紙の本
もっと観たかった
2020/06/21 09:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
1998年、2000年に発売された「変なおじさん(日経BP社)」の合本である。
以前読んだ「志村流」が処世術なら、この「変なおじさん」は、生い立ちを記した本になるのか。
発刊は「令和2年5月10日」になってるから、逝去後にまとめられたものだ。
読み終えた感想を一言で言えば、志村けんとは内向的であるが、類い稀無いほどの勉強家であり、笑いを追求するだけでなくその中に見え隠れする「人間の本質」を見付けようとしたのではないだろうか。また、「脚本家でもあるし演出家でもある」とも言えよう。
「変なおじさん」とは志村けんの隠れ蓑でもあるし、一つの個性とも言えるキャラクターだ。これからも、変なおじさんで居て欲しかったが、それが願わず、とても残念である。
今頃、東八郎さんや桂枝雀さんと酒を交わしながら、芸談でも話しているのだろうか。いかりやさんに怒られつつも、オモシロイネタを書いては演じて見せたりしているのだろうか。80歳の志村けんを観たかった。
舞台から下がるのが早すぎたと、空の上にいる先輩方が蹴落としてくれなかったことを悔やむ。
電子書籍
死んだのって、嘘でしょ(涙)
2020/10/31 23:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
復刊が電子化されたので購入。自伝的なとこは少なくて、ほとんどがコントやお笑いに対する考察的な内容。舞台などでコントとかに携わっている方達とかは読んでおいた方がいいと思います。それにしても未だに亡くなったというのが受け入れられない・・・。
電子書籍
志村けんさん
2021/07/13 23:24
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
お笑いに対して、本当にまじめに取り組んでおられたこと、よーく伝わってきました。下積み時代から、最後の作品のNHK朝ドラまーで、志村けんという方の生きざまはすごいです!
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好きですね〜っ
大好きな人ですね
彼はホントに可愛い人だと思うし
素敵な人だと思うし思慮深い人だと思う
これを読んでますます好きになりました
それにやっぱりドリフ世代ですから
この人は竹中直人に似ているなぁ
でも竹中氏よりも素直な人って感じかなぁ
______________
若くてかわいい女の子が大好きで
突然現れて女の子をビックリさせたり
体にさわってみたりと
たわいのないイタズラをしては
喜んでいる困った人だ
いろんなものに変装しては
なんとか女の子に近づこうとするけど
隠れ方が下手で
だからすぐに正体がバレてしまって
「この人、変なおじさんです」
と言われちゃう。すると
「そうです、私が変なおじさんです」
って開き直って、へんな踊りをしてしまう
__________________
ほんとに愛すべき人だなぁって
こうゆうコトが女の人に受け入れられるってのは
やっぱり志村氏が人として魅力的であるからだと思う
まぁ、ちょっと弱さも文の中からかい間見られましたが(笑)
お笑いブームだけど
こーゆう練りに練って
真正面からお笑いに向って
質の高いコントをやる人って
ほんと少ないと思う
これを読んだ後
彼の作品をまた見直したいという気分にさせる
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いかりやの本と一緒に読む
結構普通のことを言っていた
すが変でないという意味ではなくもっと磨き抜かれた哲学を発散させているのかと思っていた
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お笑いの人って、素顔はとてもシャイで、真面目が多いって聞きますが、
まさに典型的な人が、志村けんなんですね。
爆笑の裏には、緻密な計算と、涙ぐましい努力が
あるんだと垣間見れました。
オナラの音までも、本物こだわりがあるとは、やっぱり職人気質だな〜(笑)
やっぱり志村はお笑いキングだョ!!
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ご存じドリフターズの志村けんさんの自伝。
知られざる志村さんの過去や業界の裏話、
独自のお笑い哲学について語られています。
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<目次>
第1章 ドリフのメンバーになるまで
第2腰 『全員集合』時代
第3章 『加トケン』『だいじょうぶだぁ』の新境地
第4章 『バカ殿様』
第5章 お笑いについて
第6章 気になる人、お世話になった人
第7章 変なおじさんリタ~ンズ
第8章 映画の現場
第9章 CMとラジオ
第10章 自分のこと
<内容>
『変なおじさん』と『変なおじさんリターンズ』をあわせて文庫化したもの。亡くなった志村けんの伝記に近いものかな?お笑いにストイックで、特にコントには一家言あったことがよく分かるし、演じている時と素の姿のギャップの理由もよくわかる。心理学などの本を読んでいても書いてあるが、我々は目の前で見ている姿が、その人のすべてだと思ってしまうわけだ。自分の素と外面は違うと知っているのに…。その辺は志村さんにとって迷惑であったようだ。その意味で、ラジオ番組や気の置けない仲間との酒席が、彼にとって素を出せる数少ない場面だったのかもしれない。
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「変なおじさん完全版」3
著者 志村けん
出版 新潮社
p350より引用
“なんでもそうだけど、ずっと続けているとうまくなる。うまく
なると、またおもしろくなってきて、さらに一生懸命やろうとい
う気になってくる。”
日本を代表するコメディアンである著者による、自伝的エッセ
イ。過去他社から刊行された「変なおじさん」「変なおじさんリ
ターンズ」の合本。
子供時代のエピソードから50代になっての思いについてまで、
