全体的にはハッピーエンド
2022/09/03 07:24
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
死の近づいている人を見ると,もうすぐ死にそうだとわかる特殊能力のある男の子の成長物語。死が見えるゆえに傷ついたり悩んだりしますが,高校生のときに出会った女の子と幸せになっていくストーリーで全体的には微笑ましかったです。「泣ける」とうたってありましたが,それほどでもなかったです。
帯はいらなかった
2023/03/21 03:44
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、帯の「泣けます。」はいらなかったと思う。ハードル上げてしまった感あるし、実際泣けはしなかったし。
過去に似たような(死が視える的な)設定のものをわりと読んでるので、そんなに新鮮味もなく、まぁそうなるよね~の連続だった。
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新山遙は10歳で交通事故に遭い、両親と妹を亡くした。それを機に人の死期を読み取ることができるようになる。死に近づく人を見ると、ある現象が起き、やがて後日、本当に天に召される。
遥は成長するにつれて、あらゆる人達と出会うようになる。映画の話題を取り入れながら、「命」や「死」に対する向き合い方が遥にとって、変化していく。
全5幕で、それぞれ遥の14歳、17歳、20歳、24歳、過去に戻って10歳に出会った人たちとのエピソードが描かれています。その時代では、その時に流行った映画を取り入れていて、映画を多く見ている人には、より楽しめるのではないかと思います。
浅原さんの作品は、若者の心理描写を丁寧に描いている作品が多く、この作品でも青年の心の成長が垣間見れます。
最初は「他人」として周囲と溶け込んでいたのが、段々と身近に接することで、考え方が変わっていきます。
遥だけでなく、他の登場人物も「死」に対する心の揺れ動きが描かれています。
もしも突然、死が近づいていると他人から言われた時、当人はどう思うか?
終わりを悟った人達の心理描写が涙を誘いましたし、その周囲の人たちがその死に対して、どう向き合っていくのか辛かったです。しかし、前向きに進もうとしている姿に爽やかな風が吹いたような爽快感がありました。
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洋画邦画関係なく割と映画を見るタイプなので、知ってる映画のワンフレーズなどが出てきたり逆に気になっている映画のタイトルが出たり他の媒体の視聴意欲も掻き立てられるお話だった。サブカルチャーの実名を本文に持ってくるようなストーリーの広げ方が苦手な方には合わないと思いますが、私はサブカルチャーを絡めながらのお話が大好きだったのでお気に入りの一冊になりました。
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章が進む事に時系列が進み、全ての章に出てきた人物が少しづつ関わっているのが個人的には嬉しかった。
このような小説だと1章ごとに完結していくのが多いが、主人公の成長と共に関わった人達、過去として生きているのがじわっと来るものがありました。
遥(主人公)が色んな人と関わって成長していく姿が感動しました。
自分にもし、遥と同じ能力に目覚めてもきっと行動に起こすことは難しいと感じます。真っ直ぐな気持ちと行動力には驚かされる1冊でした。
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章ごとに主人公が末期の癌患者、乳癌の母がいる女子高生、同性愛者、我が子と出会い向き合い成長していく物語です。特に私は1章の映画好きの末期癌患者とのやり取りに涙を流しました。
その癌患者の「優しくて弱い人がいつも人を傷つける。俺もそうだ。」という言葉が胸に刺さりました。主人公は人の命が終わりそうな時に、その人の心臓に波の模様が見えます。つまり、死期がわかると言うことです。死と聞くと悲しい話だと思われるかもしれませんが、この小説は死が近い人が死と向き合い、残された人はその人の死を受け入れ、前向きに進んでいく話です。もちろんその過程で己との葛藤、死への恐怖、残された人の無念なども書かれているので涙が止まりませんでした。
心が優しくなれる、命の大切さを学べる素敵な小説だと思います。
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これから大切な人が死んでしまうとわかったとき自分には何ができるだろうか、そんなことを考えさせられる話だった。第二幕が1番感動した。
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とっても読みやすかったです。
今日を生きられているのは当たり前のことではないと改めて思えるようなお話でした。
自分も自分の周りの人も、いつまで生きられるのかは分からないし、皆最後には死が待っています。でも、死があるからこそ今を大切に生きることができるのだと思います。今夜、もし私が死ななければ、明日は何をしようかな。
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❇︎
人の死が見える能力を持つ少年、新山遥は、
死期が近づいた人へ命の終わりを告げる。
死神と罵られても遥は死を伝えることを辞めず、
出会った人たちの死と向き合う。
残りの時間を悔いがないように送るために。
やりたいこと、会いたい人、話したい人と
最後に話せるように。
能力を持つ意味を考えて、悩みながら
命と向き合う一人の少年の物語。
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第一幕 14歳、『いつも二人で』
第二幕 17歳、『バンド・ワゴン』
第三幕 20歳、『ブロークバック・マウンテン』
第四幕 24歳、『STAND BY ME ドラえもん』
第五幕 10歳、『椿三十郎』
エンドロール
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もし自分が、死に近い人がわかるのなら?と考えてみた。
衝撃的ではあるが慣れてくるのだろうか、近い人なら耐えられるだろうか。
死なんて突然くるようなものだから、日々人とのつながりを大事にしなくちゃな。
伝えて欲しいと言われてても簡単に伝えれるものではないし、良かれと思って恨みを買うのを覚悟であえて伝えなかったところが良かった。
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海から生まれて、海に還る。不思議な能力だけど、実際あったらどうするのかな。
個人的には、琴音目線の高校生編と、先輩目線の大学生編が好きだった。"生"や"性"について考えさせられるお話でした。
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登場人物の名前が今どきなものが多くて面白かった。(遥、琴音、果林、海斗等)
最初の話が映画好きの人間の話だったり、その人に影響されてそれ以降も主人公は映画が好きだったり、この本の目次も映画のタイトルだったり、映画を絡ませてはいるけれど、話自体にそこまで必要性を感じなかった。なぜ死が見えるのか。突然家族を失ったことに対する神からの慰めなのか。想像通りの落ちだった。
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とても読みやすい1冊だ。死の近づいている他人がわかる主人公。他人の死が見える、という類の話だと、設定や能力の使い方も違うが「フォルトゥナの瞳」という映画を思い出した。いつ亡くなるか分からず一生を終える恐怖、もうすぐ死ぬとわかっている人を助けられない恐怖。いつか終えるこの命の最後はどちらが幸せになれるのだろうか。
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読みやすかったのでスラスラ話が入ってきて、「死」について考えされられる作品だった。そして、生きる意味、愛する人を想う気持ち、主人公の不思議な能力の意味·····主人公の幼少期から大人になるまで描かれているのも面白かった!
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「今」と「生きること」は永遠ではなく、何の保証もされていない。あっという間に通り過ぎる日々で「私は何を残していくか?生きている間に」と考えさせられました。それと同時に、そもそも生きる意味ってあるのだろうか。何にでも意味を求めるべきなのかとも。個人的には、第2章と4章が印象に残りました。