ミシェル・フーコー [増補改訂]
著者 内田 隆三
世界について、人間について展開されてきた西欧の思考空間には限界があったのか。表象への傾き、理性との間合いの取り方など、人間の思考に掛けられたそれらの「鍵」をフーコーはどう...
ミシェル・フーコー [増補改訂]
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
世界について、人間について展開されてきた西欧の思考空間には限界があったのか。表象への傾き、理性との間合いの取り方など、人間の思考に掛けられたそれらの「鍵」をフーコーはどうやって解こうとしたのか。歴史の言説分析から「合理性」の型の多様さを描き出し、思考の臨界点に挑んだ「知の考古学者」が到達した地点とは? 旧版に付して長大な序文を書き下ろした、著者渾身のフーコー論。
目次
- 序 文 ある知識人の肖像
- 序 章 本論のための道先案内
- 第一章 フーコーの望遠鏡
- 第二章 変貌するエピステーメー
- 第三章 外の思考
- 第四章 権力と主体の問題
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
歴史上の言説分析から合理性の型の多様さを描き出さ、思考の臨界点に挑んだ「知の考古学者」の到達点を知ることができる貴重な一冊です!
2021/02/10 09:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、社会理論、現代社会論を専門に研究され、『消費社会と権力』、『さまざまな貧と富』、『探偵小説の社会学』、『ベースボールの夢』、『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される? 言語と運命の社会学』などの話題作を発表されてきた内田隆三氏の作品です。同書では、世界について人間について展開されてきた西欧の思考空間にはどのような限界があったのかということをテーマに、表象への傾き、理性との間合いの取り方を筆者独自に考察され、人間に掛けられたそれらの「鍵」をフーコーはどう解こうとしたのかということを丁寧に解説された貴重な書です。歴史上の言説分析から合理性の型の多様さを描き出さ、思考の臨界点に挑んだ「知の考古学者」の到達点を知ることができる一冊です。なかなか内容的に難しいのですが、同書を読めば、フーコーの思考が理解できます!
フーコーの最良の入門書として30年にわたって親しまれてきた定番が、全体の四割におよぶ長大な「序文」を付して文庫化。「知の考古学者」の全体像に迫る。
2020/09/08 17:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
フーコーは難解で有名だ。内田氏の文章も玄人向け。デリダのフーコー批判が援用されてフーコーの初期の著作が考察されていて情報密度がとても濃い。けっこう読み進めるのに集中力が要るし、エネルギーも使う。でもフーコーに手こずったら、まず真っ先に本書を薦めたい。言葉を、狂気を、監獄を語るフーコーの視線はどこに到達したのか。新たに序文を加え、アルシーヴの奥を見た思想の内実に迫る。