商品説明
お嬢さん、十八かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う――。暴力を唯一の趣味とする新道依子は、腕を買われ暴力団会長の一人娘を護衛することに。拳の咆哮轟くシスターハードボイルド!
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電子書籍
すごい
2021/02/16 18:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kama_bo - この投稿者のレビュー一覧を見る
強い女は美しい、のひとこと。メンタルも、フィジカルも。もしヤクザの暴力描写に抵抗がなくて、格闘ゲームの美しく強い女性が好きだったらまず手に取ってほしい。まず読んで!としか言えない。
続編が出る展開だったら泣いて喜んだと思う。こういう物語がもっと読みたい!!!続編じゃなくても、シリーズとか!切望します!!!
紙の本
こういう女同士の話最高
2022/06/06 07:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:へいわVI - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めたら一気に読み終えた。超面白かった。最高。こういう女同士の物語を浴びるように読みたい。
小説だからこそできる演出って感じ。どういう仕掛けがあるみたいなことは少し知っていたけど、普通にまんまと騙されてた。
やはり英語ができると強いな。まあ英会話が習い事に入ってなかったとしても(少なくとも物語内での世の中では)何だかんだやっていけたと思うけど。芳子は英語できなくても何とか働けてるし、斉藤正だって英語が必須な仕事じゃないやつを続けてたみたいだし。
紙の本
合縁奇縁
2021/10/07 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どさんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
暴力、ヤクザ、家父長制のしがらみと韓国ノワール映画好きとしてはたまらない作品でした。主人公の1人である新道依子は成行きからヤクザの一人娘の護衛を務めることになりますが、この独特な男社会の窮屈な描写が凄まじいです。臨場感のある殴り合いや、癖のある登場人物、そして寂寞感の残るラストまでページをめくる手が止まらない作品でした。
紙の本
予想がつかない展開
2021/11/21 09:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
インパクトのある表紙と、タイトルに興味をひかれて購入。初読みの作家さんでした。文章は読みやすく、予想がつかない展開で、一気によんでしまいました。後半はほんと驚き! もっとじっくり、二人のことを読みたかったとも思います。
紙の本
のっけから圧倒
2022/10/14 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
始まりから不穏。反社会的な人たちばかりだと状況が読めてくる。
喧嘩っぱやいだけの性格ではなさそうな大柄な新道依子。組長の娘で一見人形のような尚子。暴力沙汰をきっかけにして、依子は尚子の運転手兼用心棒となる。
ワケアリの話がアチコチに転がり、一気に展開していく。
電子書籍
強い女が面白い
2021/03/05 21:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エオンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
文体がとても読みやすく、するりと読めました。展開が気になりすぎる、というほど夢中にはなりませんでしたが、面白かったです。話始めからどういう決着になるのか、結末が予想できませんでしたが、終盤にかけての勢いが良かったです。最後まで女と女の物語でした。
紙の本
絶対近づきたくない
2021/02/25 13:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
出てくる人たち、誰にも絶対近づきたくない。
思いっきり振り切った暴力描写ですね。
バックボーンも十分に書かないまま、いきなりのメインストーリー。
紙の本
カテゴライズされない強く美しい関係性。
2021/04/12 16:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
暴力に魅了され類まれなる強さを誇る主人公・新道依子。
とある騒動がきっかけとなり新道は、暴力団組長の娘である内樹尚子の護衛を任せられることに。
本作の魅力は何といっても彼女たちの関係性であろう。
喧嘩をしている時にこそ生きる実感を得られるほど暴力に魅了された新道と、組長である父親から愛玩動物のように扱われ自由を奪われた尚子。
どちらも社会や世間一般が定義するような女性像とは程遠い。
それでも彼女たちは、自らの力で既存の価値観に抑圧されることに抗い続ける。
その姿の美しさやカッコ良さは、男女問わず胸に迫るものがあるはず。
彼女たちが築いた「友人」や「恋人」でもなく「夫婦」でもない、誰にもカテゴライズされない一蓮托生の関係性。
その関係性の根幹には、「友愛」でも「愛情」でも「性愛」でもないカテゴライズされない彼女たちだけの感情があるのだ。
本作では他にも、まるで映像が頭に浮かんでくるかのような格闘シーンや、彼女たち以外の登場人物のキャラクター造形も魅力に上げられる。
生々しくリアルでありながらも、どこか爽快感を覚える格闘シーンは是非映像化してほしいと願わずにはいられない。
個人的に最も魅力的だと感じたキャラクターである柳も、決して良い人ではない一方で、悪人と断定することもできない多面的な人物。
「有害な男性」としてではなく、あくまでも中立的でフラットな人物として描かれる柳のような人物こそ、もっと評価されるべきだろう。
小説では女性の登場人物は下の名前で表記されることが多い。
しかし本作では「新道」という苗字で書かれている。
そういった細かいこだわりからも著者が、女性像の崩壊そして再構築を願っていることが垣間見えた。
それと同時に、押し付けられた価値観に抑圧されることなく、自らの力で勝ち取ってやろうと血が沸騰するような力強さを与えてくれる作品だ。