メモリーを消すまで
著者 山田悠介
全国民に埋め込まれたメモリーチップ。記憶削除の刑を執行する組織の誠は、権力闘争に巻き込まれた子どもたちを守れるのか。緊迫の攻防を描いた近未来サスペンスの傑作に、決着篇を加...
メモリーを消すまで
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商品説明
全国民に埋め込まれたメモリーチップ。記憶削除の刑を執行する組織の誠は、権力闘争に巻き込まれた子どもたちを守れるのか。緊迫の攻防を描いた近未来サスペンスの傑作に、決着篇を加えた完全版!
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記憶とは、
2021/03/19 06:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
記憶を消したい、忘れてしまいたいことなんて山のようにある。でも、自分の記憶が消えた、という記憶があったらそれは確かに不安にもなる。何が消えてしまったんだろうと。
正直、こんな風に細かく記憶を消せたり、コピーしたりできるなんてすごいいいなと読み終えた今でも思ってる、でもやるなら自分ひとりで完結させたいな。
誰かに消されたりするなんて恐ろしい。
記憶、記録、思い出とは。
それらが人を形成するってどういうことかを改めて意識した気がする。
記憶を失った”記憶操作官”が組織の腐敗と、社会の歪みに挑む!
2021/09/29 22:15
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投稿者:やひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一課(少年課)の”記憶操作官”の主人公・相馬は「犯罪のない日本を作るため」、いつも葛藤を抱えながら記憶操作の刑を実行している。彼らを見る相馬の視点は「弱者を救う聖者」だが記憶を削除されたことを知った時、それは逆転。記憶削除の受刑者と同じ不安と孤独、さらに「記憶削除=犯罪者」という「常識」からの「自分への不信感」という恐怖に苛まれる。「管理する者」から知らず「管理される者」へ転落した相馬のドラマが、興味を掻き立てる。
自分の記憶がアテにならない中、誰の言葉が正しく、誰が主人公を嵌めようとしているのか……? 誰かの笑顔は誰かの悪意? 「周り中、全てが敵」状態での「犯人探し」はスリル満点!
金と権力の腐敗が渦巻き、横領・贈賄に絡む「記憶削除」が秘密裏に行われ、本来の機能を全うしきれていないMOCの現状。金と権力に無関心で夢を追う相馬は、自らも「犯罪者」と同じ立場に落とされたことで腐敗の実態を実感。一操作官の相馬が権力闘争の根源を探り当て「記憶操作」の法的システム自体に立ち向かっていく姿は、会社で理不尽な思いを抱えている社会人の胸に共感を与える。