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古代の鉄と神々
著者 真弓常忠
葦や茅の根の周辺では、鉄バクテリアの作用により褐鉄鉱の団塊が作られることがある。俗に「高師小僧」と呼ばれるこの団塊から、鉄を製錬する技術が弥生時代に存在した―。腐食しやす...
古代の鉄と神々
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商品説明
葦や茅の根の周辺では、鉄バクテリアの作用により褐鉄鉱の団塊が作られることがある。俗に「高師小僧」と呼ばれるこの団塊から、鉄を製錬する技術が弥生時代に存在した―。腐食しやすいために考古学的資料として姿を現さないその褐鉄鉱の痕跡を、著者は神話や祭祀のなかに見出していく。諏訪大社の御柱祭で曳行される柱は製鉄炉の押立柱に由来し、またイザナギ・イザナミの二神こそ古代の鉄文化(鐸=サナギ)を象徴する神であるという。大胆な推論により古代日本の謎に迫る名著、待望の復刊。
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紙の本
古代日本史を塗り替えるかもしれない非常に興味深い一冊です!
2020/04/16 10:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「鉄を精錬する技術が弥生時代に存在していた!」という大胆な推論による日本古代史を一変してします力をもった名著です。同書の著者によれば、「葦や茅の根の周辺では、鉄バクテリアの作用により褐鉄鉱の団塊が作られることがあり、俗に<高師小僧>と呼ばれている」ということです。そして、驚くことに、「この団塊から鉄を製錬する技術が弥生時代に存在した」と著者は主張します。「ただし、腐食しやすいために考古学的資料として姿を現さないのです」とも言います。同書では、諏訪大社の御柱祭で曳行される柱は製鉄炉の押立柱に由来し、またイザナギやイザナミの二神こそ古代の鉄文化を象徴する神であると推論が展開されていきます。「稲つくりと鉄」、「鉄穴の神」、「鈴と鐸」、「鉄輪と藤枝」、「銅鐸・銅剣・銅矛と産鉄地」、「倭鍛冶と韓鍛冶の神々」、「五十鈴川の鉄」、「紀ノ川と鉄」、「太陽の道と鉄」、「修験道と鉄」、「犬と狩」、「蛇と百足―鉄と銅」、「豊葦原の瑞穂国」というテーマで展開される議論には、読者も納得させられてしまいます。ぜひ、この機会に、古代日本史を変えることになるかもしれない理論について学ばれては如何でしょうか。