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置き去りのふたり
著者 砂川雨路
大好きだった彼が死んだ――心中だった。みちかと太一が大学で出会った空人は、明るく誰からも好かれる人気者だった。二人は空人に密かに恋心を抱いていた。しかし、卒業から一年後。...
置き去りのふたり
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商品説明
大好きだった彼が死んだ――心中だった。
みちかと太一が大学で出会った空人は、明るく誰からも好かれる人気者だった。二人は空人に密かに恋心を抱いていた。しかし、卒業から一年後。空人が死んだ。心中だった。
さらに空人の胃からは心中相手の小指が発見され、事件はマスコミにも大きく取り上げられた。空人の死がセンセーショナルに伝えられる一方、空人に想いをよせていた太一とみちかは、あまりに現実感のない事態を前にし、彼の死を受け入れられず葬儀でも涙一つ流せないでいた。
ところが、そんな二人のもとに一通の手紙が届いたことで状況は一変する。手紙には空人の字で「俺はふたりをいつまでも恨んでいるよ」と書かれていて――。
最愛の人の突然すぎる死と、悲しすぎるメッセージ。彼はなぜ、死を選んだのか。置き去りにされた二人が巡る、喪失と再生の物語。
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紙の本
みちかと太一
2021/08/22 04:03
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
最愛の人に置き去りにされた二人。
もし自分がこの立場で、あんな遺書が届いたらここまでアクティブではなくても真相を知りたいと行動するだろうなと思いながら読んだ。
好きな人が自分にみせてくれている一面だけを信じていたい気持ちと、全部を知りたいと思う欲求。大抵の場合、知ったっていいことないけど、それも含めて好きな人なわけで、簡単に嫌いになったり好きを消したりはできないよね。