京都と東京の比較エッセイ
2021/01/24 08:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
積読本消化。京都と東京の比較エッセイ。「言葉」「料理」「節約」「贈答」「高所」「祭り」「流通」「神仏」「大学」「書店・喫茶店」「若者」「文学」「交通」「宿」「サービス」「土産」「敬語」「田舎」「女」の19の項目と4つのコラムで構成。酒井氏の庶民目線での気づきやセンスの良さが随所に光っていて、私が読んだ京都本の中では間違いなく上位に位置づけられます。10年以上前の本ですので、古い情報も含まれますが、それを差し引いても一読の価値ありと思いました。
東京と京都の違い?
2015/12/01 20:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森のくまさんか? - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京と京都の比較。言葉からはじまり 大学や交通などの比較も。
東京と京都のどっちがいい?というものではないが
関西育ちの私的には 京都贔屓に読んでしまった。
なにせ 関西でも田舎育ちなもので
京都も大きな都市と思ってしまいます。
でも 東京って もっともっと大都会なんですよね。
投稿元:
レビューを見る
関西の女性が関西弁をしゃべるだけで5割増しにかわいく見えるというのは間違いない。
ただし、この本を読んで一番頷いたのは、「東京大学の麻布気質」である。「勉強以外に何かができる」のが今の東大生の実態であり、それは「ある一つのことを達成した」受験戦争の勝者ではなく、「何においてもすぐれていたい」上流階級のステータスである。
こうした感覚がはびこる社会はうっ屈としたものにならざるを得ない。ちょうど明治の戊辰詔書の時代のようである。
戊申詔勅(明治41年10月13日)
「朕惟フニ、方今人文日ニ就リ、月ニ将ミ、東西相倚リ、彼此相済シ、以テ其ノ福利ヲ共ニス。朕ハ爰ニ益々国交ヲ修メ、友義ヲ惇シ、列国ト与ニ永ク其ノ慶ニ頼ラムコトヲ期ス。顧ミルニ、日進ノ大勢ニ伴ヒ、文明ノ恵沢ヲ共ニセムトスル、固ヨリ内、国運ノ発展ニ須ツ。戦後日尚浅ク、庶政益々更張ヲ要ス。宜ク上下、心ヲ一ニシ、忠実、業ニ服シ、勤倹、産ヲ治メ、惟レ信、惟レ義、醇厚、俗ヲ成シ、華ヲ去リ、実ニ就キ、荒怠相誡メ、自彊息マサルヘシ。抑我カ神聖ナル祖宗ノ遺訓ト、我カ光輝アル国史ノ成跡トハ、炳トシテ日星ノ如シ。寔ニ克ク恪守シ、淬礪ノ誠ヲ輸サハ、国運発展ノ本近ク斯ニ在リ。朕ハ方今ノ世局ニ処シ、我カ忠良ナル臣民ノ協翼ニ倚藉シテ、維新ノ皇猷ヲ恢弘シ。祖宗ノ威徳ヲ対揚セムコトヲ庶幾フ。爾臣民其レ克ク朕カ旨ヲ体セヨ」
去華就実、この感覚とは何か。時に泥臭いものかもしれない。福沢諭吉の漢詩に、実業界で活躍する教え子たちを「泥の中で咲く蓮」にたとえたものがある。僕の感覚はそちらに近い。
投稿元:
レビューを見る
京都旅行目前に、本屋さんで発見.....
本を片手に飛行機に乗り込み、じわじわと京モードに切り変えよう!
と思って買った一冊....
読み始めます。出発は明日の朝。
京都旅行の前に是非読まれたし!お勧め本です。「カウンター席の事」「いけずのこと」「モッサイの事」
色々事前情報があって助かりました。
東京都と京都を見事に比較分析、か〜くる読めて良かったです。
投稿元:
レビューを見る
3/14 京都に行く前に、と思って読んでました。いつも独自の視点をもつことと自分の好きなことの交差する感じがおもしろい。飽きないってすごい。ふむふむ、と思って読んじゃう。「かゆいと思う前にかいてくれる」という京都人の接客の描写に超納得!