コントの写真や台本とともに穏やかな語り口で書かれています。
上記の引用は、やりたいことが見つからない若者へのメッセー
ジを記した項での一文。努力できる人間が天才と、この後言われ
ています。また、面白くなる前にやめてしまう人が多いとも書か
れています。一度始めたことは完全に止めてしまわず、どのよう
な形でも続けておいたほうがいいのかも知れません。
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志村けんのエッセー。
爆笑できる!というものではなく、コント師としての自分をほんのり暖かく振りかえっているもの。
ほんのり面白くてちょっと元気になるようなものです。
志村けんさん自身が、こういう方がいいんじゃないの、というようなことを押し付けがましくなくつらつらと書いている。
それは当たり前のことなんだけれど、「それが難しいんだよね」と文中にあるとおり当たり前のことの大切さもちょっと再確認できちゃう仕様になっています。
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タイトルだけを見ると変な本かと思われますが、中身は志村けんの生き様と思いが綴られています。
若い頃の苦労や、お笑い(コント)に対するポリシーが書かれており、苦労した上での今の位置なんだなぁと感じます。
今のお笑い業界についても端々で触れられており、衰退? を嘆いているようにも見えました。
ドリフの頃から(ほとんど覚えていないのでDVDで見た物になりますが)好きでしたが、色々と考えていたんだなぁ~と思います。全体の構成、メインと遊びの部分などもそうだし、演じるときのポリシー、笑わせる手法など。僕も昔のを観て「なぜ面白いのだろう?」と思いながら観てました。
一つ一つのコントじゃない、構成力だと言う思いがひしひしと伝わってきました。僕も全体のバランスは非常に大事だと思います。ゲストに合わせてネタを考えたりとか、深いんだなぁと思いました。
流れにのるまでには時間がかかる。TV局は直ぐに結果を出したがると嘆いていたり。
そんな志村さんの考えが分かる本です。オススメ。
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こちらは志村けんの自伝。この人も好きだったな。壁にぶつかるコントで、体をぶつける部分のみ、セットの材質をベニヤではなくトタン板にしておいた(大きな音が出るように)、というエピソードに、なぜか一番感銘を受けた。きっと私が好きなコントの1つだからであろう。(一番好きなコントは、たらいが落ちてくるやつ)
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小5の三男がレンタルDVDで志村けんがヒズブームである。新古本屋でこの本を見つけ、買った。三男は目次を見て、感動したが、そのまま打っちゃっていたので、読んだ。ドリフの笑いは子どもに媚びたようで、子どもだったのに見向きもしなかった。土曜の夜は巨人戦が雨天中止の時だけ、見たような気がする。計算した笑いにこだわっていたようだ。収集している「芸人の本」に加えたい。よく考えてみると、巨人戦のない季節は見ていたのかもしれない。
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自伝的に語る我がお笑い人生。ドリフの付き人から「全員集合」「だいじょうぶだぁ」「バカ殿様」まで。(平成14年刊。本書は「変なおじさん」(1998年刊)と「変なおじさんリターンズ」(2000年刊)を合本したものである)
追悼のために買って読む。
「全員集合」の後半、「加トケン」はリアルタイムで見た世代である。時期的に「だいじょうぶだぁ」はそんなに熱心に見なかったが、5時の夫婦は今見ても秀逸である。「バカ殿」はいま5歳の娘が喜んでみている。月並みであるが、ずっと売れっ子で子供を笑わせる事が出来るのは凄いことである。読んでいると、生前、トーク番組での語り口調が甦ってくる。
いろいろな裏話や、芸能界での交遊録など興味深く面白いのだが、本書は、夢を持ち続けることの大切さを教えてくれる。
p203「やっぱり舞台をやりたい」は、舞台志村魂として結実している。
また、p276「映画は好きだけど、俳優は向いてないかも・・・」では、「一生に1本くらい、ドタバタの人情喜劇を主役でやるのもいいかな。」と言っているが、映画「キネマの神様」の主演が決まっていたことを考えると、感慨深いものがある。
p291「上島竜平はつまらないのがおもいろい」志村がテレビを見てると、時々竜平が困っている姿を見かけるという。「笑いが好きなら、救ってやれ」という言葉は重い。
2020年の現在、志村けんは終わった人ではなかった。まだまだ現役であり、今後も。活躍を求められていた人であった。大道具やセットを使い、メイクや衣装で扮装するコントが少ない今、この喪失感をどの様にしたら良いのだろうか。
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志村けんさんが平成14年に出した本ですが、令和2年4月に二刷になっていました。
ドリフの付き人になって、新井注さんの後に入り、頭角を現していく…というのは、才能ももちろんのことですが、ひとえに彼の頑張り。これまで環境と才能だろうと勝手に想像してたけど、特に面白いことを言ったりするような雰囲気もない家庭の中、ものすごい研究熱心と努力一筋があったのだと知った。お笑い、映画、その他エンターテインメント全般の不断なる研究。
そして、しょっちゅう見ていた「バカ殿」「だいじょうぶだあ」のコントはいずれも練りに練られた台本に基づき、かつ一つの番組の中のコントの順番も入念に検討、配置されたものだということも、初めて知った。
ビートたけしさん、タモリさん、さんまさんとかのことも出てきた。志村けんさんは直感でパっ!!っていうタイプじゃないことがよくわかった。改めて、本当にすごい。
「映画の主役やりたい」とか、「子供を持ってバカ殿二世にして一緒にコントやりたい」とか。前者のほうは実現する目前だったのに、残念でならない。
たくさんの笑いを本当にありがとう。
私はとくに、ひとみばあさんが大好きでした。