元:
レビューを見る
結婚する事が最終目的じゃない。
これから愛情を育んでいくことが大切だと、そんなことはなにも書かれていないのに、受け取ることができました。
投稿元:
レビューを見る
学生時代の自由な少し背伸びした感じが
懐かしい自分の学生時代のように思えて
あの頃に戻りたくなった。
投稿元:
レビューを見る
赤毛のアンシリーズ。
楽しいのだけれど、ひとついやなところをあげるとすると・・・・
図書館で借りにくいところ!!!
どう考えてもギルバート以外ありえないだろうと思うのに、アンは鈍いのだろうか・・・
自分を高めようという強い誇りは恋愛においても大事なんだなぁと改めて痛感。
投稿元:
レビューを見る
あぁあああーーーよかった
第一作の忌まわしい訳注ノートにより、落ち着くところはしっていたけど、はらはらしました。
すばらしい読後感でした。
なんか、ぞわぞわぞわっと悟る瞬間に、あたしも出会ってみたいです。
あたしにもあるのかな。
てか、関係ないけど間違えて次第五作借りちゃった。続き読みたい・・うぅぅ
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに翻訳ものを読んだら最初読みにくかったけど、やっぱり世界で読まれてるだけあるなと(何故上から目線)思った。
青春を読んでからゆうに十年以上経ってるけどあんまり支障はなかった。
三ページの間に誰かの病気がわかりそして持ち直すという、現代の国内エンタメに慣れた身にとってはあまりの展開の性急さに度肝を抜かれるけど(笑)、でもそれをやっても駄目だとは思えないのは、これが素晴らしい作品だからなのか。
とりあえず読み始めたんだからシリーズ最終作まで読もうと思う。
投稿元:
レビューを見る
アンの待ち焦がれていた大学生活がはじまった。憧れの小さな白い家を借りての友人たちとの暮らし。育ちのいい美人のフィルを通して友だちの輪は広がり、小説もひそかに書きはじめた。でも、ある日、幼なじみギルバートから愛を告白されてしまう。彼との友情を失ったことをつらく感じるアンだったが、親友ダイアナの結婚や夢の王子様の出現でめまぐるしいことの連続で、アンはあるとき自分の本当の気持ちに気づくのだった・・・。
まさに今大学生という立場ではまったく私と同じアン。思わず物語の中に自分を重ねて、パティーの家に住んでいるかのような想像を膨らませては毎日が楽しくて仕方ないだろうなと思っていました。対照的に、私はアンのように日々を宝物のように大事に生きているのかなとも。アンの恋自体は私には経験ないので(王子様みたいな人なんて出会ったことないし、運命の人と思える人もいないなんて・・・現実ってつらいなぁ。笑)羨ましい限りですが、とても100年以上前に書かれたとは思えないくらい、いきいきとしたアンやプリシラが輝いていて、いくつになっても若々しい心でいたいなと思うのです。
投稿元:
レビューを見る
アンが学生の友達と仲良く暮らす白い家が素敵。周りの友人も魅力的。アンが鈍いけど、それでもずっと、気持ちの変わらないギルバートは少女漫画でも王道の男性像だと思う。
投稿元:
レビューを見る
子供のころシリーズで読んで、この巻あたりで挫折した。覚えてるのは1巻だけなんだけど、そのとき「なぜギルバートは短大を卒業するまで何年もアンと仲良くしようとするんだろう、都合のいい展開だナァ、でも仲直りしてよかった、ほんとよかった、アンはほんとはギルバートのこと好きだもんね」くらいは思いながら読んでたけど、大人になってみてその辺は片目をつむって読み続けてた。
なんというかギルバートの片思いって病的。
病的だけど女の子の憧れではある。少女マンガのセオリーを貫くし。
『アンの青春』で、マリラにはギルバートのお父さんは戻ってこなかったし、ミセス・ラベンダーにはポールのお父さんが何十年も経ってからでないと戻ってこなかったという話があったけど、それらの布石があったのになぁ…。
いや、でも、物語上そうでなくては、というのは確かにある。それが1番嬉しい。
心の痛みを感じながら読めて、大学時代が蘇ったよう。にやにやしっぱなしだった。
ロマンチック!
投稿元:
レビューを見る
大人になって読み返したくなり再読。
まさに青春だよねぇ
新しいお友達とのびのびと勉学に励んで、楽しさを満喫してる
一方で、亡くなる友達もいる
親友が迫ってきたら嫌だわね
でも愛情に変わったのが、お互いにとってほんとに良かった
赤毛のアンシリーズは描写が細かくて、落ち着いていて、心がホッとする
いやなやつも多いしなんてくよくよしてるの??と思ったりもするけど、それも人生、みたいな
悲劇はすぐ近くにあるけどみんななんとかやっているのかもしれない
投稿元:
レビューを見る
アンの大学生活の4年間のお話
下宿したり、家を借りたり、仲間たちとの生活や遊び、男性とのお付き合い。アンは少しおくてですが、ギルバートは一途でした。小学生の時から。
アンも気がついて良かった。人生これからですね。
投稿元:
レビューを見る
大学生活とシェアハウスが楽しそうで、アンにとっての新しい世界で、とても良かった。フィルも今までにないタイプで、ルビーとの対比も面白かった。美人で賢くて天真爛漫なお嬢さんで嫌味がないって最強では笑 言い方アレだけど、やっぱり知的好奇心のレベルが合った友達との会話って楽しいよなぁと思った。そうじゃない地元の友達は自分とは違う考え方を持っていたり、自分はしない選択をしたりするので、それはそれでとても貴重だし、成長によって差が大きくなっていくのも興味深いんだけどね。大学進学で新しいコミュニティを獲る一方で地元の親友たちと距離ができてくる感じ、リアルだった。この時代のカナダの話なのに、こういった共感ポイントがあるのも面白い。
いいところどりのギルバート!!アンが気付くまでモヤっとしたけど、めでたしめでたしで良かったわ。
あとは、この時代は人の死が身近にあるんだなと思った。死は老いと共にやってくるのではなく、感染症や病によって若者にも急に訪れる。若い友だちや知り合いを急に亡くした経験をすると、考え方が変わるだろうなと思った。人間いつ死ぬか分からない、後悔しないように決断しないと!てね。
3巻の翻訳;掛川恭子さんの訳は、とても読みやすくてスラスラ読めた。訳された時代が今に近づいたのかな?