紙の本
作家刑事誕生前
2020/10/01 20:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毒舌作家が現職刑事だった時に扱った最後の事件。
前作でちょっとほのめかしてた顛末が明らかに。
いくつかの事件が最後には一人に集約されていきます。
毒島刑事が作家になるツテが出来たきっかけが分かったり、犬養刑事が新人だったりと、ちょいネタが読めてウハウハします。
紙の本
刑事→作家
2020/11/09 23:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毒舌作家シリーズの第二弾。しかし、刑事から作家になった毒島さんの、刑事時代の話なので、時系列では前作より昔の時代の話になります。
前作を非常におもしろく読み、大いに期待していたのですが、少し「残念ながら」という感じです。
けれどもキャラクターとしては卓抜なので、第三作以降も楽しみにしています。
「かーん」
紙の本
娯楽として面白い
2022/08/21 14:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
にこにこしているけど舌鋒鋭く、被疑者を取り調べさせたらチクチクとコンプレックスを刺激して、いつのまにか自白させる毒島刑事。「教授」という綽名の者に教唆されて犯罪を犯した者たちを追及しながら、「教授」を追い詰めていくストーリー。毒島刑事のキャラクターが面白くて、楽しく読めました。シリーズものみたいなので、他の作品も読んでみようと思います。
電子書籍
少し過去
2022/03/03 04:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬飼さんが、新人で、毒島刑事が、刑事をやめるキッカケの事件。タイトルに期待しましたが、それほどではなかったです。○○最後の事件というから……。
投稿元:
レビューを見る
前作でも思いましたが、後味悪すぎますね…最後の事件ってのが気にはなりましたが、そう言う事でしたか。
新人時代の犬養がとても新鮮でした。何だか可愛げある時代もあったんだなぁ。麻生班長もここでは毒島に振り回されてますし。
犯人は大どんでん返しでした。ラストはこうなるだろうなとは思いましたが、やはり…
元刑事のミステリー作家、とても合ってる気がします。
投稿元:
レビューを見る
毒島が捜査1課の刑事だった時代の話。
一話目の不倶戴天は連続射殺事件。二話目の伏竜鳳雛は爆破事件。三話目の優勝劣敗は女性の顔に塩酸をかけるという事件。四話目の奸佞邪智は自分の身内を殺した奴らへの復讐殺人事件。五話目の自業自得で全ての事件に絡む人物『教授』の正体が明らかになる。教授の正体も二転三転するのはさすが中山作品。犯人たちが亡くなる終わり方、でも彼らをどう裁くか難しいという現実、だからこういう結末になるよう仕向けた毒島、考えさせられた。
投稿元:
レビューを見る
「最後の事件」となるのは毒島が本書を最後に警察を辞めるからだ。
毒島の超人的な洞察力で2重、3重の入れ子構造を解き明かす。
犯人(たち)は自分の不幸の原因をすべて他人のせいにするという共通の精神構造を持っており、それを逆手に取られて洗脳されてしまうわけだが、警察を離れた毒島は今後犯罪者を追うのか、犯罪者となるのか。続編はあるか。
投稿元:
レビューを見る
やっぱりこのシリーズ最高
ドラマ化して欲しい
ただ、一つ一つの事件はあっさりしていてあっという間に読み終えてしまう。だいたい1事件30分ほど。
投稿元:
レビューを見る
毒島さんの毒舌が心地よいのは序盤まで。中盤からはだんだん読むのもつらくなってくる。加害者を自殺に追い込むあたり、彼らのやったことを思えばまぁ・・・アリな結末かと思うけれど、毒島さんのセリフを読み続けるのがしんどい。小説家になってもこの毒舌はますます磨きがかかる訳で・・・かかわる皆さん、お疲れ様です、という読後でした。