投稿元:
レビューを見る
日本の二つのみやこ、東京と京都。両方のみやこを愛する筆者が、色々な事柄について比較しながら両方のみやこについて考察した一冊。京都に対する考察はとても好意的。東京に対する考察の方が「東京は節操がないのう…」と感じるような印象。筆者が東京出身という事で至極当然なのかもしれない。今まで知らなかった京都を垣間見、興味深い。
中でも「贈答」という項目における東京と京都の違いに表現に笑うと共に、ある種の感動を覚えた。
東京人はプレゼントをあげる行為を自己満足を高めるためのものであるとし、またもらったらもらいっぱなしと言うのが基本(何かの機会に返すというのはあるが)。しかし京都人はもらったらそれに見合ったものを返すのが当然という考え方で、それを例えて筆者はこう書いた。
「東京人にとっての贈答行為が自慰行為のようなものだとしたら、京都人の贈答行為はセックス」
「下品なたとえで恐縮ですが」と前置きしているのが、なんともこの筆者らしいところでもある。
投稿元:
レビューを見る
こういうタイプの本は、褒めすぎだったり、けなしすぎだったりしすぎて嫌になるものが多いが、
これはなんとも軽く、ただ「好き」ということが爽やかに書いてあるので、すんなり納得して読める。
なかなか面白い。
投稿元:
レビューを見る
もう、長年一緒に過ごしている(というかこちらが勝手に読んでいる)酒井さんだけあって、辛らつな文章すら心地よい!
京おんなに関する分析は、関西人の私でさえ「ほほう」と勉強になることばかりでした。
投稿元:
レビューを見る
情報科教員MTのBlog (『都と京』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51240467.html
投稿元:
レビューを見る
初エッセイ本。
表紙と帯に釣られて買っちゃいました。
京都と東京ってこうなのか、とか思いながら読みました。
投稿元:
レビューを見る
彼女のエッセーはすきだし、うまいなあとおもう。なんだけど、京都在住としては、彼女にとっての京都は現代=東京の逆でしかなく、同時代的な京都が見えてないように思えてしまうのがちょっとざんねん。
投稿元:
レビューを見る
東京生まれの東京育ちで京都好きの作者が、西と東の京を比較検討してます。
うなずける事もあれば、ちょっと「?」な部分もあるのはご愛嬌でしょう。
だって、これはお堅い比較研究書ではありませんから。
私が最も肯けなかったのは、女が神社仏閣に行く理由。
著書は「恋愛成就」や「神頼み」「占い好き」と同列で語っていますが、私が神社仏閣に行く理由は「建築物としての魅力」。
その視点を抜きにして語られるのには、納得いかないわ〜。
そして、勿論、私も京都好きです♪
投稿元:
レビューを見る
京都がすきになります。
東京から 四六時中京都を想っている人にはうってつけ。
ただ、読んでる途中で京都に住もうという意欲が少し減ります。
地方出身者は 東京の人から見た京都 だけでなく 東京の人から見た田舎 はこんなふうなんだ、と確認することもできます。
投稿元:
レビューを見る
「負け犬の遠吠え」で有名なエッセイスト、酒井さんの著作。高校生時代から連載を抱えていた(!)だけあってサクサク小気味良い文体で、東京と京都の違いを探り出す。そこで試みているのは今や日本中に広まった東京的価値観に晒すことで、京都的価値観を浮き彫りにするということ。
ぜひ京都に縁ある人は読んでみて!
投稿元:
レビューを見る
東京と京都の比較エッセイ。
内容が、ものすごく京都に気を使っている。東京の人にすると、京都様の気を損ねたらイカン!と思うのでしょうか。
さすがというか、比較ポイントは鋭い。確かにそうだよーって思うところがたくさん。