紙の本
新鮮な歴史観
2021/08/01 05:37
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投稿者:馬口山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東大の先生であるのに通説に真っ向から挑む姿勢に共感しました!
素朴な感覚から解き起こす解釈には説得力があります。
紙の本
読みやすく作られているのが、さすが本郷さん
2021/04/10 15:31
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「失敗」を犯した歴史人物の失敗1項目当たりの文章が最長でも約10頁と短くなっているため、読みやすく作られているのが、さすが本郷さんだなと、読んでいて感心しました。
中公新書ラクレとしては286頁と紙幅が比較的厚いですが、それを感じさせなく出来上がっています。
単に私が歴史に疎いだけでしょうか、中には知らない歴史人物の失敗も挙げられていました。その項目は読み進めるのが難易でした。戦国時代以降は有名な戦国武将の失敗が取り上げられていたので、読み進めるのが比較的容易で良かったです。
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読みやすい
2022/08/09 19:08
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史に「たられば」はないと言われる。
本郷先生も「歴史にもしもはない」と言うのが常識―としながら、そうは言っても、と「もしも」を考え、提示してくれる。鎌倉時代から戦国時代にかけての歴史人物の「失敗」と言われるような出来事を挙げながら、「いま」にも通じる人間として、生き生きと描いてある。
何より、歴史通でない者にも読みやすいのがいい。
紙の本
歴史のもしもを考える
2021/11/12 19:51
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「歴史にもしもはない」というけれど、「もしも」を歴史に持ち込むのは、起きた出来事の背景を理解するうえで重要だと思う。取り上げられた歴史上の失敗・判断間違いを、きちんと追いかければ、自分自身の生き方にも生かすことが出来る気がする。「失敗」に学ぼうとしない為政者たちに、これ以上、翻弄されないようにしなくてはいけない。
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戦国時代位からは理解できましたが、室町等はかなりマニアックな内容でした。専門家的には面白い話なのかと、
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元寇は鎌倉幕府側が起こした?謙信・信玄はなぜ跡取りでしくじった?光秀重用は信長の失敗と言える?失敗にこそ”学び”はある!
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平清盛、源義経、北条時宗、上杉謙信、豊臣秀吉、伊達政宗といった時代の寵児たちの失敗を紐解く。
平清盛の京都に政権を開いたことが、武家政権を確固としたものにできなかった。
源義経は兄の頼朝の気持ちを汲み取ることが出来ず、対立を招くことになった。
北条時宗は、元寇で働いた武士たちに対して、自分の身を削っても領土を与えなかった。
上杉謙信は越後という枠に括られたことと、跡継ぎについてしっかりと決めてこなかった。
豊臣秀吉は、身内を大切にできなかったこと。そして家康に広大な領地を与えてしまったこと、朝鮮出兵など。
伊達政宗はパフォーマンスばかりが目につき過ぎた。
など、かなり上から目線な解釈もありますが、失敗でも歴史に名が残せることの方が偉いかなと思ってしまいますし、成功か失敗かは時代時代で解釈が変わる気もしました。
秀吉の失敗については他の武将に比べて観点が多いのが気になりましたが、総じて言えば大局観を待ちましょう!
でしょうか。
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近年の日本史ブーム(新書だけ?)の立役者の一人、本郷和人先生による一冊。「失敗」観点から日本史を振り返る。
失敗の観点からの日本史。例えば豊臣秀吉の失敗でいえば、
1.なぜ家康を放置したか。
2.なぜ朝鮮出兵をしたのか。
など定番。
他に鎌倉時代から戦国時代までの多くの貴族や武士、大名の知ったについて語っている。定説とはなっていないが、筆者の独自の考えも散りばめられており楽しい。
語り口調なので読みやすい。
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まあそれを言っちゃおしまいよ、という話から、そりゃもっともだ、という話まであったけれど、特に印象に残ったエピソードはなかった。時間潰しに軽く読む本という印象。
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2021/10/16
古代の政治家から安土桃山時代、江戸時代の有名武将たちまで、幅広く彼らが地域や国の中心として政治を行なっていく上での「失敗」に着目して、その行動の何がいけなかったのかを考える本です。
著者も書いているとおり、歴史に「もしも」はないですが、現代まで名が残る時代を作り上げてきた成功者がいるということは、表に出てこないだけで、その礎となった多くの失敗したものたちがいたはずです。
国を動かす中心的存在であった人物たちには日々多くの決断が迫られていたことだろうと思いますが、成功と失敗の明暗を分けるものは一体どこにあったのだろうか、特に失敗した人物たちはどんなところがダメだったのだろうかという明確なダメ出しが史実を元にしつつそこから考察していくという形で時代ごとに検証されています。
実際にどうだったのかはわかりませんが、読んでいてなるほどなぁと思うところが沢山ありました。
色々と歴史について考えるきっかけにしたい一冊だと思います。
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021年3月刊。この筆者の本は初めて。筆者は『逃げ上手の若君』に関する歴史コラムを、『少年ジャンプ』に毎週、連載中。本書は歴史上の人物の「失敗」に焦点を当て、「あの時、どう行動すれば良かったのか?」「もし、その失敗がなければ、歴史はどう変わっていたのか?」を検証する一冊。鎌倉時代から関ヶ原の合戦までの時代の「失敗」を取り上げる。「元寇は、執権・北条時宗が、外交に無知だった為に起きた。モンゴル側の意を汲んで、適切な外交を行っていれば防げた」は、具体的な失敗ポイントを挙げ、特に説得力がある案件だった。
一方、「秀吉は何故、家康を放置したのか」を始めとする、幾つかの考察は、筆者が自説にこだわる余り、論理展開が「牽強付会に過ぎる」と個人的には感じられた。というわけで、本書全体を俯瞰すると、玉石混淆の感あり。とはいえ「歴史に『もしも』はない」とする唯物史観に、あえて一石を投じた試みは面白いし、さすが『ジャンプ』に連載を持つだけあって、語り口は平易で読みやすく、歴史を題材とした思考実験として楽しめた。(終)
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歴史上の人物の本当の性格はどうだったかについての考察はなかなか面白い。一つ気になったのは、秀吉の失敗として、家康を亡き者にせず放置したという点を挙げていた点。これは磯田先生の災害に関する著作で、秀吉は家康を討つ準備を着々と進めていたのが地震で全てがパーになったと書いておられ、これがかなり正解に近いような気がするのだがどうだろうか?
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平清盛辺りの平安時代から戦国時代の人物の失敗を分析。リスト入りしていないのは徳川家康位で大体の連中は失敗していることになる。
筆者も書いているとおり応仁の乱頃の辺りの人物はどうも頭に入りにくい。
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歴史から「失敗」を学ぶことに意味がありますね!
失敗を暴かれる歴史上の人物には少しばかり同情しますが…。
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失敗という切り口から歴史上の人物を見ていくというのは非常に興味深く、サラッと読めた割にはためになるものであった。
しかし正直なところ、失敗というのは一口では言えるものの、なかなかにその本人は意図してないところや、自身ではどうにもならないところからも作用されるところがあるものだとも考えさせられた。懸命奮戦する北畠顕家や武田勝頼などは印象的なのではなかろうか。
室町時代には疎いが、やはり歴史大家の人たちの蓄積により後醍醐天皇はあまりにも過大評価されているんだなあと思わされた。
本書と対照的に立ち居振る舞いに特化し成功した人物を描いても面白いものができそうである。