投稿元:
レビューを見る
毒島刑事シリーズ第2弾
前作「作家刑事毒島」の前日譚で、麻生警部視点で語られて今す。
作家になる前の刑事時代の話で、タイトルがキャッチーで騙されますよね。
犯人追及の手は面前だけに緩めだが勢いは止まっていないと思います。
ミステリーとしてはラスボスがいまいち小物だったこと以外はライトミステリー感覚で良いかと思います。
いずれにしても、主人公キャラの灰汁が強すぎるのですが、本作はよいほうに転んでいると思います。
投稿元:
レビューを見る
七里作品でこの手のブラックユーモア的なものが一番面白い、どんでん返しが今一つでも。犯人たちも毒島刑事もともに完全に詭弁を弄しているだけだが、そこに表出してくる現在の社会的課題が炙り出されていることは忘れてはいけない。
投稿元:
レビューを見る
「作家刑事毒島」の続編というか、前日譚。随一の検挙率を誇るものの、そのあまりの饒舌と毒舌で恐れられる毒島。彼と容疑者たちとの、そして最強かもしれない敵「教授」との対決を描く連作ミステリ。ですが……正直毒島の独擅場のような気がしなくもないです。執拗で的確に痛いところを突いてくるあの取り調べ。完膚なきほどまでに打ちのめされ自尊心を木っ端みじんに砕かれ心が折れていく容疑者たち。嫌だ、嫌すぎる。自分がもし犯人だったら対決したくない刑事ナンバーワンです。
なんといっても最終話「自業自得」でのやり口があまりにえげつない。そりゃあね、犯人も許せないと思います。罪から逃れさせないためにはああいう手段しかなかったのかもしれない……けれど、よりにもよってそれをやるか? やっちゃうのか!? しかもなーんか楽しそうだし。本当に正義ですか? 趣味じゃないですか? と疑ってしまいます。
ってので、とことん邪悪だけれど。傍目には楽しい作品といえるかな。ブラックな読み心地が好きな人にはお勧めです。
投稿元:
レビューを見る
鋭い舌鋒で容疑者を落とす百戦錬磨の刑事・毒島。SNSの悪意×匿名性×承認欲求が引き起こす厄災と卑劣な敵を相手に、叡智と誇りをかけた戦いが始まる…。ノンストップ・ミステリ。
中山七里には私が読んでいない「作家刑事毒島」という作品があった。でも物語の時系列的にはそちらの方が後になるので、本作「最後の事件」を読むのに問題はなかった。承認欲求でここまでの事件を起こす…ちょっと現実離れしすぎでは?が率直な感想。
(Ⅽ)
投稿元:
レビューを見る
+++
刑事・毒島は警視庁随一の検挙率を誇るが、出世には興味がない。一を話せば二十を返す饒舌で、仲間内でも煙たがられている。そんな異色の名刑事が、今日も巧みな心理戦で犯人を追い詰める。大手町の連続殺人、出版社の連続爆破、女性を狙った硫酸攻撃…。捜査の中で見え隠れする“教授”とは一体何者なのか?動機は怨恨か、享楽か?かつてない強敵との勝負の行方は―。どんでん返しの帝王が送る、ノンストップミステリ!
+++
犯人としては、こんなに厭な取り調べはないだろうと、思わず同情してしまいたくなるくらい、ねちねちと執拗で、人間性の根底から否定してかかるような、ある種嫌がらせ全開の手法である。作戦というか、これはもう、毒島刑事の身の裡からにじみ出るものかもしれない。普段の一見した人当たりの良さとのギャップが、なおさら厭らしさを増幅しそうである。だが、その思いは、終始一貫していて、ぶれることがないので、読者としては、犯人がどんなふうに落ちていくかを手に汗握りながら見守ればいいが、上司の麻生は、いつも冷や汗ものであろうことは想像に難くない。自分が犯人にならない限り、格好いい毒島刑事なのである。読み応えのある一冊だった。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】不倶戴天/伏竜鳳雛/優勝劣敗/奸佞邪智/自業自得
『作家刑事毒島』の前日譚。若き犬養刑事も登場。