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電子書籍
増補 日本語が亡びるとき ──英語の世紀の中で
著者 水村美苗
日本語は、明治以来の「西洋の衝撃」を通して、豊かな近代文学を生み出してきた。いま、その日本語が大きな岐路に立っている。グローバル化の進展とともに、ますます大きな存在となっ...
増補 日本語が亡びるとき ──英語の世紀の中で
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日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で 増補 (ちくま文庫)
商品説明
日本語は、明治以来の「西洋の衝撃」を通して、豊かな近代文学を生み出してきた。いま、その日本語が大きな岐路に立っている。グローバル化の進展とともに、ますます大きな存在となった“普遍語=英語”の問題を避けて、これからの時代を理解することはできない。われわれ現代人にとって言語とはなにか。日本語はどこへいくのか。第8回小林秀雄賞受賞の意欲作が、大幅増補で待望の文庫化。
目次
- 一章 アイオワの青い空の下で〈自分たちの言葉〉で書く人々/二章 パリでの話/三章 地球のあちこちで〈外の言葉〉で書いていた人々/四章 日本語という〈国語〉の誕生/五章 日本近代文学の奇跡/六章 インターネット時代の英語と〈国語〉/七章 英語教育と日本語教育/あとがき/文庫版によせて/注
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紙の本
外国語学習者必携の書
2015/08/23 10:25
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジュン - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国語を学ぶとき、ともすれば会話力の涵養ばかりに重きが置かれるが、言葉の学習の本質から言えば、その方向性は誤りである。言葉ができる、ということは、読解力がある、ということである。しっかり読めて初めて、「あ、自分は外国語ができるんだ」と感じることができる。そして何よりもまず、自己の母国語、日本語を正しく使いこなせる能力が求められる。外国語を学べば学ぶほど、母国語能力の大切さを実感する。母国語を高いレベルで使いこなせない人に、外国語を流暢に操れる人はいない。
外国語を学習している人すべてに読んでいただきたい書といえる。
紙の本
名著です
2015/08/22 17:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:okumotohira2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本発刊時からこの本の存在は知っていたが、増補文庫化されたので読んでみた。
著者の、該博な知識、深い洞察力、日本語に対する深い愛情に驚嘆し、敬意を表する。
英語が他の言語より圧倒的な影響力を持ち、将来その傾向が更に増すと思われる状況で日本語が生き残るにはどうするかを真剣に考えた書である。
そこに著者の“選良主義”をみる人もいるだろうが、客観的に見て著者の主張は極めて効率的、現実的で示唆に富む。
学校での限られた英語学習時間の中で、優先すべきは“読み書き”なかでも“読み”で、決して“会話”ではないという著者の主張は、私もずっと思っていた事で全面的に賛成する。
ちょっといかめしい言葉になるが、著者は“国士”だと思う。
この先、幾十年、百年と読み継がれるべき良書、名著。
紙の本
増補による文庫
2021/07/05 08:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫版に寄せて長い後書きが追加されている。英語が他を圧して「普遍語」になる世紀。著者は大変に悲観的な未来を予感している。その徴候はいたる所にあるという。「国語」は「現地語」と化し、叡智を求める者は普遍語で書き読むという言語の二重化。著者は日本近代文学を奇跡として顕揚する一方で、この国ほど自国の文学に価値を置こうとしないものはないと言う。そこに共感できるかどうかはさておいて、著者の指摘の多くは鋭く慄然とさせられることが多く、歴史的な洞察には感心させられる。日本語がGHQによる戦後政策の一環でもう少しでローマ字表記になっていたかもしれないという事実には多くの人が驚くのではないか。イエール大学に学び、ポール・ド・マンや、当時渡米していた柄谷行人に遭っていたという回想もよくあるトリビア程度に見える。文庫にもなったので多くの人に読んでもらいたい名著。この人の小説も読まないと。
紙の本
いつ本題になるの?
2015/10/26 13:48
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうすげびと - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにひかれて読み始めたが、いつになったら日本語が滅びる話になるのか、いいかげん疲れてしまって、途中でやめた。
電子書籍
タイトルが……
2023/08/20 01:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語が滅びる……というタイトルは衝撃的です。しかし、始めの方は、全然そんなお話ではなくて。タイトルが、ややずれている感じでした。もう少し、この点、書いてほしかったです