電子書籍
きみがくれたぬくもり 完全版【書き下ろしSS付き】【イラスト入り】
著者 伊勢原ささら , イラストレーター:小椋ムク
母親の一言をきっかけに、ぬいぐるみの「くま」を介してしかしゃべることができなくなってしまったメイは、母親が亡くなり施設に入ってからもその奇妙な行動のせいで孤立していた。そ...
きみがくれたぬくもり 完全版【書き下ろしSS付き】【イラスト入り】
05/06まで通常770円
税込 539 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
母親の一言をきっかけに、ぬいぐるみの「くま」を介してしかしゃべることができなくなってしまったメイは、母親が亡くなり施設に入ってからもその奇妙な行動のせいで孤立していた。そんな中支えになってくれたのは、年上のお兄ちゃん・倉本だった。倉本はメイとメイの代わりにしゃべるくまを、初めて二人セットで認めてくれたのだ。「ずっとお兄ちゃんと一緒にいられますように」そう思っていた矢先、メイは伯父に引き取られることになり、二人は離れ離れになってしまう。数年後、引き取り先でも過酷な生活を送るメイのもとに、倉本そっくりの斎賀と名乗る男があらわれ……!?優しい想いが傷ついた心を癒す、愛とカタルシスの物語―――。書き下ろし短編「きみがくれたしあわせ」収録!(この作品は、小説花丸Vol.31~34掲載「きみがくれたぬくもり1~4」を加筆修正して収録しております)
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
優しさに包まれて
2021/04/10 15:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれだけ暴力を振るわれても、理不尽な扱いを受けても、それがどういうことかわからないと、じっと耐え、自分が悪いからだ、とさえ思ってしまう。知らないことの怖さを改めて思い知らされる。嫌なことは嫌だと言っていいんだ、という斎賀のことばを、同じような境遇の人たちに聞かせてあげたい。
自分がどれだけ辛くても、斎賀のために平気なふりをして、斎賀が幸せになることを優先して祈り続ける健気なメイに、胸が苦しくなりつつも、斎賀同様、メイの優しさに自分も癒され救われたような気になった。
最後に可愛らしいお花と優しさに包まれて、幸せな笑顔の二人を見ることができて本当によかった。いつまでも幸せに。
電子書籍
切なくて哀しくて
2021/04/22 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親に虐待され引き取られた叔父の家でも虐待され続けた彼の心の支えは、彼の代わりにおしゃべりをしてくれるぬいぐるみのクマと、かつて施設でたった一人普通に接してくれた「お兄ちゃん」
そのお兄ちゃんと再会出来たのだが、辛くても笑って大丈夫幸せだと繰り返す主人公。
とにかく可哀想で胸が痛くて堪らなかった。
あんな酷い目に遭っても人を恨まずにいる彼に、お兄ちゃんの復讐心は解かされたけど私は今一つスッキリしない。
電子書籍
『これからは、ぼくがメイの口になってあげるね』本文より。
2022/03/30 23:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
不憫BLです(涙)。
ネタバレがあります。
●メイと同じ児童養護施設で育ちメイの伯父が社長を務める建設会社で働く攻め・斎賀(倉本)蒼司
●母のネグレクトが原因でぬいぐるみ『くま』を介さないと話すことが出来ない17歳の受け・田中メイ
○本編はメイ視点、短編は蒼司視点
不憫な境遇にいたメイと、同じく苦難の道を歩んできた蒼司。ふたりは施設で出会い、それぞれ縁あって引き取られ離ればなれになりましたが奇跡的に再会します。ところが、再会を喜ぶメイに対して蒼司はどこか冷たくて・・・
とにかくメイが不幸なので、覚悟してください(個人の印象)。そして恋のお相手・蒼司も訳ありで、大丈夫なのだろうかとハラハラしながら読みました。
メイの環境と蒼司の事情がとても重く、両思いなのにままならない展開が切なかったです。だからこそ、ふたりが結ばれて幸せな姿には感無量でした。『くま』の存在にも癒されます。
ただエッチへの流れがちょっと性急に感じました。「心臓が止まりそうになった」からだとしても、もう少しプラトニック的な余韻がほしかったです。
メイの従兄弟・辰哉を主人公にしたスピンオフ作品があるので、気になる方はチェックなさってください。
電子書籍
痛々しいほどに不憫な受け
2022/01/30 17:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくらだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぬいぐるみのクマに声を代弁して貰う必要があるくらい心身への虐待を受けたメイ、そんな中出会った斎賀に救われて自己を取り戻すまでの話。
その斎賀も復讐に囚われていて、メイとの交流によって癒されていくのが良かった。
痛々しいほどに不憫なメイ…
性的虐待を受けていた年下のいたいけな受けに対し、あっさり手を出してしまう斎賀という攻めにちょっとビックリでした。
あれだけ手を尽くしてくれた人なのに!
BL小説なので結ばれて身体の関係も…となるのは分かるのですが、ご都合主義というか性急に感じられました。
メイもメイであっさり受け入れてしまうので、長く続いた不憫描写にカタルシスを抱くより先に没入感の無さが目立ってしまいました。
斎賀とのやりとりよりもメイ自身の描写が長く、かなり掘り下げられているため、幸せになれて良かった!という安堵感や甘さより、溺愛ものを普段読むわたしには「しんどさ」が強く残ってしまった印象です。