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反日種族主義との闘争
著者 李栄薫・編著
日韓関係に破綻をもたらした大法院(最高裁)の判事たちは、恥を知らなければならない――韓国の歴史認識を徹底批判、日韓両国で大ベストセラーとなった『反日種族主義』。寄せられた...
反日種族主義との闘争
反日種族主義との闘争
商品説明
日韓関係に破綻をもたらした大法院(最高裁)の判事たちは、恥を知らなければならない――
韓国の歴史認識を徹底批判、日韓両国で大ベストセラーとなった『反日種族主義』。寄せられた批判に答える!
『反日種族主義』には、韓国内から強烈な抵抗と罵倒が寄せられた。
第二弾となる『反日種族主義との闘争』は、降り注いだ批判に誠意を持って答え、
あらためて5つのテーマで韓国に根付いた「嘘」を実証的に明らかにする、刺激的な歴史書だ。
・慰安婦強制連行説に対する再批判――強制動員拡大解釈の問題点
・日本に行ったらみな強制動員なのか?
・韓国大法院の判事たちは恥を知らなければならない
・国際社会を説得できない独島(竹島)固有領土説
・日本の植民地“支配”ではなく、移植された“制度”が近代化をもたらした
第1編 日本軍慰安婦
第2編 戦時動員(強制徴用)
第3編 独島(竹島)
第4編 土地・林野調査(収奪論)
第5編 植民地近代化
特別寄稿 作られた中国の反日感情
解説 久保田るり子(産経新聞編集委員)
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議論が白熱だが
2021/02/26 10:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前著「反日種族主義」の批判に答え、補充するものとして書かれた。題名に「闘争」が入るほど緊迫した状況があるのかもしれない。歴史学会は沈黙を続けているらしいが、与党幹部の政治家が動いて刑事告訴をしている。一方、著者達が名誉棄損で逆告訴し、両裁判とも係争中である。
前著に批判的な学者グループが出版した「日帝種族主義」について、都合の良いデータ、資料をつまみ食いした論文に基づく主張であると一蹴し、本著で実証的に説明し論破している。2018年韓国大法院が下した徴用工判決についても判決文を詳細に検討し、その誤りを指摘している。そうした指摘の裏には過去の文献資料を読み込み、元徴用工といわれる人達へのインタビュー調査も行うなど真摯な取り組み姿勢が伺える。
韓国元法務大臣だったチョグク(ソウル大教授:刑法学)が「吐き気をもよおす本だ。」と言い、「反日売国親日派」と罵倒したことにも触れている。韓国の刑事裁判制度や民法の由来に関して近代化の歴史を知らず、刑法で一番権威のある本も読んでいないのだろうと多少憐情を含ませながら述べ、大法院や若い法律家も大同小異だろうと言う。
韓国の刑事裁判制度、民法の起源は日本統治下で施行された朝鮮刑事令や民事令(日本がヨーロッパ諸国から学んで作成した民法や刑事裁判制度を朝鮮に適用したもの)である。韓国の歴史には1910~1945年の日本統治下のことは空白になっているそうだ。近代文明の根本要素と言える個人、自由、私権、市場に対する信念がなく、法知識の底流に流れるのは没歴史の機能主義だという。低い歴史意識のままで朝鮮王朝時代への回帰が始まっており、朝鮮性理学が広まったとしている。即ち、自由より正義を重視する法実定主義、個人より社会が優先する全体主義、対外的不変の敵対感情の基礎とする反日種族主義である。
韓国建国の父、李承晩著「独立精神」で示された嘘の文化を引用しながら、強制動員、独島固有領土説、日本軍慰安婦、等々の全ての問題の底辺は平気で嘘をつく文化が巣くっているとする。前近代的な文化を脱し、近代化を進める必要があると強調し、返す刀で大学も批判している。
前著同様説得力のある内容だが、いくつか気になることもある。研究に使用している日本側の文書資料データに誤謬はないのか、韓国で発刊された反論の書も読みたいが邦訳がなさそうだ、裁判の動向も注視したいがその情報がわからない等々である。また、韓国人には1910~1945年は空白の歴史期間だそうだが、日本人も同様かもしれない。改めて学び直したいと思う。